第2027話:メリディア・サバス〜森の中の一軒家〜
森の中で迷子になって、偶然たどり着いた森の中の一軒家に泊めてもらえることになった、家主の方はとても優しく朝になったら町まで送っていってくれるらしい。
とてもいい人なんだが、住んでいる家が少し妙だ。
まず下足箱が玄関の外にあって、玄関に入る、下足を脱ぎつっかけに履き替える、玄関を出て下足箱に入れる、そして再び玄関に入りつっかけを脱いで妙に高くなっている室内へと上がる。
「すみませんね、あんまり他人を泊めるということを考えていなかったので、ちょっと不便かもしれませんが……」なんて家主の方は言っていたが、不便とかそういうレベルの話じゃあないと思うが……
精神異常者が設計したとしか思えない家だ。
そういえば、さっき外に畑があったが、井戸や水道は見当たらなかった。
いったいこの人はどういう生活をしているのだろうか。
「客間っていうのは用意していないので、あまり何にも使っていない部屋に布団を用意させていただきました。ただ、トイレとかがちょっと遠いんですよ。覚えられるかな、そこを出て右に行って3番目の扉を入ったら左から7番目の扉を……」
迷路か?と思うぐらいに複雑だった。
本当に人が住む家なのかここは?
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