ロメオ④-2

 ディエゴはそれからも金策に励んだ。メルセデスは金を受け取ってくれねぇから、彼女のいない時を見計らってマイに薬を渡したり医者を呼んだりもした。

 そうしていくうちに、俺たちのチームは順調に仕事を進めてるおかげでメンツも増えたが、一方でおいしい仕事だけじゃあなく、やばい仕事へも足を突っ込み始めていた。そこらへんの堅気の奴らへの取り立てじゃあなくって、組織に属していない愚連隊なんかへの取り立てだ。

 その頃から、ディエゴには心配の種が増えてきたように思える。俺みたいな慎重派と、ワーゲンみたいな武闘派の調整だ。俺とディエゴを含めて、たかが5人のチームだったが、ワーゲンたちはやべぇ仕事でも喜び勇んで足を突っ込んで場を荒らし。ディエゴや俺が後始末をするっていう具合に。

 そして、その日もディエゴは平気な面をしていたが、覚えたての煙草の量が増えていることに俺は気づいていた。

「……なぁディエゴ」

「……なんだよ?」

「今日の仕事、大丈夫かな?」

 俺たちは建物の影からワーゲンたちを見ていた。ワーゲンは、目的の愚連隊が潜んでいる建物を調べている最中だった。あいつらと距離はあったが、念のために俺は小さな声で言った。

「……なにがだ?」

「今日の相手はヤバそうじゃないか?」

「……へ、いつものことだろ? 大丈夫、心配すんな」

「……俺にまで強がるのはよせよ」

 ディエゴは懐をまさぐってシガレットケースを取り出し中を開けたが、煙草は切らしていた。

「……ほれ」

 俺は自分の煙草をディエゴに渡した。

「なぁディエゴ、そろそろ考えても良いんじゃねぇか?」

「そろそろ?」

「いや、ほら、俺ら、けっこう稼いだじゃねぇか。マイの薬代の足しにだって結構なってるだろ? あんまり深入りする必要もねぇよ。分相応なところで落ち着こうぜ」

 ディエゴは俺を見ながら煙草にマッチで火をつける。

「別に、他の奴らと違っては組織で成り上がりてぇってわけじゃあねぇんだ。目的を果たしたら、それ以上の金なんか必要ねぇんじゃねぇか?」

「……あいつの病気は好くなってはねぇよ。薬で押さえてるだけだ」

「……。」

「この間、医者ん所に行って話聞いてきたんだわ」

「お前、いつの間に……。」

「その医者がよぉ、貴族の間でしか流通してない新しい薬がマイの病気に効くってこと言ってたんだが……。」

「……高いのか?」

 ディエゴは煙を吐き出した。

「それに、田舎のやぶ医者じゃあなくて、直接貴族のところに出入りしてる医者に見せる必要がある。マイの病気がホントの所何なのか分かってねぇんだからな。医者も首を傾げてやがるんだ」

「……肺の病気じゃなかったのか?」

「戦争が終わって、いろんな国や土地の奴らが行きかうようになったからな、どこもかしこも。外の奴らが聞いたこともない病気を運んできてる可能性だってある」

「……ディエゴ、だ、だったら俺の稼ぎもあわせりゃあ薬代に届くんじゃねぇか?」

 ディエゴは淡褐色ヘーゼルの瞳で俺を見た。

「な、何だよ?」

「何でお前にそこまでしてもらわなきゃあ何ねぇんだ?」

「何でって……。それは……俺だって……よぉ」

「もしかして惚れてんのか?」

「な、そ、それはっ」

 突然心臓をわしづかみにされたように、俺の体は硬直した。

「俺によぉ」ディエゴは肩を揺らして笑った。

「んなわけないだろ!」

「たまによぉ、心配になるんだ。こいつ何でここまでして俺についてくるんだろうって。その気があるんじゃねぇかってな」

「馬鹿言ってるぜ」

 俺は顔を背けながら安心した。意外と、ディエゴはこういうことに疎いのだろうか。そういえばこいつの色恋沙汰は聞いたことがない、俺たちと夜の街でさんざん遊んでいるにもかかわらず。まぁ、あんな強烈なお袋とに囲まれて育ったんだから、女の見方が少し人とズレてるのかもしれないが。

