第1868話:ファース・ブライム~未来から来た男~
「俺はさ、実は未来から来たんだよ」
「未来から……?」
「ちょっと語弊があるな、未来からって言ってもこの世界での未来じゃなくて、もともといた世界でタイムトラベラーだったんだよ。未来から現代に来て、うまいこと自分の狙い通りに時代を書き換えようとしたら失敗して、死んだ」
「なるほど、未来人というのはよくわかりましたが、何の用で?」
「本当にここは過去なのか……?」
「まぁ、現代ですね」
「いや、この世界に来て実は死んだって言うのが夢で、未来に強制的に返されたんじゃないかっていうのを疑っててな……」
「あー、なるほどね」
確かにここはそうだ、あらゆる技術が存在するから未来か?と疑うのも仕方ない。
「大丈夫です。安心してください、ここはただの死後の世界ですよ」
「それも安心できる話ではないが、臨んだ世界じゃない未来に帰ってしまうよりはましな話ではあるか……?」
「そうですよ。実際は死後の世界って言っても生まれなおしですし、あらゆる技術や情勢が混在している世界ですし、楽しくやりましょうよ。きっとあなたが変えようとした未来に似たようなところもありますよここは」
「ああ、きっとそうだな」
「ん」
しかし、未来が変わってる世界となると、変わった世界での死者はこっちに来るのか存在しないことになるのか、どうなるんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます