§3:「読まれた」から「読み切った」へ――エピソード区切りと離脱率
インプレッションとCTRを上昇させることで作品を開いてもらうことに成功したら、あとは小説が面白いかどうか――そう考えるのはまだ早計です。
あなたの作品がどんなに面白くても、その面白さに辿りつくまでにページを閉じてしまったら、どうにもならないのです。
本を買って読むタイプの小説であればそこまで気にすることのない話ですが、Web小説では特にこのことが重要になってきます。
●手前味噌ですが……
拙作「不法就老」は、2016年6月21日の週間SFランキングで4位を獲得いたしました。
読んでいただいた皆様、星をつけてくださった皆様、また心のこもったレビューを投稿していただいた皆様には厚く御礼を申し上げます。
さて、この作品がランキングを昇った原因にはもちろん、運の要素やレビューを書いていただいたことなどもあるのですが、実はそれだけではないようです。
この作品の、6月22日時点でのエピソード別アクセス数は以下の通りとなっています。
§1 幾子ばあちゃん: 229 PV
§2 女優の定年: 161 PV
§3 美莉奈ねえちゃんとサンディ谷仲: 156 PV
§4 幾子ばあちゃん 編集: 139 PV
ここから離脱率を計測してみましょう。
§1⇒2での離脱 29.7%
§2⇒3での離脱 3.1%
§3⇒4での離脱 10.9%
第1話から第2話での離脱率は、どの作品でも比較的高くなる傾向があります。
しかし、全体的に離脱率は比較的低く、かなり優秀な数字であると言えるかと思います。特に、一時期は§2⇒§3を100%近い人が継続していただいていました。
このことは、ランキング上大きな効果があったものと思われます。
●こうして考えると……
これを、前項で解説した「インプレッション」「CTR」と併せて考えると、以下のような結論になります。
・エピソードを細かく分けて投稿するのが有利
…新着小説に載る機会を増やしてインプレッションを上げ、尚且つ1エピソードが軽くなることで離脱率を下げる。
・短編は有利
…最後まで読んでもらう確率が上がるため。
……本当にそうでしょうか?
答えは「NO」です。
次項にて、その理由を説明します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます