「ここの季節はどうなってるんだよぉ！」

　今はもう夏季の入りで「まだ暑くなるのかよ」と言われてる日が続いているというのに今来ているここはまるで真冬のような気候。

　いつもそうなっている地域と言うのはあるのだが、ここはどうやら違うようだ。

　少なくとも昨日はまだ夏始まりみたいな気候だったはずで、防寒具など誰も用意していなかったように見えた。

　もし今日こうやって突然真冬日になるというのが地域の特徴であるならばこの泊っているホテルのスタッフが防寒具を用意したり部屋の防寒性能を上げたりしてくれるはずだ。

　しかしそんな様子もないどころか、水道管は凍結していてトイレも流れないし水道も使えなくなっているところを見ると完全に想定外な凍結なのだろう。

　しかも、他の地域の情報を仕入れて見れば相も変わらず暑さにあえいでいるので本当にこの町限定のようだ。

　もしかしたら寒波を連れて歩くような存在が訪れている可能性もある。

　まぁ、それなら仕方がないか……

　あんまりそういう存在にはっ来てほしくはないとは思うが、超常的な物だと対策も難しいだろうしな……

　そういう体質を持って生まれただけの人だとしたらちゃんと事前にアポとか取ればいいんだろうか。

　それを地域全体に共有するのは大変かもしれない、旅行するだけで大事になるってことだろうし……

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