第1914話:アル・テルポ~悪夢~
最悪な夢を見た。
寝て起きて、もう一時間は経つというのにまだ震えと脂汗が止まらない。
なぜあんな夢を見たのか、全く心当たりがない。
疲れていたのだろうか、疲れていると悪夢を見やすくなるとはよく聞くがそれかもしれない。
昨日は……思い出せない。夢のインパクトが強すぎたんだ。
今疲れてるのは、悪夢のせいか、それとも昨夜の寝る前に何かしていたのか……
今日は予定ないし、昼まで寝直すか……
しかし、今寝たらまた悪夢を見るかもしれない。
仕方ない、疲れは残っているものの頭は冴えてしまっている。
どうしようもない、起きるか……
起きてコーヒーを淹れる。
苦みが現実感を呼び起こし、悪夢の記憶が晴れていく。
よし、これならば大丈夫だ。
身体の疲労はよくはないが、大丈夫。
そう確信し、部屋を出る扉を開ける。
そこにいた者と目があった。
思い出した、夢で見たのはこいつだ……
「昨日楽しかったですよね」
「夢じゃない……?」
それこそ悪夢だ。
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