ACT34 エンディングフェイズ 白井銀造 『お前の代わりの妹を見つけたよ!(喜)』

GM:じゃあ、最後になった銀造はどうする?


銀造:うーん……。もう1回行くか。学校の廊下へ。焼却炉の廊下。


GM:ああ。最初に訪ねていた母校か。


銀造:やはり瑠璃―――妹には報告しておくべきだろうと。


GM:了解。では、あなたは母校の廊下へ来ています。焼却炉の前の。……妹に何か言うことがあるんですか?


銀造:「(さらりと)安らかに眠ってくれ……」みたいな。


GM:うわ、冷てーーー!(笑)


銀造:違った。


GM:ほう。


銀造:「お前の代わりの妹を見つけたよ!(喜)」


一同:うわ、サイテー!


クルミ:もうちょっとちゃんとやって下さい!(ばんばん)


銀造:……じゃあ、花を置いて……「こんなモノしか用意出来ないが……。……また、会いに来るよ」


GM:ほう。


銀造:あ、まさかここで女子高生にニードロップを喰らわされるとか?


GM:今度はちゃんと避けるんでしょ? そこは。


銀造:そう言えば、花って飾ってあるの? 女子高生に頼んでおいたヤツ。


GM:うん。あるよ。


銀造:よしよし。あ、これはプレイヤーの発言ね。ところで、その女子高生は近くにいるの? 同じ娘(こ)。


GM:いるよ。


銀造:そうか。じゃあ、その娘(こ)に「ありがとう」と。でも、その娘(こ)の意識からは無視されてる状態だから、近付いていって、ポケットの中にチョコレートを。


GM:チョコレートなんだ(笑)。


影介:あ! でそのまま洗濯して溶けちゃう、みたいな。


ふうか:それじゃただの嫌がらせじゃん!(笑)。


クルミ:ホントだ(笑)。


銀造:と、そこでいきなり携帯電話を取りだして「ああ、市瀬さん……」


GM/市瀬:「新しい相棒(バディ)と組む覚悟がついたかね?」


銀造:「……そうですね。ここでしばらく……お世話になりますよ。面倒見なきゃいけない新人(ヤツ)ができたようなので……」


ふうか:ふふふ。


GM/市瀬:「そうか。相棒(バディ)か。……考えが変わったようだね、白覚(はっかく)」


銀造:「はあ……。とりあえず、よろしくお願いします」


GM:「ああ。さっそくだが、次の任務があるんだ」と市瀬さんが答えたところでシーンカットですね。





 愛する妹(るり)を失った“白覚(はっかく)”こと白井銀造。


 誰の力にも頼らず、ただネフィリムを憎み、己の能力(チカラ)で殺してきた。

 

 それは「復讐」であると同時に「自虐」とも言えた。

 ネフィリムを殺した分だけ、あるいは殺せるようになるだけ、胸の中に虚無が広がる。そんな人生。


 しかし、風見鶏ふうかという少女との出会いは。

 彼女の持つ、さながら嵐のような情熱は、銀造(かれ)の人生に何かをもたらしたのかもしれない。



 「―――まったく“ブルーストーム”とは上手いコードネームをつけたものですね」

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