第1451話:フェール・フレデンス~飴玉~
「これは……?」
出店で少女が買い物をした後に差し出したかごを見て首をかしげる。
「飴玉だよ、知らないかい?」
「飴玉! あの砂糖の塊でできているという!」
飴玉を始めて見るという反応だ、珍しい。
「お、おぉ……、もしかして初めて食べるのかい?」
「いただいて良いのですか!?」
信じられないという反応だ、普通に買い物をしていれば売っているとおもうが……
憧れてはいたけれどそのものを知らなかったから気付かなかったんだろうか。
「買い物のおまけだからね。好きなのを1つ持っていきな」
「どれにしようかな……ええと、色が違うのがありますが、どう違うのですか?」
まぁ気になるよね。
まぁ実際はほとんどどれも同じような味ではあるんだけど……
「果物の果汁が含まれてるとか、そういう感じで味に違いがあるんだよ」
「はーなるほどぉ……こんなにいろんな味が……」
「選べないなら、まぁ全部持って行ってもいいが……」
食べたことがないというのならサービスしてやりたいが。
「本当ですか!? うぅぅ、でもいえ、これ一つだけにします……!」
1つだけを選んだ。
「ほぉ、どうして?」
「また買いに来ます! その時に下さい!」
ああ、なるほど。
「そうだな、また買いに来てくれよ」
「ふわぁ……おいしい」
貰った飴玉をほおばって帰っていった。
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