280705 結婚の決め手は、一生受け入れられない『何か』がないことね(結婚の決意編)

結婚の決め手は、一生受け入れられない『何か』がないことね(結婚の決意編)


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「(サークルの女性の先輩)、結婚の決め手はなんですか?」

「相手について一生受け入れられない『何か』がないことね」


(サークルの先輩の言葉より)

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※ニュアンスは同じですが、ちょっと言い回しは違ったかもしれません。


 私が大学で所属していたサークルは、文芸サークルであったのですが、オタク系やサブカル系と言ってもいいサークルではあり、一昔前の「げんしけん」とまでは言いませんが、それっぽい香りも少しするサークルでした。

 そんな中でサークル内恋愛から結婚に発展したカップルがいて、その祝いの席で聴いた言葉が上記の引用でした。

 まぁ新婚ホヤホヤでこんな老成したことを言う先輩も、かなり達観した方ではあるのですが、相変わらず意味深長なお言葉で、なんとなくずっと覚えていました。


 大人同士の付き合いにおいて、一つ心に置いておかなければいけないことは、「相手の人格は基本的には変わらない」ということです。

 余程のことが起きなければ変わらないと言う人もいますが、余程のことってそんなに起こりませんし、起こったら「時既に遅し」で致命的じゃないですかねぇ。


 「ギャンブルさえしなければいい人なのになー」「もう少し気がつくようになってくれれば」とお付き合いの不満をこぼす方もいるでしょうが、直るなら成人前に直っているわけで、既に身についた悪癖、嗜好、気配りの程度は、もう変わらないものと思ったほうがいいです。


 だから、その中で致命的なことがないかを、ちゃんと見極めてください。

 それを一生我慢し続けることになっても、些細なことだからいいや、で笑い飛ばせるかを確認してください。それができないのなら、結婚や交際を考え直したほうがいいかもしれません。


 ただの我がままをこの基準に設定してしまっては、逆にその人が見る目がないことになります。あくまでそれが原因でずっとストレスを抱える、カバーにまわるハメになる、良くない感情を絶えず刺激される、などの致命的な部分で考えてください。

 例えば背丈なんて、よほど珍妙なトラウマでもなければ、なんでもええやろ!


 こういう我慢する部分が多いほど、後々ムリに繋がって、離婚となりやすいです。現実では1つのことでなく複合的な我慢がたたって、気持ちが離れていくものでしょう。


 創作だともう少し単純化した方が、話もキャラも分かりやすくなります。

「こういう癖や習慣があって、それでもうまくやっていけると思っていたのに……」と焦点を明確にしやすいからです。同時にキャラクターの定義もここで済むようになるでしょう。ああー、あの人かーと、覚えやすくなるのです。


 とはいえ、交際中の相手で、さらに返事を求められたり、ともなると、なかなか見えてこないものでしょうね。誰彼構わず、いろんな人に相談して、自分の心を整理しましょう。


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伊坂幸太郎「終末のフール」より引用


 新しいことをはじめるには、三人の人に意見 を聞きなさい。まずは、尊敬している人。次が、自分には理解できない人。三人目は、これから新しく出会う人。

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 まさにこれが必要な事態じゃないかなぁ。

 一生ものの決断ですし、自分は冷静であるとは限らない。その結婚がムリでないかどうか、納得行くまで考えてみてください。

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