第2123話:キーム・フィキ~スカイフィッシュ~
「目にも止まらない速さで飛ぶ生物を捕獲する任務だ」
「目にも止まらない速さで飛ぶ生物をどうやって捕獲するって言うんですか。そもそも見つけることすら困難なんじゃないですか?」
「安心しろ、見つけること自体はできる。超高速で移動する物体の方向を示すレーダーを用意してある。これに反応があった方を見ればそっちの方に対象が存在しているはずだ」
「いや、そんなこと言ってもですね。どっちへ行ったか分かっても走って追いつけたりはしないでしょうよ。我々は超高速で移動なんてできやしないんですから。ていうか、超高速で移動している対象の今の位置がわかってもそっち見た瞬間には別の場所に移動してるに決まってるじゃないですか」
「確かに……!」
「もーまったくアホですか。こんなタモ網なんて支給されても絶対捕まえられないですよ」
「ならどうするべきなのだ、そこまで言うからには作戦があるのだろう?」
「いやあるわけないじゃないですか。ていうかさっきからセンサーに何の反応も無いってことはこの辺にはいないってことだし、さっきから不可能ですよって言ってますよね私」
「本当にそうか……? 向こうが高速で移動しているのならば定置網とかが有効なんじゃあないか?」
「それで捕まえられるならその辺で捕まってますよそんな生物。
なんなら、そのせいでいろんな世界で絶滅するまでありますよ」
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