第4章 そりゃないぜBABY 第5話 ナナとの同棲

ナナの実家に御挨拶に行ってきた。



親父さんは何らかの病気でほぼ全身不随だった。

リビングにベッドがあり、親父さんにはチューブが繋がっていた。


強張った笑顔が印象的だった。



挨拶のあと、ナナは実家の居心地の良さからか、自室で寝こけていた。


私はナナの頭を撫でながらボンヤリとしていた。


ナナの母さんが入室してきて、寝てるナナを見て、


『まぁ、、もう、本当に、、

こんな子なんですよ。

この子で大丈夫ですか?』


などと言うので


私『もちろん、大丈夫ですよ。』


と返した。


そのあとは何かお土産をもらって帰った。



帰り道、私はナナに、


『引っ越して一緒に住もうか。』


と言うと、ナナはまんざらでもなさそうだった。



、、、、、、、、、、、、




引っ越し先が決まった。


1人で払うには高い家賃だが2人ならなんとかやっていけるだろう。


新築の住まいは1kだがずいぶんと広く、ナナを安心させた。


もともと私が住んでいたところは、、、

【和製スラム】といった感じの場所だった。


1日中、外国の人の奇声が聞こえてくるし、

深夜2時に窓を外から誰かに拭かれたりするし、

外に置いていた洗濯機が勝手に棄てられるし、

朝と夜でドアが違う色に塗り替えられたり、

ドアの横の穴に手を入れたら鍵開けられるし、

雨漏りするし、

床に穴空いたし、

出現する虫のLVが高過ぎるし、、。



といった感じだった。



我ながらよく8年も住んだな、。


まぁ、お金無かったしな。



ご両親への挨拶もした。


ナナとの同棲が確定した。



さて、、社内発表しなくちゃなぁ、。

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