第6話 影
気づけば、気がつけば。俺は病院のベッドで寝ていた。見知らぬ白い天井を目にして、目が覚めた。天井には黒い斑点が規則的に合って数を数えて暇をつぶすには最適だったであろう。しかし、そんな事をしている場合ではない。目が醒めたのだ。俺は一体どうなったのだ。まさかここが天国ではあるまい。
身体を起こすと倦怠感が付き纏う。部屋の明かりがやけに眩しいという事は外はもう夜になっているのだろうか。この病室にある窓はカーテンで遮られ、隠されている。なので確認するには立ち上がるしかない。立ち上がろうにも、気は起きるのだが行動は起こせない。
いつの間にか制服ではなくて病院服へと着替えさせられていた。自分の首を確認する。確認と言ってもいくら下を向いたところで自分の首は確認できない。なので首に触れるだけだ。首に触れたところ特別損傷したような場所は無かった。包帯も巻かれていなければ、湿布も貼られていない。どっちにせよ何か処置されている訳でもないし、首は胴体とつながっている。当たり前か。
この病室にはベッドの他に簡易椅子が二つあった。どうやら個室のようだが、個室にしてはスッキリし過ぎている。病室にしてはあまりにも物が足りない。どこかの休憩室だったのならばベッドが並んでいる筈だし、ここは何の用途に使われる部屋なんだ?
「起きられましたか?体調は・・・良さそうですね。お熱と血圧を計りますよ」
ガラリとスライド式ドアが動いて看護婦さんが入室する。あれ?いつも受付にいる看護婦さんだ。受付以外にもこうして普通に看護婦さんの仕事をしているのか。そりゃそうだけれども、そこしか切り取って見ていない俺にとっては意外だった。
「あの、俺は」
「災難でしたね」
看護婦さんは俺の言葉を遮って言った。ちゃっかりと俺は病院服の脇に体温計を看護婦さんに入れてもらっていた。
「神西さん。暴漢に襲われたんですよ。それも人を一人殺した暴漢に。ここだけの話ですよ。亡くなったのは面会部屋前にいる
看護婦さんに耳打ちされると滅多にない状況に少し興奮しながら耳を傾ける。
部屋の、部屋の前にいるって看守さんの事だよな。鶴島って言うんだ、初めて苗字を知った。知ったところで看守さんは不幸に見舞われた後なのだが。
「俺を襲った暴漢は亡くなった?」
「えぇ」
ピピピと音を立てて体温計が鳴る。平熱だったので特に気にする事はない。
あの時俺の首を絞めた暴漢は死んだ。看護婦さんにそれは誰かと訊ねても話してくれそうにないし、こんな物騒な話を顔見知りとしたくはない。ただ、凶器が刺さって死んだとはどういう事だ?暴漢は狂気はあっても凶器なんて持っていなかった、俺を絞殺しようとしていた。自分の腕が刺さったなんてあり得ない。手が義手で仕込み刀が入っていたり、サイコガンが入っていたりしたのか?あり得ない。
「詳しい事は警察からお聞きになった方が宜しいかと」
「はい、そうします」
まぁそれはそうだろうし、そうなる。そうならざるおえないだろう。諸事情、現状を警察から聞いて、更には被害者である俺が事情聴取を受けなければいけない。どうせもう直ぐしたらここへ来るのだろう。
看護婦さんは俺の腕に血圧を測るためのバンドを巻く。
「あの一花は、妹は大丈夫でしょうか?」
俺が生きているならそれでいい。ただ一花がどうなったかを知りたい。一花はあの時、あの現状を見て過去を思い出してしまっていたら。そうして心を抉られ、閉ざしてしまっていたら。そう考えるだけで胸が張り裂けそうになる。
「記憶が混乱しているようですね。神西さんは一花さんと別れた直後に襲われたんですよ?覚えていらっしゃらないんですか?」
そうだったっけか?チャイムが鳴って・・・あれ?思い出せない。首を絞められたのは覚えている、頑張って抵抗したのも覚えている。だけどその前の事が思い出せない。まるで記憶の引き出しに鍵をかけられているようだ。看護婦さんが言う通りに記憶が混乱しているのだろう。大人しく自然に思い出すまで考えない事にしよう。何にせよ一花は無事でいてくれるのだから。
「そういえば、お友達が来ていましたよ。確認が取れなかったので入室を許可しませんでしたが。小倉兎愛さん、でしたか」
血圧も普通で異常はなかった。計り終えるとマジックテープを剥がす音と共に看護婦さんが聞き慣れた名前を口にした。
「あぁ、はい。友達です」
小っ恥ずかしい事を言ってしまった。まさか自分から友達認定をすることになるとはな。
「そうですか。ずっと前で待たれているのでお呼びしますね。では私はこれで、しばらく安静にしてくださいね」
