第4章 そりゃないぜBABY 第6話 私の出した答え

ナナとの関係を社内の皆にいつ伝えようかと私はタイミングを探していた。



上司の○さんからはしつこく問い詰められていて、何度か勢いで言ってしまいそうにもなっていた。



ある日、部署全体ミーティングがあり部長から


『同じ社内の葉子さんと結婚することになった』


と、報告があった。


前々からアヤシイとは思っていたが、付き合うとかでなくいきなり結婚かと、周囲もどよめいていた。



、、、今か!?、、、!



私『私からも報告があります。

今、社内のナナと付き合ってます。』



ドヨドヨッとさらに大きなどよめきが起こったが私は心臓のバクバクを抑えつけて素知らぬ顔でいた。

○さんは、自首してきた私に対して何ともいえない表情を見せていた。



〜後日〜


私とナナは別々に社長から呼び出され、通達を受けた。



通達内容はこうだ。


社内恋愛を禁止しているにもかかわらず、付き合ってしまうのは遺憾だが仕方がない。

だが、【結婚をせず】に同棲することを社として認めない。

これを破る者は、お互いの給与を3割減給する。


、、、、、、


なんだこれ??


呆れた。


驚いた。


正常な大人の集まりとは思えない独善的な規律を振りかざされ、私は苦笑いするしか無かった。



私達に与えられた選択肢は3つ


①これを機に結婚する。


②別居して付き合い続ける。


③このまま同棲して給与を3割減給される。



①はバカげてる、!

なんのロマンもありゃしない。

言われるほうだってイラつくだけだろう。

クソみたいな想像をさせられるわ、

大切な気持ちにクソ塗りつけられるわ、、

なんて最低な思考なんだろう。


②は、、屈辱的だし出費もあるしで大変だけど、、お互いの気持ちでちゃんと動けるタイミングを未来に持つことができる。

まぁ、仕事辞めるってテもあるけど、。


③は、、ありえない。

ただでさえ安月給なのに馬鹿らし過ぎる。



なので、、私の出した答えは、


【②別居して付き合い続ける。】



だったが、実際は④の



④別居はするが別居する理由はナナが私以外の男と関係をもち身籠ってしまったうえに認知してもらえないらしいので産むのであれば私の子として育てる提案をナナにしたらさすがにそれは心苦しすぎてムリだし堕ろすのも可哀想でムリだから実家に帰って1人で育てます。



ってことでファイナルアンサー。



本当に、本当に、私史上最低な気分だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る