第18話 オーナーを断罪せよ!
【前回までのあらすじ】
シナリオ関係は鬼門だなぁ(゚ε゚ )hahaha
などと思っていたら、個別チャットで呼び出される事態に。(投げやりなあらすじ)
【無責任なオーナー】
そこには、数人のメンバーさんがいました。そして、かなり厳しいお叱りを受ける事に……。「方針がおかしいと思います」とズバリと指摘されました。
すみません……(゚ε゚;
否定する気はないのです。思い当たるフシとして、自分がどうしても仕事上での感覚を持ち込んでしまいがちな点がありました。自分なりに注意していたつもりなのですが、それでも納得ができないと思う人がいても不思議はありません。
中でも「成果物でしか実績値を判断しない」という手法は、素人さんからは冷たいと言われる事も多々ありました。つまり、頑張ったとか時間をかけたとか、そういう精神論的なものは完全に撤廃していました。自分はそれ以外の手段を知らないのです。
「シナリオ担当が定着しないのはオーナーの方針に問題がある為です」
はい、すみません……(゚ε゚;
方針については会議の場で皆に説明し、承認をもらっています。その上で、なおかつ最大限の気遣いをしているつもりだったのですが、現実はリテイク発生後に音信不通となるのです。
もちろんリテイクについてはオーナー(自分)が勝手に出す事はなくて、サークル内で話し合った上で同意を頂き、それを担当者にお願いしていたワケですが……。だとしても、オーナーが悪いという話は組織論として正しいです。
「自分がゲームを作りたいからといって、他人を巻き込んでいいのか?」
チョット待って(^ε^ )
これについては、自分よりも先に「場」にいた人から言われるのは微妙ではあります。素直な気持ちで言って、自分としては「お手伝いをするのは嫌ではないけれど、あえて作りたいとは思っていない」のです。実際、自分は頼まれたのでオーナーを引き受けただけで……。ですが当然、だからと言って責任逃れをするつもりはありません。
考えてみれば「気づいたら意味不明なハゲが勝手にオーナーになっていた」と感じた人もいたのかもしれません。なので、ここは話に頷きつつ提案してみました。
そしたら、自分と交代する?
もちろん全力で手伝うよ!
自分としても元々、オーナーをやりたいワケではないのです。意欲のある人と交代するなら、それは建設的だと思います。では早速、この件をサークル会議で……!と思いきや。
「どうして自分がそんな事をしないといけないんですか?」
ボクも同じ気持ちなので、
分かり合える気がする(^ε^ )
では、どうすればいいでしょうか? その後も具体的な解決案を提示する様子はなく、こちらから色々と提案をしても、すべて否定する状態なのです。そこでようやく気づきました。これって、もしや……!
ただの井戸端会議じゃね?(゚ε゚;
考えてみればこの個別チャット、いつから存在していたのでしょうか? もしかしたらこの人たちは、日頃からこうして集まっては、不満を話し合っていたのかもしれません。それで盛り上がり、その勢いで何となく自分を呼び出しただけ、みたいな……?
特に何かを解決したいという目的意識が感じられません。そうであれば、適当に話を聞いていればいいだけなのでラクチンだと思いました。ですが、話はそれだけでは終わらなかったのです。
「オーナー交代を言い出すのは無責任です」
そんなつもりで言ったわけじゃ……。
あの、すんません(゚ε゚;
「オーナーは、交代するにも辞めるにもメンバー全員の同意が必要になります。当然です」
そっか、当然か……(゚ε゚ )
って、それ強制労働じゃね!? 嫌になっても辞められないってのは、さすがに違う様な……? ですが現実に、こう考える人は存在します。実際に社会に出て働いた経験がないのでしょう。
「そういう感覚が、無責任だと言われる理由ですね」
言われてるんだ(゚ε゚ )
そしたらさ! どうしたら、納得してくれる? それに応えられる様に、頑張ってみる、よ……。
「その程度の事はオーナーとして、自分で考えるべきです」
「ですよね! それが出来ないなら、このままだと自分も続けられませんので」
……(゚ε゚ )
今までサークルとしては、何度も大変な時期がありました。その時は完全にダンマリを決め込み、何ひとつ意見しないで雲隠れしていたお2人が、今回はやけに雄弁です。今まで貢献してきた人ならばともかく、この人たちは大したデータもUPしていない。つまり、もはや活動をしていない人たちだったのです。なのに自分に対して「無責任」と言うのか……。
(以下、自分の頭の中の回想シーン)
聞いてくれるかい?
君が小学生になるより前に、おっちゃんな、
ゲーム会社にいたんだ。会社に泊まりこんでた。
でもな、悪くなかった。辛いけど楽しかったよ……。
初めて自分が担当したゲームを、
店先で見かけた時は嬉しくてなあ。
ひどい職場だったけど、いいチームだった。
いや、昔話をな……。おっちゃんな、
今、ちょっと寂しいと思ってな……。
自分のサークルの回し方がベストだったとは、もちろん言いません。それでも、今までどうにか回してきたつもりです。誰も引き受けてくれない雑用も含め、足りない部分をどうにかして自分が解決してきたのです。なのに、この仕打ち。これを我慢するのが同人だというなら……!
「やめたぁーーーッ!!」
次回「丹下、辞表を書く。」
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