と言って看護婦さんは出て行ってしまった。ドアが閉まり切る前に再びドアは開いた。開いた先には委員長がいつもの制服姿でいつもの調子で立っていた。
「おはよう神西君」
「おはよう委員長」
こちらもいつもの・・・いや昨日からの調子で返すと委員長は驚いた。おどろおどろしく驚いた。パッチリと目を開き、予想外の反応をした俺に対して驚いている。そりゃ、そうだ、だって今は夜だもの。芸能業界でなければおはようなんて言わない。
「神西君怪我は無いの?」
扉は一人でに閉まるタイプの扉で委員長が手を離すと閉まって行った。
「ダルさはあるかな」
呼吸ができなくなったのだ。脳への血液が送られにくくなって意識が吹っ飛んだのだ、記憶障害も起きるはずだな。
「委員長、俺なんかの為にずっと前で待ってくれていたのか?多分もう夜も遅いだろ?家の人とか心配するんじゃないのか?」
「神西君だからこそ待っていたの、それにその心配は要らないわ。私、一人で暮らしているから」
しまった、人の家庭事情に突っ込んでしまった、踏み入ってしまった。善意的発言をしつつもさり気なさをぼやかしつつ訊いてしまった。ここから話を広げることもないが風呂敷を畳むこともできない。
「そうなのか・・・でも今日は送って行けそうに無いな」
馬鹿をした自分を戒めながら自虐を入れて笑いながら言う。
いやでも待てよ。俺だからこそ待っていたと委員長は言ったよな。それってもしかして委員長は俺のことが好きなのではないだろうか。・・・いや、委員長には昨日に告白されたから。本当に大丈夫か俺。
「大丈夫よ、暴漢に襲われたとしても私は返り討ちにするから」
真顔でそう言う事を言われると信憑性が爆上げになる。
「あ、そうだ委員長。委員長はここが何に使われる部屋か知っている?」
委員長の威圧感のあるジョークに耐え切れず、委員長に訊いても答えが返ってこない質問をしてしまった。委員長と言えば博識のイメージが世の常ではなかろうか。偏見だろうか。少なくとも委員長に成れる人種は二つ、頭の良い奴か、それ以上に頭の良い人物。凡人が成れるものじゃない。
「どうして私に訊くの?私は看護婦さんじゃないわ。・・・でも、ここが何の用途で使われる部屋かは知っているわよ。ここは定期健診で使われる部屋。ね。」
ほらね。凡人では委員長は務まらない。それにしても定期健診か。何の健診をするのかは知らないけどベッドと椅子だけってどういう事だよ整骨院でももうちょっと物があるぞ。
「定期健診って委員長もここで?」
「そうなるわね」
「このベッドで?」
「そのベッドに寝たわね」
「へぇ、そうなんだ」
ここで委員長が定期健診をしたのか。健診なのだから服は脱ぐよな?シンプルな下着を露わにしてあられもない姿で、服を脱いだ上でベッドに横になるよな?あのサラサラとした髪を背中に預けて寝転ぶんだよな?
言うなれば俺と委員長は背中合わせをしたと言っても過言ではない。背中合わせとは唇合わせ即ちキスよりも難易度が高い合わせ技。レスリングで例えると相手の背中を床に合わせて肩もつけてしまっているので勝利してもいいレベルの技だ。キスなんて結婚式をあげる時出来るが背中合わせは結婚式では出来ない。そう、これは俺の大勝利なのだ、勝利者には褒美と栄誉が与えられるのは必然で決定事項だ。なのでベッドに微かに残る委員長を感じる為に大きく息を吸っておこうかな。
「なんだか邪念を感じるのは気のせいかしら?」
「気のせいだと思うよ」
陰陽師並みの念察しには恐れ入る。
「ちなみに、ちっとも邪な気持ちも無しに訊ねるけど。どういった健診をするんだ?」
「その前提いるのかしら?そうね・・・普通。普通の健康診断と変わりないと思うわ。元気ですか?お変わりありませんか?とか訊かれながら触診される健診よ。いつもこの病院の医院長さんがやってくれるけど。何か気になったの?」
「いや、特には。医院長って女性だよな?」
「男性よ。と言ってもかなりお年を召したお爺さんだけど。まぁ男性ね」
委員長の言葉を借りるとなれば、医者にはやましい医者しかいないと言っておこう。罵倒しておこう。決して女子高生の絹のようにきめ細かい肌を触診できる職業格差社会を妬んで言ったわけではない。今からでもこの不純な動機で医者を目指そうかとなど微塵も思ってなどいない。
「そもそもこの病院に通いながら古杜医院長を知らなかったのね」
「初耳だな」
どこかで目にしているかもしれないが自分の通っている病院の医院長を知っているにんげんなんてそうそういないと思うのだけど。俺の良識、常識がまだまだ子供だって事だろうか。安易にそう委員長に言われているのだろうか。
