第104話
四
三郎太の目が開いた。
ゆっくりと寝椅子から起き上がる。
いま、総てが明かされていた。
水虎の神像はこの星に設置された統御機構の一つなのだ。三郎太の記憶が蘇ったのは、〈御門〉が潜む〈御舟〉から離れ、外部に出てきたからなのだ。
寝椅子から叫ぶ。
「統御機構開放!」
もはや河童の三郎太の人格は存在せず、今や宇宙軍情報部の上野三郎太少佐として命令している。
がくん、と寝椅子の形が変化し、壁から
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