罪ですか


春の日のこんな朝

誰もが眩しげに空をあおぎ

新しいシャツに袖を通すわ



繰り返す毎日が 

あなただけの日々に輝くのに


まだ私の時計は停まったまま

またあたたかな夢想ゆめに逃げるわ



微笑みも 涙さえも本物じゃない

そんな虚しさ あなたは知っていますか




罪ですか 切ない時間が今日も過ぎる

嘘ですか あの日くれた言葉はどこか透明で


罪ですか なじることほど胸を焦がして

夢ですか またどこかで愛が満ちる




すれ違う瞬間も 

触れあうこともなく近づいた


ただ予感がどこかで囁くの

もう泣かないと決めたみぎわ



ゆるされた一瞬が走り去る

どこへ向かうの 気まぐれ咎めることなく




罪ですか 見えない距離を殺めつづけて

嘘ですか 信じられない心がねだる星の数


罪ですか かざす手のひら血潮ゆれて

夢ですか またあなたが恋に落ちる




純粋な瞬きで ふたり出逢ったはずなのに

自由の意味がまた 独りきり明日を歩きはじめる




罪ですか 切ない時間が今日も過ぎる

嘘ですか あの日くれた言葉はどこか透明で


罪ですか なじることほど胸を焦がして

夢ですか またあなたに愛が満ちる




罪ですか 見えない距離を殺めつづけて

嘘ですか 委ねきれないねがいが群れる夢のいろ


罰ですか かざす手のひら血潮ゆれて

夢ですか また私は恋に堕ちる――





luca minamoto@Copyright_2013【詞先】

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