それぞれみぞれ

 桜の木が天に助けを求めてる

 嗚呼嘆かわしや嘆かわしや

 私が朽ちるまでどうかこのまま安らかに


 空から精霊降りてくる

 世界を塗り潰しにやってくる

 こんな汚れた世界は嘘なんです


 月の照らす凍えた夜に

 電信柱は歌います

 何が起こったって僕は立っているだけさ


 淋しい子供の一人遊び

 ボールは何処までも転がっていくよ

 でもそれを眺めるだけの午後三時

 じっとしてるからずっとずっとしゃがんでる


 線路を鳴らす鈍行列車

 踏み切りたちに見送られ

 目指す未来は銀河の彼方


 カスタネットを鳴らしてる

 あの子のリズムに踊りましょう

 どんなにちっぽけだって

 それは立派な一つの幸せ


 幸せそれぞれ持ち寄って

 フカフカベットでおやすみよ

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