「……ディエゴ」

 そうこう話している俺らの前にワーゲンが現れた。

「どうだった?」ディエゴは煙草を地面に叩きつけて火をもみ消した。

「奴ら、中にいるみたいだぜ?」

「……そうか」

「ディエゴ、最初は俺とシボレーとで入ってこうと思ってんだ」

「どうしてだ?」

「どうもきなくせぇんだ。なんだか、何かから身を隠すみてぇにアジトを構えてよぉ……。まるで建物自体が、腰にナイフを忍ばせてるみてぇな、ただ事じゃねぇ雰囲気を出してんだ」

 俺とディエゴはその建物を見た。二階建てのレンガ造りの廃屋だったが、敷地自体は広い。もし地下室でもあったなら、見立てよりも仲間が多い可能性だってある。

「……分かった。じゃあ、10分経っても音沙汰おとさたが無かったら、俺たちも入ってくぜ?」

「ああ、いいぜ」

 ワーゲンは組織に入る前から場数を踏んでる。こういうことに関しての嗅覚は、ディエゴよりも秀でてるだろう。ワーゲンは喧嘩自慢でうちのチームに入ったシボレーと共に建物の中に入っていく。シボレーは背はディエゴくらいだが、筋骨の太い肉団子のような男だ。この二人なら、よほどのことがない限り大丈夫だろう、俺はそう思っていた。

 だが、それから10分経つ前にワーゲンたちの悲鳴が聞こえた。

「え、ちょ、あれって……。」俺たちと一緒に待っていた、ランドという新入りがおどおどしながら俺たちを見る。

「……ディエゴ」俺は言った。

「……行くか」

 そういうディエゴは、建物ではなくてなぜか近くで火にあたっている物乞いの様子を気にしていた。物乞いは10人以上いた。

 俺とディエゴが建物に入ると、奥からはまたうめき声が聞こえてきた。後ろでランドが小さな悲鳴を上げた。

「ビビってんじゃねぇよ」そう言った俺も、今にも口から心臓が飛び出しそうだった。

 ──おい、表に誰かいないか見てこいっ

 建物の奥から声が聞こえ、すぐにこちらに向かってくる足音がした。俺たちは積み上げられていた木箱に身を隠す。

 俺たちの目の前を、様子を見るように命じられた男が通り過ぎる。そしてディエゴが合図をすると同時に、俺は落ちていた木材でそいつの頭をフルスイングでぶん殴った。

 男は声も上げずに倒れ、その体を音がしないようにディエゴが受け止める。

 俺たちは顔を見合わせてうなずくと、明かりのついている部屋を目指す。遠くから、血を流して倒れているシボレーと、四人に抑え込まれてるワーゲンの姿が見えた。ディエゴの合図で俺とランドは身を隠して、奴らに気づかれないように様子をうかがう。

「おい、仲間が来てんだろうっ?」

 ボスとおぼしき男がワーゲンを殴った。フェルプール特有の猫耳をむき出しにするような、モヒカン頭の男だった。若いフェルプールの中には、こうやってあえて猫耳を強調するヘアスタイルをやりたがる奴らがいる。

「俺ら……だけだ」

「嘘つけっ」

 どうやら、ワーゲンは俺たちの事を頑なに黙っているらしい。やっぱりタフな奴だ、見かけ倒しじゃあない。

 すぐにディエゴは何かを思いついたらしく、ランドに耳打ちをした。俺からは聞こえなかったが、ランドは何かを指示されたらしく、俺たちの後ろに下がった。

「……ディエゴ?」

 ディエゴは立ち上がりひとつ深呼吸をすると、背をぴんと伸ばして堂々と入室していった。そして、もちろん俺もその後についていく。……ガキ大将との喧嘩とはわけが違うのは分かってるよな、ディエゴ?

