第1128話:テオイ・リチュラ~ローカルネタ~

「ローカルネタってあるじゃん」

 友人宅に集まっての飲み会、全員頭が軽くなってきている時に一つの話題が出た。

「ローカルネタ?」

「なんていうか、地方ローカルなネタだよ、そこ出身とかそこ育ちとか、そういう人にしか通じないネタ」

「ああ、あるな」

「例えばうちの地元だと、コグラゲする時にブラニゲンが出ないようにフビョンを使うんだけど、他のところのブニンニンからはブラニゲンがそもそも出ないらしくて通じないんだよな」

「ちょっと待って、もう一回言ってもらえる? 聞き取れなかった」

「だからさ、コグラゲする時の~」

「いやそもそもコグラゲがわからねぇんだけど? 誰かさっきの話わかった?」

「わからん、そもそも地元の言葉だろそれ、共通語だとなんて言うんだ?」

「えーと、なんて言ったかな……。該当する言葉が無いな?」

「コグラゲ自体がローカルネタなんじゃないのか?」

「いや、全国区だったはず……」

「さすがにこの世界で生まれの世界の一つの国の更に地方のローカルネタの話をするのは無理があったんじゃないか?」

「同郷のスケールで話を選ばないとローカルネタは難しいよなぁ」

「町レベルのローカルネタが県外に出ると通じないのの世界規模だからなこれは」

「だなぁ……」

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