第3話 学歴コンプレックスの種類
最初に、学歴コンプレックスの種類です。学歴コンプレックスの種類は大まかに分けて2種類あります。順に説明していきましょう。
① 学歴にコンプレックスを持つ
まず、学歴にコンプレックスを持つ場合です。この場合、東大や京大といった学校名というより高校、短大、専門学校、大学、大学院といったように種別が異なる学歴にコンプレックスを抱いている場合があります。
以前に、このコンプレックスを肥大化させたような事件がインターネット上でありました。2chの掲示板を改変し閲覧しやすいようにしたまとめサイトというものがネット上にあります。その中で某まとめサイトを運営していた人物が2chに喧嘩を売り、その結果個人情報を特定されることになったのです。ここまではよくあるネット上の炎上事件のように見えます。しかし、特定された内容からこの管理人が学歴コンプレックスに罹患していたことが判明したのです。管理人のプロフィールを見てみると
・女性
・大卒
・同姓愛者
等と名乗り、2ch住民を挑発していました。その結果、個人情報を特定され曝されることになってしまったのです。そして前述した情報は全て嘘だったことが判明しました。実際には・・
・男性
・高卒
ということが判明。更には借金等をしているという情報もキャッチアップされてしまったのです。これらのことから管理人は大学受験に失敗し大学に対してコンプレックスを持ってしまった余りに空想上のキャラクターを創造してしまったことが考えられます。この事例は極端ではありますが、学歴コンプレックスをこじらせた人間の末路と言ってもよいでしょう。学歴コンプレックスをこじらせると歪んだ価値観を持ってしまうことがあります。
② 学校歴にコンプレックスを持つ
次に、学校歴にコンプレックスを持っている場合です。進学校出身者で大学受験に失敗し、1流大学に入学できなかった者の中には東京大学や京都大学と言ったような学校名にコンプレックスを抱く場合があります。この場合は高卒、大卒といった括りではなく、大学の序列についてコンプレックスを持っていると言えるでしょう。この大学の序列にコンプレックスを持つ人の傾向として既に良い大学に在籍している人が挙げられます。例えば、学歴ロンダリング(光文社)を執筆した神前氏、新開氏、唯野氏の3氏はそれぞれ筑波大学、千葉大学、東京理科大学から東京大学大学院に進学し学歴コンプレックスを克服しています。私の場合は立命館大学に転入学をして学歴コンプレックスを克服しましたが、その一方で立命館大学よりもレベルの高い大学に通いながらも学歴コンプレックスを持つ人もいるわけです。これらのことから自分自身の学歴コンプレックスのレベルを見極めることが肝要だといえるでしょう。
学歴だけにコンプレックスを持つ人もいます。学校歴だけにコンプレックスを持つ人もいます。もちろんこれら両方にコンプレックスを持つ人もいます。私の場合はこの2つ。高卒というコンプレックスと無名大学というコンプレックス2つを併せ持っていました。学歴コンプレックスを克服するためにはコンプレックスの種類。そして次項で説明する学歴コンプレックスのレベルを把握する必要があります。
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