「……よぉ、俺の仲間が可愛がってもらってるみてぇじゃねぇか」

 ディエゴの言葉に反応して、一斉に室内の男たちが俺たちを見た。全員で6人いた。そして抑え込まれているワーゲンと、もう息をしている様子の無いシボレーが。

「……なんだテメェは?」モヒカン頭が言った。体はデカくないが、目つきがヤバい奴だった。躊躇ちゅうちょなく手に持っているナイフをぶっ刺してきそうだ。

「俺はディアゴスティーノ・クライスラー、マセラティ一家のもんだ」

 そこにいる奴ら全員の顔色が変わった。やはり、マセラティの名前は効果抜群だ。とはいえ、俺らは正確にはベルトーレの下にいるんだが。

「……だったら何だってんだよぉっ?」しかし、モヒカン頭は虚勢を張る。

「“何だってんだ”だと? 借してたもんを取りに来たんだろうが」

「はぁ? 阿呆が、借りるもんはあっても返すもんはねぇよ、こいつ連れて出直してきやがれ!」

 そう言って、モヒカン頭はワーゲンを蹴り飛ばした。

「そうはいくかよ、俺らも取るもとらねぇで変えるわけにはいかねぇんだ」ワーゲンを気にする様子でもなくディエゴは言った。

「ここで取るもんだとぉ? 何取ろうってんだっ、俺のタマか!?」

「一文にもなりゃしねぇ」ディエゴは鼻で笑った。

 モヒカン頭が顎をしゃくると、手下たちが俺たちに襲い掛かってきた。

 ディエゴはナイフをちらつかせ、俺はブラスナックルをはめた拳で迫ってきた男ふたりを殴り倒した。だが、すぐに劣勢になって俺たちは一方的に殴られ始める。ただでさえ人数が少ないのに、どうしてディエゴはランドを下がらせたんだ?

 なんとか身をひるがえしながらディエゴが言う。

「……よぉ、俺たちがこんだけの数で乗り込んできたと思うか?」

「なにぃ?」

「おい! ランド! ! ! 仲間を呼んで来い!」

 ディエゴはいもしない名前を叫んだ。

 手下のひとりが部屋の外を見る。そいつは逃げていくランドの後姿を見て、「まだ隠れてたみたいだぜ、ボス!」と叫んだ。

「く、くそ……。」

「表の仲間たちがすぐにこっちに来る、正確には

「な!?」

 ディエゴははったり・・・・の為には自分さえもしたっぱだと言ってのける。些末なプライドがある奴ならこうはいかない。

「は、はったりだっ」

「そうかよ? ところで、さっき様子を見に行ったお前の手下、帰りが遅いようだな?」

「……。」

「俺らと鉢合わせて挨拶してたとでも思うか?」

 モヒカン頭が目配せをすると、手下のひとりが室内から出ていったが、すぐに男は悲鳴をあげて引き返してきた。

「た、大変だボス、取り囲まれてるぜ、けっこうな数だ!」

「クソ……」モヒカン頭はすぐに自分たちの劣勢を悟ったようだった。「おい、裏口から出るぞ!」

「は、はい!」

 しかし、そうして逃げようとする手下のひとりの頭をディエゴが落ちていた煉瓦れんがでぶっ叩いた。

「な!?」

「逃がす訳ねぇだろ。おい、ワーゲン! ぼさっと寝てんな!」

 ディエゴが大声を張り上げると、ワーゲンは雄たけびを上げて立ち上がり、男たちに襲いかかった。

 喧嘩ってのはもちろん数だが、同じくらいに勢いってのも重要だ。俺たちは3人だったが、一気に巻き返し、手下を盾にして逃げたモヒカン頭以外、5人の男たちを叩きのめした。

