第1946話:フ・ラレバ~リドル~

「こういうさ、封印に謎解きが採用されている遺跡ってあるけど、何を考えてやってるんだろうね?」

「まぁ、自分たちの文明では常識なら身内が封印を解くことになるっていう算段があってのことなんじゃないの?」

「いや、どういうことか他の文明でも解けることがあるような謎解きがほとんどなんだよな。むしろその文明では解けないタイプの謎解きが封印の鍵になっていることも多いんだよ」

「それはさすがにおかしいんじゃない?」

「そうなんだよなぁ……」

「もしかしたら、あの手の封印ってもしかしてその時点での知恵ある者を選別したいという意図があって作られていて、その封印の扉を見た時点での常識ちょっと上の問題が刻まれているってことじゃない?」

「すごいハイテクノロジーな封印だな……」

「都市丸々封印できるってことはままハイテクノロジーだとは思うけど、さすがにそれはすごすぎるような気がする」

「この世界にいると技術の基準が全然わからなくなるけどね」

「だってさ、そのれべるの技術持った都市って滅びなくない?」

「いやーわかんないよ。都市が滅ぶってことは何らかの理由で人がいなくなるだけでもそうなったりするから、単純にその都市に住む文化圏の人がこの世界に来なくなったとかでも滅びるから」

「あーなるほどなぁ……」

「しかし、それでも封印の鍵を謎解きにするってどういうセンスなのかは謎なんだけど」

「野生動物とかには解けないからせめて価値のわかる人に入ってきてほしいとかかも」

「あー、それはありそう。妙案」

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