280617 「何も要求しない気前のいいおっさん」 になるのって気持ちいいよね
「何も要求しない気前のいいおっさん」 になるのって気持ちいいよね
------------------------------------------
ttp://tamae.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1449785455/ より引用
(より簡潔には、ttp://kijosoku.com/archives/48846487.html より。
話題自体は今回抜粋する言葉とはあまり関係がないです)
830: おさかなくわえた名無しさん 2016/06/14(火) 17:09:43.96 ID:or7rpeF4
~~~~~。
「何も要求しない気前のいいおっさん」
になるのってけっこう気持ちいいのではと思う
公園の鳩に餌をやるような気分だろうか
------------------------------------------
最初から個人的な話をします。
私は大学で宗教サークルの勧誘にホイホイついていって、少しの間通っていたことがあります。
今はこういう執筆をしていますし、もともと思想関係全般に興味があって、マイルドにそういった勉強ができればと思って関わったのですが、割とハードに入信を望む団体だったので距離を置きました。
その中で合宿に行きました(興味がある方は[ 宗教サークル 合宿 ]で検索すれば、様々な事例が出てくると思います)。
そこでビデオを見せられました。内容は確か「プロジェクトX」の一特集だったと思うのですが、「何の見返りもないのに浜辺のゴミ掃除を続けるおじさん」のお話だったと思います。
ビデオを見終わった後に「どうしてこの人はゴミ拾いを続けているのだろう」という問題提起でディスカッションを10人くらいでしました。
それに対して私は「その行動自体が気持ちいいからじゃないかな」と意見を挙げました。その回答をサークルの先輩に「本質を突いている」と誉められて、その後マンツーマンで対話しました。
裏を返せば、宗教団体は構成員に一般的に『滅私奉公』を求めるもので、善行=魂を高める行い=宗教活動と結びつけます。つまり私は宗教団体にとって好ましい回答をしたので、着目された面もあるでしょう。
ただ私は、その行為自体の喜びを直感的に知っていて、回答しただけです。見返りもなしに苦労をして良いことをできるって、素朴に尊敬できて格好いいと思いませんか。そんな誇らしい自分になれるだけでも、喜ばしい行いだと思うのです。
これって結構老成した考え方で、一番手近な例は、孫の世話をする祖父母だと思います。こちらは可愛さなどの見返りがあり、愛おしさという動機もありますが、類するところはあると思います。立派で面倒見の良い祖父母でありたいものですよね。
かといって、私が善行即ちボランティアをしているかというと、そうでもありません。
一番大きな理由は家族が嫌がるからです。
「ボランティアしてないで、家事やってよ」「そんなことより副業でもやれ」と言われれば、ぐうの音も出ません。正論ここに極まれりです。
本当は近場の教会にでも行ってボランティアしたり教えを深めたり、懺悔室の中の人とか、カウンセラーの真似事とかやりたいんですけどね。
こんな益体のない文章を垂れ流すよりも、よほど社会的意義があって自己肯定感を高められそうなのですが、表だって行うのは難しそうです。
こういうボランティア願望を抱きつつもできない人って多いと思うのですが、実際はどうなんでしょうかね。
引用の記事のように、金銭的及び時間的に余裕のある人にしかできないのでしょうか。
善行は過去にはノーブレスオブリージュ(貴族に相応しい立ち振る舞い)の一環でもあったわけですが、社会的余裕の薄れつつある昨今も、その傾向は強まっているのかもしれません。
最初に宗教のお話をしましたが、私は素朴な宗教は大好きです。
部屋の本棚の一角を、各宗教の本が占めています。幸せになれる考え方、タメになる説話を生み出しているなんて素晴らしいじゃないですか。世界最古の小説は聖書とも言いますし、物書きの源流でさえあると思うのです。
しかし今日本に生きる宗教は、習慣と歴史に根付いたもの以外は文化として尊重されず、集金や洗脳の手段にばかり用いられ、新興宗教即ちカルト組織と同義になりがちです。
素晴らしい可能性を秘めているのに、とても勿体ないことだと思います。
最初にお話しした宗教サークルの話は貴重な体験だと思うのですが、巻き込まれてトラウマになっている方が多いのもこの分野であると思います。
片足の指先程度は突っ込んだことがあるからといって、軽々しく書けるジャンルではありません。資料に当たって取材を重ねないと、これをメインテーマに扱うのは難しいのかなと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます