【))最終階の≪扉≫前】
「よし、戦闘っ!いくぞ、〖炎聖帝〗!」
『よしきた。【敵位置感知】=【分布把握】=【スキル選択】…終了』
赤い炎の大剣ファイアドラールがモンスターに向かって飛び、数匹まとめて一振りで切断する。激烈な炎を伴う斬撃は、周囲のモンスターにも火傷を負わせる。
〖炎聖帝〗は繊細な操作は不得手なものの、高威力の攻撃で戦場を引っ掻き回すのに向いている。
「僕も行きますか。〖凍氷帝〗。アルドと同じ大集団を狙います」
『了解。【敵位置・分布分析】=【急所把握】=【情報走査】…終了』
蒼い双刀ディバイドコールが目に見えぬほど高速で振るわれ、当たった個所から一瞬で凍りつかせてしまう。
〖凍氷帝〗はどんな状況に陥っても即座に対応してくる。他の4つのように
「僕はあっちの方いくね~〖光雷帝〗、よろしくね~」
『はいはい。【気配感知】=【スキル選択】=【距離判定】…終了』
雷翼エンプレスソウルがスパークを放ち、光杖オシリスから眩い白光が放たれ立て続けに、援軍に来ていたモンスターを刺し貫いた。
〖光雷帝〗は、対集団戦や、チェインなどのコンボ攻撃に秀でる。
「相変わらずルドルフは呑気ねえ。〖樹風帝〗!」
『そうだよね~。まあいいでしょ。【索敵】=【距離判定】=【急所見極め】…終了!』
光樹弓フォレストドロップから速射で放たれた白い光の矢が、1矢につき2,3匹を貫いていく。
〖樹風帝〗は弓使いに適していて、長距離の攻撃に秀でている。
「…私もいきますね。〖幻影帝〗。」
『OK。【全戦場存在把握】=【適正Lv確認】=【距離判定】=【耐久値走査】=【ターゲット補足】=【スキル選択】……終了。』
シコクとハクの2刀が紫と白光の尾を引き、暴風を伴う斬撃を繰り出す。
〖幻影帝〗は【開花】が非常に遅い代わりに演算処理が非常に速いし、固有能力が実にぶっとんだ強力っぷりだ。
まあ、さして時間もかからず、あんなに大量にいたはずのモンスターはすべて骸に変えられていた。
「ねえ、扉、あったよ~!」と不意に言ったのは、ファルウィンドだ。
つられてその扉の方を見ると・・・
「「「なあ…あれでほんとに最後の扉であっているんだよね?」」」
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