第1184話:ギーラス・トーディ~伝説の武器~
「この世界には五つ、伝説の武器がある」
酒の席で聞いた噂、特殊な力を宿した武器がこの世界のどこかにあるという。
炎の力を持つ剣、雷の力を持つ鎚、風の力を持つ弓、*****の力を持つ*****、*****の力を持つ*****。
後ろの二つはなんか知らない概念が付与されている知らない武器だった。
世界が違うとそういうこともあるんだろう。
「そのうち、*****の*****がこの近くの森にあるらしいんだ」
知らない概念が付与された知らない武器が近くの森にあると言われても困る。
「内緒だからな」
そいつはそう言うと、別の奴に同じ話をしに行った。
まぁ酒の席の酔っ払いが言っていたこと、信じるものではない。
翌日、森に行くと昨日の飲み会に居た数人が来ていた。
「なんだ、お前も来ていたのか」
「ちょっと気になったからね」
「まさか*****の*****がこんな近くの森にあるとは」
「禁止地区とかにあるものだと思ってたからびっくりだよね」
あのよくわからない概念の武器を知っているようだった、俺としては炎の剣とかが欲しいんだが……、こういうのは連査的に現れるものだろうからとりあえず近くにあるものから回収しに行った方がいいんだ。
「ところで伝説の武器ってなんだろうな」
「何って、すげー強い武器なんじゃないのか?」
「それはそうなんだけど、伝説って言うからにはどこかで語り継がれて来た武器なんだろ? でも、昨日聞くまで知ってたか?」
「いや、そんなものがあるなんて知らなかった」
「酒の席の戯言だったのでは?」
「そもそもどういう伝説が付随した武器なんだ?」
「聞いてないな、見つければわかるだろ!」
「幸いこの森はあまり広くはない、手分けして探すか」
そうして*****の*****をそれぞれで探すことになった。
*****の*****ってなんだ……?
困った、探しようがない。
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