第1935話:ハンガ・イビー~軟体生物~
磯で遊んでたら変な生き物を拾った。
「やけにグネグネした生物だなぁ。骨とか無いんじゃないか」
半透明でぶよぶよぐねぐねした生物かどうか怪しいような物体で、
「そういう魔法生物っているよな、なんか袋作って魔力込めた風船みたいなの。魔力の質によってはそういうグネグネしたのになるじゃん」
なんとなく種類が多すぎて包括的なふわふわしたイメージでの話だが、それで例えようとしている物がここに有るので何とか伝わったようだ。
「あー、知ってる知ってる。なんかいるよな。魔法生物なんて一時的にしか使わないものだから名前とかは全くわからんけど」
「これってもしかして、そうやって使い捨てにされた魔法生物がこの世界に来たやつなんじゃないか?」
「その可能性はあるな、なんか全然動かないし、命令者がこの世界にはいないからと考えるとつじつまが合う」
「あーなるほどねそれならつじつまは合うか」
なんのつじつまかはわからんが。
「ていうことはこれ魔力の塊ってことじゃないか? 結構いっぱい流れ着いてるし、うまいことしたら安定した魔力の塊に変換できたりとかさ」
「するかもしれん。ちょっと集めても調べてみようぜ」
「これはクラゲと言って、構成するほとんどの要素は水です」
「水……」
いろいろ知ってる近所のおじさんに集めた魔法生物っぽいものを見せたところ、魔法生物ではなかった。
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