開戦の足音
そこには地平線が広がっていた。
大地は陽炎を描き照りつける太陽の灼熱さにその地平線は揺れた。
「いやーこうも暑いと装備も脱ぎたくなるね」
ミヌス、ロシア国境前線10基の内部に集まったミヌスの人類達は静かに待っていた。
「はい・・・はい・・・了解しました。では
背後でアメリカ合衆国出身のミッチェル・S・デイビスが
「さて・・・やるか!」
そう言ってフミル・シュオルツアーは手をボキボキと鳴らした。
「あ、あの!」
その横でかくれるように立っていた彼女は少し怖がりながらフミルに声をかけた。
元来シュオルツアーはドイツ人らしい屈強な体格である。その体格故に装備が入らない程のものなのだ。シュオルツアーもそれは割り切っていた。
「あ、あの・・・その・・・い、言ってもいいですか?」
彼女はおどおどしながらシュオルツアーく口を開いた。
「フ、フミルさん!」
その時はまだ。気づくことなどなかった。
「うん!どうした!」
それはフミルが彼女の方を向いていないが故か、それとも
「ズボンのチャ・・・あ・・・」
「!?」
神の導きか、
「ユリア!」
シュオルツアーは声を荒くした。しかしもう既にユリアの心臓は何かに打ち抜かれ、そして基地の中からは最早悲鳴のかもわからないような声があちらこちらでこだましては消えた。
「(くっそ!中には非戦闘員が!)」
歴史を遡ると
「早くもど・・・ぐう!?」
ヨーロッパの
「な、何・・・者・・・」
しかし支配されていたものは従う内に支配していた者達の技術を身につけた。
グチャグチャ。彼の内側から何かをすり潰すような気持ち悪い音が聞こえる。
「あ、・・・ああ・・・ヤ・・・ド」
技術を最初に身に付けた者達が不意に気づくのだ。
元々王から授かった力だが、
その巨体はゆっくりと倒れた。しかしその顔は何も写してはいない。顔がもう誰なのかわからないほど血に染まっていたのだ。
案外
「ふう・・・まずひとり目・・・」
「さあ!狼煙は成った!」
「彼」は叫んだ。既にその手は朱色に染まっている。それは気付いた証でもあり人を容易く殺す覚悟を持った証でもあった。
時は3021年夏。
The HOSOKU
フミル・シュオルツアー
国籍 ドイツ
身長198cm
体重 80kg
性別 男
年齢 28才
好きなもの 妻の手料理
嫌いなもの 電車でマスクもせずに咳をする若者。
ドイツより招集された大柄な体格の男。愛妻家で妻の事が何よりも大事。大柄な体格に似合わず心優しい男。
ドナケロ・H・ユリア
国籍 アメリカ合衆国
身長175cm
体重 62kg
性別 女
年齢 20才
好きなもの 犬
嫌いなもの 犬嫌いの人
アメリカ合衆国より招集された20才の少女。家が貧しく母の病気を治す為にこの計画に参加した。20歳とはいえまだあどけなさが残る可憐な人(自称)
ミッチェル・S・デイビス
国籍 アメリカ合衆国
身長 189cm
体重 79kg
性別 男
年齢31才
好きなもの 静かな空間
嫌いなもの 電車内で音漏れのするイヤホン
アメリカの大学を出た後IT企業に就職クールで無口だがチームをしっかりと支える信頼の厚き隊員。
最近は暑くなったり寒くなったりできりきり舞いです。
今回と前回は序章なので文字数は少なめですが次回からは本編なので2000字~3000字で書きます。
筆者はインドアなので最近外で散歩をするようにしています。玉川上水は中々風流がよろしいようで・・・・・・小説が捗りませぬ・・・
CODE HEROS~Regista~ 読書が主食 @Zomu0815
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