第1540話:ジウラ・チリボ~ゾンビ戦法~
「反省しよう」
「ああ、本当にそうだ」
「どうにか向こうに戻って伝えに行けないのか」
「無理だって言われたろ、俺たちはこれからどうするか考えなきゃいけないんだ」
「できればこれ以上死ぬことがないといいよな」
「いや、無理だろ。何度死んでも、いや、何度も死ねるからこそあの戦法を選んだんだ。これからも死に続けるだろうよ」
「いや、まさかなぁ。まさかゾンビ戦法をした結果俺だけで街が成立するようになるとは」
「ありとあらゆる技能を習得していたのも関係してるな。街としての機能を成立させられるだけの俺と技能が集まることになったんだもんよ」
「他の街へ一部の俺を労働力として働きに行けるのもいい」
「まぁ過労死も怖くはないからな、この世界だと普通に死ぬけど、別に死ぬことへの恐怖は元からないようなもんだし」
「しかし初期にこっちに来てた俺が俺の俺のための俺の生活学校を作ってたのが幸いしたな。それでここでの生活が安定したと言ってもいい」
「しかし、こっちに来た同期を何と戦ってたかで呼ぶのはなんか変な感じだよな」
「俺たちはリグディロ期だな」
「ていうことはよ、あの時の俺らは何て呼ばれてるんだろうな?」
「ああ、あのトイレに閉じ込められて出られなくなったときか」
「何て呼ばれてるんだろうな、トイレ期とかだったら嫌だな……」
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