ACT32 エンディングフェイズ 光影介 『きっと大爆発があったから、気を失って、ショックで忘れちゃったんじゃないの?」

銀造:エンディングシーンって1人ずつなの?


GM:うん。シナリオ自体はこれでおしまいといったところだけれど、「あんなことがあったよ」「こんなことがあったよ」という後日談的なものができるよ。まあ、必要なら、だけど。


影介:ほしい~。


GM:じゃあ、誰からやってく?


クルミ:あ、私は今さっきやった市瀬さんとの会話をエンディングにして欲しいな。結構いい感じだったから。


GM:では、お兄さんのシーンからやっていくかね?


影介:そうだね、僕はお兄ちゃんのところに行こうかなー。エンディング。


GM:了解。では、お兄ちゃんのところに行くと……お兄ちゃんは「あー、影(えい)ちゃんかー……。なー、何かいい仕事ないかなー……」と。


銀造:あ、クビになっちゃったんだ。前の仕事。


影介:(笑)。


GM/黄一郎:「いやー、この間、KJKのコンサートへ取材に行ったんだけどさー。……覚えてないんだよねー……。オレもトシかなー……」


影介:あ、《†ブレインウォッシュ》されたから。


GM/黄一郎:「写真も何も撮れてないし……」


銀造:つかえねーな。


ふうか:お前のせいだろ!


GM/黄一郎:「これじゃ、お仕事あがったりだよ!」


影介:うーん……。なんて声をかけたらいいんだろう……。


GM:と思ってニヤニヤしている?


一同:(笑)。


影介:いや、ニヤニヤはしないって。ヒドイじゃん、それ!


クルミ:でも、こんな程度で済んで良かったんじゃないの?


銀造:そうだな。死ななかっただけマシとも言える。


影介:確かに。「この前のコンサートは大変なことになっていたのに、無事で良かったじゃん!」って。


クルミ:そうそう。励ましてあげようよ。


影介:そうだね。コンサート会場で起こった大事故のことはニュースとかにもなっているんだよね? 「きっと大爆発があったから、気を失って、ショックで忘れちゃったんじゃないの?」


GM/黄一郎:「そ、そっかー。まあ、大爆発があったのに、無事、生き延びただけでも良しとしなくちゃだな。死人もいっぱい出たんだし。でも、これじゃあ仕事にならないから、また面白い話を探さないといけないんだよね、影(えい)ちゃん」


影介:「そっかー……」


GM:そうすると、お兄ちゃんはがっくりと肩を落として立ち去っていきます。


銀造:で、そのお兄ちゃんの足元の影にはヘビの姿が……(笑)。


GM:おー。よくわかったじゃん。


一同:!!


GM:そう。影介には、立ち去っていくお兄ちゃんの足元から「しゅるり」という音が聞こえるんですけどね。


クルミ:えーーー!?


影介:うわ。


銀造:あーあ。やっちゃったー。


クルミ:なんでー!? ヘビって巨人(アレ)が本体じゃないんだー……。


影介:マジかー……。また探さないとじゃん。


GM:まあまあ。音が聞こえただけですから。もしかすると別の何かかもしれませんし。


銀造:まあ、アレだな。こうなったら、見切り発車で「目からビーム」とかを炸裂させてみるとか(笑)。


影介:そっかー。ってやらないけどね! さすがに。


ふうか:その後が気になる感じだね。


銀造:映画とかのエンディングにありそうだな。コワイヤツの。


クルミ:あー、わかるー。


GM:という感じで影介のエンディングはおしまい!


影介:おー。





 こうして光影介とその兄黄一郎にも日常が戻ってきた。


 しかし、黄一郎(おにいちゃん)の仕事がないという心配はともかく。

 影介自身がガーデンをクビにならないかの方が、より心配されるところではないか―――そう、銀造は考えるのだった……。

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