My Sick―これはただの病気


ただ消えてしまいたいと

独り薄闇に 哀しくこいねが



いつのまにか滲む涙が 頬を濡らして

声も出せず 何ものどを通らず



凍りついたオブジェになるだけ

他人ひとと同じになれない



何一つ触れられぬまま 生きてきた時間の長さ

けれど神様は 何かをくれた



遠いどこかに それはあるのだと

見知らぬ けれど寂しい 同じ魂を持った誰か...



これはただのビョウキ そう病気なだけ

できないことばかり数えて 途方にくれる



れはただのビョウキ わたしは病気なだけ

でも泣き腫らした朝には もう彼方を見てる




誰も彼もが 別れには

もう逢うことのない 優しさくれる



知りたいことは 知らなくていい あとの祭りだと

知っていても ただ傷を増やすだけ



微笑みさえ 卑しく求めて

人並みのしあわせには

何一つ届かないまま 歳を取り 何かを裏切り



なのに神様は 無言のままで

ひろい世界が どこかにあるよと



怖くても 見上げる瞳 

おしえてくれた あなただけが



これはただのビョウキ そう病気なだけ

嘘になる夢だけ欲しくて 見まがう明日



これはただのビョウキ わたしは病気なだけ

でも泣き腫らした朝には また誰かを見てる



嫌われたくない 嫌われてもいい

一人だけ 孤独に沈んで



何もかも見えなくする 偽りは要らないのに――




他人ひとと同じになれない

何一つ触れられぬまま 生きてきた時間の長さ



けれど神様は 何かをくれた



遠いどこかに それはあるのだと

見知らぬ けれど懐かしい 同じ魂を持った誰か...



これはただのビョウキ そう病気なだけ

できないことばかり数えて 途方にくれる



これはただのビョウキ わたしは病気なだけ

でも泣き腫らした朝には もう明日を見てる





luca minamoto@Copyright_2013【ポエトリー】



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