シロクマ本屋
実は、結構好き。
空気が冷たくなってきた。
外を歩けば、胸と頭がキリリと冴える。
この季節は、どこに行くにも、
ついつい遠回りしてしまう。
そんな折、
「同じテーマの本ばかりを集めた本屋」を開くことになったら、
どうしよっかなーなんて、
ぼんやりぼんやり考えた。
美味しいものばかりを集めたら、
なかなかにクドいし、
芸術書ばかりを集めたら、
厚かましい。
綺麗な風景を集めたら、
わたしなんかの立つ瀬がなくて、
いたたまれなくなってしまう。
そうやって、
巡り巡らせているうちに
「シロクマ本屋」ってフレーズが、
わたしの中にしっくりすっぽりおさまった。
シロクマの図鑑の隣に
シロクマが主人公の物語並べて、
シロクマと飼育員さんのドキュメンタリーだって用意しちゃう。
親シロクマも、
赤ちゃんシロクマも。
アザラシに食らいつくシロクマも、
思い切りよく、海にダイブするシロクマも。
全部全部たーっぷりのシロクマを、
一つの空間にキュッと集めても、
嫌味がないし、押し付けがましくもない。
冷たくてあったかくて良い感じ。
シロクマ本屋だったら、
やってもいいかな。
こっくりとした美しいブルーの
素敵な本屋にしてあげたい。
「シロクマのすきなところは?」なんて、いざ問われても、これといって特に思い浮かばないけれど、
多分わたしは結構、
シロクマが好き。
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