第662話:ホーモニ_ニアル〜迂闊魔女〜
先日、ポータルを出しっぱなしにしてたら留守の間に少年が工房に迷い混んできていた。
私の工房はセキュリティの関係で物理的な入り口は1つもないから、通ったポータルが勝手に閉じて出られなくなったらしい。
私の不注意で閉じ込める形になってしまって本当に申し訳ないと思い謝ったりお土産を持たせたりはしたけど、今思い出してみると閉じ込められてたわりにあの少年すごい落ち着いていたな。
勝手にお茶淹れて飲んでたし。
とにかく、少年はどうでもよくて、私のうっかりをどうにかしないといけない。
セキュリティ意識で入り口を自分が作るポータルに絞ってもそれを閉じ忘れたり、使いきりにしても間違えて双方向設定にしていては意味がない。
どうしたものか、強く意識して気を付ければうっかりとかなくなるとか思ってたこともあったけど実際そんなことはない。
それでうっかりがなおるのなら私はまだこの世界に来てはいないだろう。
うっかりがなおる魔法とかも研究したこともあったけど、うっかりの頻度が多過ぎてめちゃくちゃ疲れたんだよね……、結局なおりきらなかったし。
魔法の実験してる時はあんまりうっかりしないのに、日常のうっかり頻度はいったいどういうことだろうか。
むしろ本来均等に分散しているうっかりがとても気を張る魔法の実験時から押し退けられて日常で溢れているんだろうか。
ためしにその辺調整する魔法でも作ってみようかな。
実験中のうっかりでとんでもないことになりかけた。
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