280627 今は幸せの価値観を自分で決めないといけない時代だからな

今は幸せの価値観を自分で決めないといけない時代だからな


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年収1000万~250万まで体験した俺が幸が何かわかったから教える スレより引用

(元スレ:ttp://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1466870443/

 まとめは ttp://chaos2ch.com/archives/4647745.html)

 

215: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/06/26(日) 03:25:34.557 ID:r3dZj0Su0


一昔前と違い今は幸せの価値観を自分で決めないといけない時代だからな

何も考えずにただ生きてると本当に不満だらけの人生になってしまう


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(この記事自体、示唆の深いコメントが多く書かれていますので、興味が湧いたのならば、まとめだけでも是非ご覧下さい)


 大学時代に私は文芸サークルに所属していました。そこで後輩に言われて印象的だった言葉があります。(しかし、あの人を後輩と言っていいものか。多浪していて年上だったし、三島由紀夫などに傾倒していて、ずいぶんと酸いも甘いも知り分けていたような御仁であった。)


「先輩の諦める早さには、目を見張るものがあります」 


 いやーやっぱりこれは二重の意味で後輩の投げかける言葉ではないわーww でも、すごく私自身の本質を突いていると思います。この言葉を私は忘れてはいけないと思います。


 閑話休題。さて、引用した一スレ住人のコメントには2つの示唆深い側面が含まれています。


 一つは現代性です。『一昔前と違い今は』と敢えて現代に当てはまると言及していますが、どうして現代だからこの言葉が当てはまるのでしょう。

 それは良くも悪くも自由な世の中になったからでしょうね。平たく言えば、「卒業したら就職して結婚して子供生んで……」の画一的な流れだけではなくなってきた世の中だからです。何が何でもお見合いしてお相手を見つけるご時勢でもありません。

 ですから、「何の優先順位を高くして、何をどこまで成し遂げるか」自分で決めなければならないのです。誰かに選択を任せることはできません。サルトルが言ったように「人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである」が実現された時代になっているのです。

 それはすなわち幸せの価値観を自分で定めて、それに基づき設計図(ロートマップ)を描いて自分が幸福になるべく過ごしていくものであって、不幸になっても、どんな幸せにたどり着いても、それは自分の頼る価値観によるものなのです。


 もう一つは取捨選択です。幸せとは「あれもこれも」で全部掴めるものでもありません。限られたものしか実現できないものです。

 平たく言えば、例えば時間とお金(タイムイズマニー)。自分の時間と労力を社会に捧げなければ、お金は手に入りません。遊んで豊かに暮らすのは、非常に困難です。

 さらに例えれば、家庭生活つまり結婚生活を得るということは、自分の好きにできる時間との二者択一(トレードオフ)です。それ以上の価値を見出さなければ、家庭を敢えて持とうとはしないでしょう。

 個人が得られる富や恵まれたものは限られています。その中で、自分が本当に欲しいものを手を伸ばして掴まなくてはいけません。


 しかし、本当に自分の意思だけで自分の境遇が成り立っているかと考えると、決してそうではないでしょう。部分的には、不本意ながら自分が今の境遇に身を置いている場合もあるでしょう。人は時にはポーカーのように「配られたカードで勝負しなければならない」のです。「本当は職を辞して物書きに専念したいが、遺産もなく、日銭がなければ生活できないので職に励む!」とかね。

 こういう場合は、諸般の望みの実現可能性を踏まえつつ、諦めることも大切になってきます。ただ漠然と「あれもこれも欲しい!」と目移りしていては、その度に飢餓感を味わうことになります。かなわない望みなら、望まないように自分の心を整理するべきです。人のできることは有限なのですから、望み自体も絞っていくべきなのでしょう。


 普通の人ならこの流れでいいのですが、「物書き」あるいは「野心家」はそうはいきません。今現在自身が押さえつけられた環境下にいるのは、何らかの目的を支障なく達成するためです。だから、本当に望む生活や満たされ方が自身の中に渦巻いているはずなのです。

 普通の人は忘れてもいいですが、作家はこれを忘れてはいけません。それこそが自分の根源(ルーツ、本性、聖獣または魔獣)であるのならば、せめて作品の中だけでもそれを開放するべきです。

 でなければ、自分の本当にやりたかったことを環境に流されて、スポイル(甘やかしてダメに)してしまい、本質を放棄してしまうのです。

 思考の整理方法として、30のやりたいことを箇条書きで列挙してください(詳細のやり方は ttp://www.voice-inc.co.jp/store/workshop_last.php?genre1_code=03&genre2_code=114

 または著者であるマイク・マクマナスの著書にもよるけれども、30のやりたいことを列挙するだけでも十分に事足りると思います)。

 今は敢えて何を達成しようとしていて、その代わり何を我慢しようとしているか。それを分かった上で生活して、自分の望みを忘れないで下さい。それらを放棄しない限り、その望みは鈍く光って、あなたの表現の糧になると思います。


 例えば私は敢えて実家暮らしをして、価値観の徹頭徹尾合わない父と暮らして、時に憎悪にも似た抑圧を感じることがあります。本当はもっと創造性に胸を膨らませる時間を取り、自分の主導権で愛しき妻を労う時間をプロデュースしたいのです。

 しかし、幼い子の面倒を時には見てもらったり、幼な子のための貯蓄をするためには実家暮らしは欠かせないことであり、忍従しているわけです。

 そんな風にみんな我慢していることがたくさんあると思います。でも、多分それは別の大事な価値観の実現のために敢えて選択したものだと思います。

 そこを割り切って諦めて、しかしその雪辱を忘れることなく、胸に抱いておけば、いつかその夢が自分をより理想的な生活へと導くかもしれません。忍従は「諦め」ではなく、「抵抗」なのです。 

 これを読んでいる皆様も何かの実現のために、敢えて耐え忍びつつも頑張っている部分があるかもしれません。その闘争を私は応援して止みません。

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