「お、あれ結構大きいんじゃない？」

　自然の環境で動物がどこまで大きくなるのかを調査するという任務を与えられ、しばらくこの森で該当の動物を追って大きさを記録し続けている。

「久しぶりに大物を見つけられたなぁ。なかなか他ではあれほど大きいのいなかったし、あれが今の最大個体ってことでいいのかな？」

　写真を撮ってサイズを記録しレポートに張り付ける。

「うーん、でももうちょっと探していこう。前に見つけた個体もこれが最大なのかな？　って感じだったし、とりあえず数日は見て行った方がよさそうな気がする」

　というわけで調査続行。

　キャンプに戻って現状と継続の報告を上げてまた探索に出かける。

　ついでに食料も探しに行こう。

「小さい個体はいっぱいいるんだよなぁ」

　適当に見つけた食材を拾いながら、ひとりごちる。

　どうしたらより大きな個体を見つけることができるだろうか、いや、あれが最大であればいいんだけれど、そうでない可能性も十分にあるし……

　まぁのんびりとやっていくか……

　拾った食材を抱えてキャンプに戻り、調理して食べる。

「うーん、やっぱりおいしい。自然環境下で育った個体の方が圧倒的においしいのはなんでなんだろう……、この味と大きさを両立させる育成がわかるといいんだけど……」

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