黙示録-apocalypse-


――結局そんな単純な関係じゃないことを、あとになって知る


きっとそんな予感がしてた





騙し騙され、冒し冒され、


そしてその「波」はいつしかやってくる





出会った瞬間、身体中に電撃が走る


そして屍のようだった何もかもが、突然めざめてく






私が連れて行かれるのは、世界の果て?


それとも崖っぷちに立たされたまま、


全てのはじまりを自ら促される






人形のようだった感覚のすべてが強制解除


喉がカラカラに渇いて それでも一雫の慰めも与えられず


見定めること、目の前に対峙する壁を跳び超えることを






怖れですら敵ではないことを教えられる――






たとえ嫌だと云っても、自ら立ち上がるまで


ひたすら後悔まで引き摺られるまま


それは愛の別のかたち






襲い来る幾重もの落雷の光線を避けながら、


しっかりと手をつないだまま駆け抜ける






大地は揺らぎ、海に沈む


そして遥かな尾根の連なりが足元から生まれ行く手を貫く


それでも二人駆け抜ける






きっと終わらない運命の黙示録をまとって


...愚かだと知りながら






全てが奢り、その輝きを欲して真実を失う


ただ間違ったベクトルへと向かって





自由とは何? それは孤独のもうひとつの呼び名


ならばこれまで私自身が囚われていたものは...





真っ直ぐに続く、物言わぬその一筋の道に導かれ


いつしか出遇ってしまったvirusに侵され






燃え尽きるまで


自分自身を信じることを運命さだめられ――、






そして気付く 見出す


弱さの中でしたたかに息づく 


その人でさえ凌ぐ強さを






狂うことさえ赦されず 


ただ本当の己自身を見つけ出すまで


内側から輝くことで 近づく何かに諭される






それはきっと本物の愛のかたち






その瞬間、世界中の全てのものが


――無音になる







luca minamoto@Copyright_2013【ポエトリー】







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