「中々聡明な先生よ。学校にも著書が置いてあって幾つか読んだ事があるわ。特に心理医学については私は尊敬できる」
「へぇ、そんなにすごいのか。今度俺も読んでみようかな」
学校に図書室がある事も初耳だ。いやいやあるだろうとは予想できるが一度も足を運んだ事がないので存在していると認識できていないのだ。本は確かに読むが有名な作家か教科書くらいで俺の中での雑学を広げていこうとは思わないのだ。それよりも一花の方が大切だったからな。
なので読んでみようかと言ったが手に取っても投げ捨てるだろう。放棄するだろう。
いや待てい。慌てて自分にツッコミをべらんめえ口調で入れてしまった。そんなことよりも、俺は休日は本屋に寄るし図書室で自習もする人間だろうが。まだ記憶が混乱しているみたいだ。
「委員長が尊敬する人か」
意味もなく呟くと委員長がふふと笑った。
「どうしたんだ?」
「ううん、私の尊敬する人は今の所二人よ」
「二人?ここの医院長と・・・福沢諭吉とか?」
「私はそんなにお金に執着はないわね。でも菅原道真の後世への語りざまや伊東博文の生き様は好きよ」
結局お札に帰還しているというか、お札でしかないというか。
うーん、困った。委員長の尊敬できる人はあり大抵な有名人だと思ったがどうやら違うらしい。哲学者とかかかな?数言えば当たる確率も低いし、失礼だし、もはや俺が知っていないマイナーもマイナー、マイナーオブマイナーな人物が出てきたらどうしよう。こうして無限に永遠に悩ます事が委員長の目的ならば達成している。
「自分自身・・・とか?」
捻くれた解答をするなと俺でさえも思う。委員長がそんな捻くれ問題を俺に提示するか?慈母のような委員長がだぞ?
「ぶっぶー不正解です」
不覚にも委員長に萌えを感じてしまった。手をバッテンにして口が一瞬でもアヒル口になったのは心臓を踊らせる。委員長は機敏な動きだったので豊満な胸を躍らせていたが、そこもまた心臓がクラブの真ん中で踊るくらい踊り狂った。
「私、神西君にはどういう風に見られているのかしら」
「慈母?」
「慈母はそんな傲慢ではないわ」
まぁ確かに自分自身を尊敬している慈母はいないだろう。・・・探せばいるかもしれない。
「失礼します」
ノックと同時に扉が開いてお爺さんと黒いスーツを着た長身の男性と先程の看護婦さんが入ってきた。入室の際に声をかけたのは黒スーツの男性だろう。返答も待たずに入るとは失礼な奴である。
恐らくこのスーツの人が警察だろう。まさか後ろのお爺さんがなんてことはない、定年退職している年齢に見えるからな。
「それじゃあね神西君」
空気の読める委員長は俺に手を振って三人にお辞儀をしてから病室から出て行く。まぁそりゃ第三者がいたら警察も話せないだろうからな。結局尊敬する人の事を聞けなかったな。
「私はこういう者です。名前を
弓夜さんは警察手帳を俺に見せてから近くにある椅子を持ってきてお爺さんの分と看護婦さんの分を持ってきて自分は床に膝をつけ、正座をした。紳士で礼儀正しい正に正義の象徴警察官の鑑のような人だ。最初の非礼は許してあげよう。
「こちらはこの病院の医院長の」
「古杜です。今回の件は病院側の不注意でした。神西さん誠に申しわけありません」
掠れた声で謝罪をして弱った体に鞭打って頭を下げる。同時に看護婦さんも頭を下げた。
この人が委員長が尊敬する古杜医院長か。本当にお年を召している髪の毛は白髪だし顔や手の皺が目立つ。八十は超えているんじゃないだろうか。八十まで医院長に居座っているのはいのだろうか。病院もまたブラックホスピタルなのだろうか。
「あの、頭を上げてください。俺は無事だったんですし、事件も解決したようですから。ただ・・・」
看守さん。鶴島さんは残念でした。と言いたかったが看護婦さんから聞いたことを告げ口しているようでそこで切り終えた。
「申し訳ございません」
それでも古杜医院長は頭を下げ続ける。
「いや、本当に大丈夫ですので頭を上げてください」
「古杜さん。神西さんもこう言ってくれています、頭を上げてもらえませんか?それが神西さんの望みですし。それに長話は神西さんのお体にも触りますよ」
弓夜さんがそう言うと渋々と古杜医院長は頭を上げた。看護婦さんは一テンポ置いて頭を上げる。
「神西さん、いきなりですが質問をさせて貰いますね。貴方は
弓夜さんが内側の胸ポケットから手帳とボールペンを取り出してから俺の目を見つめて質問をした。俺は弓夜さんに黙って首を振る。影草達磨。聞いた事もない名前だった。そいつが例の暴漢って事でいいのだろうか。
