第496話:ミヤⅡ~闇の汚部屋~

 部屋が!汚い!

 いつものことなんですけど、いつものことなんですけど、最近はずっと外が暗いし部屋が散らかっているのは致命的だ。

 朝起きて明りを点けるまでが暗くて足元に落ちている物が見えなくて、足をぶつける。

 決めた決めた、今日こそしっかり部屋を片付ける!


 とりあえず、明りを点ける。

 うーん、改めて部屋をみると散らかってる。

 これを暗いままで歩き回るのは無理だ。

 まず箱の類がまとめて積んである一角、そこをどうにかしたい。

 こんな箱よく考えたらいらないし、全部潰してしまってもいいだろう。

 処分だ処分。

 布団もたたんでしまおう、占有面積が半分になったし大分片付いた気がする。

 次は机の上の物をと思ったけど、今回の問題は床の上の物だから、机の上はパス。

 床の上、机の上が片付かないからと本が直積みされている。

 本が、山を成している。

 他にも花瓶やらなんやらが転がりまくっている。

 棚、棚をまずは増設しなくてはいけない。

 棚を置くスペースが今のところない、困る。

 空間占有権を発注、拡大された部屋をの壁を棚の形状に成形する。

 とりあえず仮で作った棚に床に直置きされている本を並べていく。

 うん、大体なんとかなってきた気がする。


 本を即席の棚に押し込んだら案外なんとかなったね。

 うん、片付いたと言ってもいいかもしれない。

 でもまだ床にはいろいろな物がある。

 大会で手に入れたトロフィーだとか、よくわからないまま買った物理貨幣だとか。

 どうしようか、どうしようかと考えているうちにだんだんどうでもよくなってきた。

 そうだ、部屋を拡張して真ん中に通路を作ろう。

 せめて布団領域から出口までの通路を。

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