第497話:ロウグ=バクルド~太陽の火~

【本日のニュース】

 ・原因不明、失われていた太陽の火戻る。研究者たち数名が全身にやけどを負う。


 朝、久しぶりに日の光で目を覚ました。

 気持ちよく起きた朝、手元のデバイスには今朝のニュース、つまりは太陽が火を取り戻したことに関してのニュース通知が来ていた。

 なんでも、火が消えていた太陽に数人の研究者が行っていて、なんとか火が戻る直前に脱出ができたが、逃げ遅れた数人が火に焼かれて全身にやけどを負ったとかそういう話だ。

 研究者が火傷したのはどうでもいいけど、結局太陽の火が消えた原因も火が戻った理由も不明らしい。

 全く意味が解らんかったな。

 そうだな、今日の予定は久々に太陽も明るくなったことだし日光浴を兼ねて散歩でもしようか。


 同じような思考をしている人も多く、人工の自然公園は人であふれかえっていた。

 別のところへ行くか、人は嫌いじゃないが多いのは嫌だ。


 どうしたことか、いや理由は明確なのだがどこへ行っても人が多い。

 この街こんなに人住んでたんだな、普段は出かけてもうろついている人少ないからこんなに多いとは思ってなかった。

 できるだけ、できるだけ人が少ないエリアを探してうろつこう。


 おお、この辺りは人が少ない。

 いい感じ、と思ったがこれ、暗いなここ。

 なんというか、居心地がいい場所をさがしていたら日の当たらない影になっている場所にやってきてしまった。

 まぁ、いいか。

 日光浴をするよりも居心地がいいことが重要だ。

 少しここで休んでいくことにしよう……

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