 俺は急いでうつ伏せに倒れているシボレーに駆け寄った。シボレーは微かに息をしていたが、胸元を刃物で刺されていて出血がひどい。

 俺はディエゴとワーゲンを見て首を振った。ワーゲンが「くそったれ!」と怒りを吐き出した。

 興奮したディエゴが倒れていた男の胸ぐらをつかんで机の上に押し倒す。

「よぉ、やってくれたじゃねぇか!? おお!? こんだけの事やったんだ、利子つけて返してくれるんだろうなぁ!?」

「か、金はねぇよぉ!」

「じゃあテメェの指でも持ってくかぁ!?」

「ゆ、指ってそんなんもん持ってって何になるんだ~」

「何にもなんねぇよ憂さ晴らしだバカヤロウ!」

 ディエゴは男の手首をつかんで机に押し付けた。

「ワーゲン! やれ!」

 ディエゴ並みに興奮しているワーゲンがデカいナイフを取り出して、男の指を机に抑えつけた。

「ひ、ひぃ!」

「何本だ!? 何本持ってく!? 借りた金が1万ジルだ、じゃあ1万本持ってくかぁ!?」

「そんなに指はねぇ~」

「じゃあ1万回切り刻んでやるよぉ! みじん切りだクソッタレ!」

 無茶苦茶なディエゴの注文に、さしもの激高していたワーゲンも困惑する。

「や、やめてくれ! あ、ある! ホントは金はある!」手下がついにゲロった。

「とっとと言え三下がぁ! どこだぁ!?」

 ディエゴは手下を殴った。

「鞄だ、鞄の中だ!」

「どこの鞄だよボケ!」

 ディエゴはまた手下を殴る。

「そ、そこにある鞄だって!」

「そこ!? どこ!? テメェとツーカーの仲だと思ってんのか!」

 ディエゴはまた手下を殴った。

「ディエゴ、この鞄だ」

 俺は大きな革の鞄を取って見せた。

「早くそう言えド低能が!」

 やっぱりディエゴは手下を殴った。

「もう殴んなくていいだろ」俺は言った。

「これで最後だ!」

 またディエゴは手下を殴った。

 俺は机の上に鞄を置いた。鞄の中には金と阿片が入っていた。マセラティは縄張りでのヤクの売買を禁じている。こいつらが必死になってた理由も分かるってもんだ。

「こいつはやべぇな……。」とあおたん・・・・を浮かべたワーゲンが呟いた。

「とんでもねぇことしてくれたなぁ!」

 ディエゴはまた手下を殴った。

「最後って言ったじゃねぇか」俺は言った。

「そうか、そうだったな……。」

 そしてディエゴはまた手下を殴った。手下は気絶した。

 俺はディエゴを見る。

「……これはシボレーのぶんだ」ディエゴは肩をすくめて言った。

「ついでみたく言うなよ……。」

「……あのう」

 部屋の入り口から声が聞こえた、俺たちが身をすくめてそちらを見ると、そこには大勢の物乞いの姿があった。そして、外に出ていったランドの姿も。

「ここに来れば、食いもんがもらえるって聞いたんですがぁ……。」物乞いは申し訳なさそうに、しかし目を生き生きとさせていた。

「ああ……そうだったな」ディエゴは言った。「悪ぃが食いもんはねぇ、代わりにコイツをわたしとくぜ」

 ディエゴは財布から10ジル紙幣を取り出して物乞いたちに配り始めた。6人に配り終えた後、ディエゴは俺たちを見た。

「手持ちがねぇ、オメェらも出せ」

「え、な、なんで……。」ワーゲンが言った。

「こいつらのおかげで助かったんだ、でなけりゃ今頃ここの床下が墓場になってる。安いもんだろ?」

 ディエゴは青あざの浮かぶ顔で笑ったが、そこには強がりが見えた。ディエゴの強がりの意味が俺には分かっていた。付き合いは短いが、俺たちの目の前で仲間が殺された。この時に、俺たちは血だまりをまたいじまった・・・・・んだ。いくら引き返そうとも、足跡には血の跡がついちまう血だまりを。もう、ガキの遊びじゃねぇ。俺もディエゴも内心ビビってた。

