第1392話:ケリオレ・オリウア~盤上遊戯~
サイコロを振る。
盤上を転がって目が出る。4つ。
出た目に従ってコマを進める。
1つ2つ3つと進めて4マス目。
そのマス目に書いてある内容を確認する。
「左隣の住居の住人へ贈り物をする」
「くっ……!」
「ちょっと時間がかかる内容ね……」
「通販サイトから適当にギフト設定で贈るわ、判定的にこれでいいことは証明済みよ、何を贈ろうかしら」
今やっているこのボードゲームは、呪いのボードゲーム。
一度始めてしまえばあがりを踏むまではやめることができず
マスに書かれている指令は絶対で
どれもめんどくさい、言ってしまえば罰ゲームのようなものが多い。
「よし、6!」
「マスの内容は……裸踊り……」
「同性しかいないからまだよかったけど、嫌あんまりよくない……恥ずかしわこれ」
なぜこんなヤバイゲームに手を出してしまったのか。
既にゲームの最中に何度か発生したらしい指令不履行のペナルティで記憶を失っていて覚えていない。
今はどうにかしてマスの指令に耐えながらいち早くゴールにたどり着かなければならないのだ。
「これ、あがれば終われるって話だけどさ」
「うん」
「こういうゲームの最下位ってあがりになるの?」
「さぁ……、どうだろう? わかんない、考えないようにしようか」
とにかく、一番であがらなければならないんだ!!!
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