片手の同棲


窓に張り付く雨の玉を繋ぎ合わせ 流れ星を落として


明日生きる一人という言葉をずっと考えてる


恋愛映画のワンシーンの別れを思ってかすり傷を必死に隠す


コンビニ袋を両手で持った二人が良かったのかな


近づいてくる幸福期限は


二人の天井のシミが教えを告げる 時間がないのに考え過ぎていく


愛が横たわっているのに


熱の陽炎 二つの川の字で


君を見送る夢を見てしまった


いつか始まる悪夢の正夢に


どうしようもないとバッドエンド綴ったんだ


覚えているよひた向くままの部屋に


自分以外の人がいないことを


雨の水が流れる星に君を乗せて月に返すよ


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