 俺たちが組織の経営している質屋に戻りベルトーレに報告すると、ベルトーレは血相を変えてマセラティの下へ向かった。ただ事じゃないことの始まりだと思った。

 帰ってきたベルトーレは、俺らを含む自分の部下たちを集めた。表向きは堅気かたぎの質屋は、その間は組織のアジトとなる。営業時間内だったが問答無用に閉店の看板が立てられ、何も知らない客がうっかり質草を取りに入ってきたら、「出直せバカヤロウ!」と怒鳴られた。

 ベルトーレの組織には15人しかいない。しかし、それでも質屋は足の踏み場がなくなり、堅気の人間のいないその店内は暑苦しくむさ苦しかった。

「すでに聞いてる者もいると思うが……」ベルトーレは部下が全員集まったことを側近から聞かされると話し始めた。ベルトーレは身長が160半ばで、身長の割には太っている、茶色の巻き毛のおっさんだった。ぱっと見は質屋の店主と区別がつかない。「ディアゴスティーノが取り立てに行ったガキどものアジトから、阿片が見つかった」

 事情を知らなかった部下の一部が顔を見合わせた。

「知っての通り、マセラティさんはヤクの売買を禁じている。そんなマセラティさんの縄張りシマで、ヤクの売買をやってるってぇのは、俺たちに対する挑戦だ。この地域を預かってる俺としてはこの事態はもちろん見過ごせない……」

「分かってるな、お前ら!」左目に眼帯をしたベルトーレの腹心が叫んだ。「徹底的にこの界隈の奴らを洗え! 時間を置けばそれだけベルトーレさんの、マセラティさんの顔に泥を塗るってことなんだぞ!」

 マクラーレンの言葉で場の空気が引き締まった。ぱっと見ただのおっさんのベルトーレと違って、マクラーレンは伊達だて者のヤクザだった。体のラインに合わせたコートとスーツを着こなし、夏でも黒い手袋をはめている。長身で顔も良く、真っ黒い髪を綺麗にセットした、一見すると紳士のような出で立ちだが、左目の黒い眼帯が彼を堅気じゃないことを一目で周囲に悟らせる。強面こわもてでありながら小粋こいきなマクラーレンに憧れて、影で彼のファッションを真似ている奴もいるくらいだ。かく言う俺も、仕立て屋にスーツを注文する時はマクラーレンを参考にしたんだが。

「……すんませぇん」と、ひとりの部下が手を上げた。

「なんだフォーデンっ?」

 フォーデンという部下は訊ねる。「この件に関して、役人はどこまでつかんでるんですか?」

「まだに決まってんだろ!」マクラーレンは残った右目でフォーデンを睨みつけた。「役人に知られればが公になる! その前に始末つけろってんだ!」

「へ、へぃ!」

 何人かの部下が鼻で笑ったが、俺を含めまた何人かは「なるほどぉ」と思っていたに違いない。俺も最初はそんなもん役人に任せとけよと思っていた。だが、マセラティ一家はメンツを大事にする。それは、いざという時には役人ではなく、マセラティ一家こそが地域の後ろ盾になるのだという信頼にも通ずるメンツだ。昔気質なあのジイさんだからこそ、余計にこだわるのだろう。

 本気になった俺たちの組織はすぐにターゲットを見つけた。俺たちが片づけた愚連隊の人間をアジトにしょっ引いて、口に出したくないようなむごい・・・ことをやって仲間の居場所を吐かせたんだ。そいつはデコルト川のエビの餌になった。ディエゴからしたら、嘘から出たまことってやつだ。

 いよいよ俺たちは引き返せない所に来ていた。

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