「そうですか。では次の質問をさせて貰いますね。
「鶴島さん。って言うのは部屋の前にいる人ですよね?今日苗字を知って、今フルネームを知りました」
嘘も何も混合せずに真実だけ答える。警察の目って常に何かを見据えようと、透かそうとしているから緊張してしまう。まぁただの被害者だから気楽に行こう。
「最後の質問です。このボールペンこ存じありませんか?」
弓夜さんは透明な袋に入った赤色ボールペンを俺に見せつけてくる。俺は間髪入れずに、緊張もせずに答えた。
「知りません」
場に沈黙が流れる。弓夜さんはまだじっと俺の目を見つめている。対抗心というほどのものではないが俺も弓夜さんの目を見つめ返す睨めっこ状態。長谷場はこうした緊張の場だと笑ってしまうと言うがその感覚は理解できない。
「そうですか。質問は以上です。ご協力有り難う御座いました」
あっさりと、呆気なく、何事もなく事情聴取は終わってしまった。一花の時はもっと途轍もない時間をかけ、何日も警察が来たのだけど。これは肩透かしもいいところである。俺への配慮だろうか。この後にもっと続くのだろうか。
「あ、あの犯人って亡くなったんですよね?」
しかし俺が弓夜さんに訊ねたのは犯人の事だった。丁度弓夜さんは手帳とボールペンを直すところで直してから俺の質問に答えてくれた。
「えぇ、犯人は亡くなりました。神西さんを襲っている最中に事故で」
答えは看護婦さんから聞いていた答えと同じ。ただ死因が事故に変わっただけだ。他に何か質問をしないと、もっと大切な事があるだろう。
「俺は大丈夫ですか?」
「・・・・」
なんでこんな事を言ってしまったのかはわからない。ただ、自分を疑いたくなったのかもしれないし、本当に健康なのかと訊ねたかったのかもしれないし、これからまだ警察のお世話になりませんか?との意味合いかもしれない。とにかく。何を言っているんだ!?この発言のせいで余計に大丈夫じゃないと思われてしまう。現に片膝を立てたまま弓夜さんは止まっている。
「神西さんは健康ですよ。ね、古杜さん」
「えぇ、健全で健康体な若者です」
三人が俺の心配を取り払うために同調する。同調なんて厳しい言い方は止そう。これは優しさなんだ。三人が俺に向けてくれている優しさだ。
「それでは私は失礼します。お体に気をつけて。古杜さん、後はよろしくお願いします」
「あ、ありがとうございました」
弓夜さんに礼を言うと笑顔を見せて振り返ってくれた。
この場には俺と古杜医院長と看護婦さんだけが残る。話を切り出したのは俺。
「あのぉ、一花はどうしていますか?」
「妹さん。そうですね、もう退院できますよ」
「本当ですか!?」
身を乗り出しかねない勢い、古杜医院長に唾を吐きかけない勢いで迫った。つい、嬉しくて大声が出てしまった。
「えぇ、昨日の面会で復帰への兆候がありました。今日妹さんから聞かされていませんでしたか?」
「すみません、まだ記憶が曖昧で」
多分一花は言っていたのだろう。そうだろう。そんな重要な事をサプライズで黙っているはずがないものな。
「そうですか、ではお引越しのことも覚えていらっしゃらない?」
「引越し?」
微塵も覚えていない。
「妹さんは退院と言っても一時退院です。しかし妹さんはどうやらこの街で暮らすことを拒むんです。ですので神西さんと話し合って引っ越しをすると仰っていましたが。ご存知ではないようですね」
「そんな話をしていたんですか。一時退院って事はまた戻る可能性もあるんですよね?」
一花がやっと退院できるのだ祝おう!パーティーだ!と思ったが、一花自身がこの街で暮らす事を拒むとは。病院内もこの街の中じゃないのか。いや、一花を捕らえていた場所が近くにあるのが一花からしたら嫌なのだろう。だから違う街へと引越ししたいのだ。
「可能性はあります。ですが神西さんがいつも通りにすることで治ります。引越しする場所は私の身内がいる場所になりますが宜しいですかね?」
何だか勝手に引越しする流れになっている。せっかく委員長と友達となったのに、登下校も慣れてきたのに・・・二年半過ごしたこの街ともお別れか。
あっさりと俺は決断する。一花の為だ仕方ない。俺の人生は一花無しでは始まらないし終わらない。
「はい、お願いします」
俺が答えると古杜医院長は優しい笑顔を見せた。田舎のおじいちゃんが孫を見るような目で見られてしまった。それは憂いの瞳だったのか。いつになっても真意はわからないままだった。
最終回 籠は開かれたへとつづく
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