第1672話:リル・ウリウ~素顔~
「まさか死ぬとはな~」
無敵の傭兵コンビだった俺は、戦場にて死んだ。
状況的に相棒の方も死んでるっぽいから、探して再開したい。
この世界でもコンビを組んで無双の活躍をしたいものだ。
そう思い、案内してくれた人に尋ねたところすぐに見つかった。
「この場所に行けば出会えると思いますよ」とのことで、わかりやすい地図ももらえた。
その場所に向かい、少し待つ、別の人も待ち合わせをしているのかもう一人、少女が人を探すような感じで座っていた。
さらに待っても来ない、いったいどうしたのだろう。
もう一人待っている少女の方も、待ち人は来ていないようだ。
「もしかして、リウか?」
その喋り方は聞いたことがある。
声が違う、いやそういえば彼はサイボーグで人工声帯を持っていた、転生の際に体が生身に戻っているのかもしれない。
しかし、声が妙にたかったようなと考えながらそちらを見ると、先ほどから待っていた少女だ。
「え、は? お前、ウソだろ? マジか?」
前の世界での怪力無双のでかい全身サイボーグの正体は少女だった。
「ああ、この体な。懐かしすぎて俺もちょっと驚いたところなんだ。さっさと全身機械に戻したいぜ」
「いやいやいや、マジかぁ……数年は生身のままでいてみないか?」
「はぁ? 何言ってんだお前、こんな体じゃ戦えないだろ。さっさと全身置換するよ」
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