第2話

その日の帰り道 急にアルコールがほしくて


わたしはふらっと おじさんの経営する


BARによってしまった。



「いらっしゃい、カンナちゃん!

また隠れて飲酒?笑

懲りないねぇ 笑」


前回は店に入ったところを


ご近所さんに目撃され 親にチクられ


こっぴどく怒られたんだった、、


「まぁ いいよ怒られても。

ジントニックお願い」


「ひぇ〜まだ17だろ⁈

つよすぎて おじさん ひいちゃう 笑」


「うるさい はやく」


「へいへい, おじさんは知らないよ〜」


「だって 酔えないんだもん」


「あ〜、お話し中にすいません、

隣 いいですか?」


「あ、、、っ はい」



わたしにはすぐわかった。


めちゃくちゃに愛して雑に扱う香りが

ヨレた白シャツから漂っている



「僕にも彼女と同じものを.

ところで お嬢さん、

お名前は?」



「カンナ、美山 カンナ」



「カンナかぁ、いい名前だ」


軽く微笑んで 下を向くその姿に


奥底に隠された深い闇に


わたしは 今日 突き落とされたのだった.



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冷たい 優しい そんな恋。 えびな @Krstr25

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