第2057話:シーガ・ライメーダ~封印処理~

「なぁ、君これ封印課に回しておいてくれるかい」

「え、封印課の人ってこっちに呼ぶんじゃないんですか? だって、今これ封印されていないんでしょ?」

「してるしてる、俺でもできる簡単な封印だけどしてるよ。ほら、袋に入っているだろう?」

「うわー! そんなのただの密閉じゃないですか! 封印じゃないですよそれは! そんなのこっちに渡してこないでくださいよ!」

「大丈夫だってこれぐらいでさ! ほら持って! 俺だっていつまでもこんなもの持ちっぱなしでいたくないんだよ!」

「封印ができてるならいいじゃないですか少しぐらい長く持ったって! こっちに封印課を呼んで封印してから持って行ってくださいって!」

「大丈夫だって! ほら君がずっと持つわけじゃないんだからすぐ向こうに渡せばこの程度の密閉で悪いものが漏れ出すことも無いからさ!」

「あ! 今密閉って言いましたね? やっぱりただ密閉しているだけなんじゃないですかこれ!」

「密閉も封印の一種だから! 大丈夫だって、この気密袋は超優秀だから! ほぼ完ぺきに空間を遮断する袋だから! 全然大丈夫! ほら、検査計を袋の外から当てても全然数値変わらないよ。ていうか、封印課っていうのは外部からアクセスできない空間に封印するための課だからこっちから物は持っていかないといけないのさ!」

「うーん……そこまで言うなら……」

「ああ、大丈夫だからね。まぁ君もしばらくしていれば慣れるさ」

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