ACT31 クライマックスフェイズ-⑤ 白井銀造 『みんな、仕掛けてあるC4(ヤツ)で……』

【第4ラウンド】



GM:では、次のラウンド! 【先制値】を。『C4』か? 『C4』でケリをつけるのか!?


銀造:そうしたいところではある。


クルミ:あたしも“雷華(らいか)”で斬りたいよ。


GM:みんな、相手が弱ってくると突然強気になるとか(笑)。


影介:僕もやりたい! 撃ちたい!


銀造:だったら当てろや(笑)。


GM:ただのサイコ野郎じゃねーか(笑)。


ふうか:ちょ、ちょっと!? 詩歩ちゃんの方を狙わないで欲しいんだけど。


銀造:どうやって?


ふうか:それは自分で考えて!


GM:ところでみんなは……ああ、『セットアップ』にやることないのかー。【先制値】決めてー。


銀造:しかし、【先制値】振る必要があるのか……。……(コロコロ)……9。


ふうか:……(コロコロ)……10。


影介:……(コロコロ)……20!


クルミ:……(コロコロ)……15。


GM:炎の巨人(スルト)……(コロコロ)……22。





 というわけで意味があるのかわかんないけど、第4ラウンドの【先制値】は以下のとおり。


 巨人(スルト) 22

 影介  20

 クルミ 15

 ふうか 10

 銀造  9





銀造:「みんな、仕掛けてあるC4(ヤツ)で……」


ふうか:「ダメッッ!!」


銀造:いや、ちょっと止めるの早すぎるよ!? 最後まで言わせてよ!?


クルミ:(笑)。


ふうか:わかった!


銀造:「みんな、仕掛けて……」


ふうか:「ダメッッッ!!!」


銀造:だから、止めるの早すぎるって! っていうかワザとだろ。


ふうか:違うよ、ワザとじゃないよ。今度は大丈夫!


銀造:「みんな、仕掛けてあるC4(ヤツ)でケリをつけたい! この場所から離れろ!」


ふうか:「ダメッッッ!!! そんなことしたら詩歩ちゃんの体も吹き飛んじゃう! 攻撃するのは巨人の方だけにして!」


銀造:えーと……つまり部位攻撃ってコト?(笑)


GM:そういうのないから(笑)。いいでしょう。って言っても、周りがどう思っているかは知らないよ? どうすんの? みんな。


クルミ:じゃあ、あたしは「チィッッッ!!」って言いながら……。


GM:え? ちょっと待って。「チィッッッ!!」って何?


クルミ:いや、あたしだけ、スゴい熱い目に遭うのかなーって思って。燃やされたりしながらさぁ。


GM:そうですねー。で、最も早いのは相手(スルト)だね。……薙ぎ払えぇぇぇ!!


クルミ:もうやめてー!


GM:もちろん、フリーアクションを使って[スタン]を解除してね。……でも、[疲労]が残ってないから……[致命傷]を使わなきゃいけないのかよーーー! クッ……命を削りながら薙ぎ払う……カッコイイ! 詩歩の目が「カッ!」と見開かれると、あっちこっちから炎状の血液を辺りに撒き散らしながら戦うんだよ。


クルミ:ひぇーーー……。


GM:で、あちらこちらでは、人々が押し合いへし合いしながら逃げまどう感じ。それで、関係者とかは逃げているんだけど、影介のお兄さんだけは、何かに取り憑かれた様にシャッターを押し続けているんだよ。


影介:うーん……。


GM:そして、カサイジョウジはと言えば、プルプルと震えながら眼前の光景を見ているよ。


クルミ:恐怖だね。


GM:では、薙ぎ払うよー! 1人くらい殺さなきゃ!(不穏)


クルミ:やめてよー!


GM:……(コロコロ)……命中。38以下で〈回避〉してねー。


銀造:これ、ヤバイ攻撃だよね……。ハァァァ! ほりゃっ! ……(コロコロ)……30! かわしたッ!


影介:はぁはぁ(荒い息)……(コロコロ)……04! クリティカル!


一同:おおーーー!


ふうか:私も! ふんッッ! ……(コロコロ)……63。ダメ、当たりだー。


銀造:お! 『オーバーブースト』で数字を入れ替えればかわせるよ?


ふうか:それじゃ、かわしても[致命傷]じゃん! 意味ないし!


クルミ:ホントだ(笑)。じゃあ、いっくよー! ……(コロコロ)……93。しっぱーい。


GM:いくよ、ダメージ。燃えろ! ……(コロコロ)……おし! 「大爆発」!


クルミ:またぁ!?


GM:大爆発が起きて……[重傷]3と[マヒ]!


ふうか:えぇえーーー!? [重傷]3!?


クルミ:死んじゃうじゃん……。


GM:[マヒ]のせいで『エンゲージ』もできないですね(ドヤ)。……でも、巨人(スルト)はもうおしまいかー。次のヒト。


影介:ハイ! 僕だよ! 《†レーザーショット》で2回攻撃!


GM:来なさい!


ふうか:がんばってー♪ がんばってー♪ がんばってー♪


影介:いくぜぇ! 目からビーーーム! 1回目! ……(コロコロ)……85。失敗。2回目! ……(コロコロ)……75。失敗。


銀造:外しまくりじゃねーか!


GMハイ、しゅーりょー(笑)。


クルミ:もう1回攻撃にしなよー。何で2回攻撃にしてんのー?(ばんばん)


GM:ではクルミさん、どうぞー。


クルミ:はーい。じゃあ、[マヒ]を解除して……。


GM:『エンゲージ』もできないから……。


クルミ:しょうがないから《†ライトニングボルト》で……。


銀造:(ふうかのキャラクターシートを見て)……あれ? お前って[重傷]全部埋まってんの!?


ふうか:見なくていいよ!


GM:どぉれ、見せてごらん?(ニヤニヤ)


ふうか:見ないで!


銀造:そっか。俺も見ない方がいいのかー。《†サイオニックヒーリング》あるけど。


ふうか:! 見てーーー!


クルミ:ねえ! あたしも[重傷]埋まってるよー?


銀造:そっかー。でも相棒(バディ)じゃないからー(笑)。


クルミ:さっきの攻撃(ヤツ)がもう1回来たら死んじゃうよ?


ふうか:(シート確認)ホントだ! ヤバイよヤバイよ、死んじゃう!


GM:で、何だっけ?


クルミ:ハイ! 《†ライトニングボルト》で1回攻撃。


GM:どうぞー。


クルミ:いきます。 はぁーーー……(コロコロ)……97。ギリギリ成功?


銀造:まあ、成功は成功だけどねー。相手の失敗を願うしか。


GM:〈回避〉……(コロコロ)……成功! かわした!


クルミ:あー……。


ふうか:じゃあ、次は私だな! 《†エアカッター》でなんだけど……。1回にするか2回にするか……。


銀造:2回にしたら? 今まで結構当たってるんだし。


ふうか:よし! じゃあ2分割で! 1回目! はぁぁぁ! ……(コロコロ)……83。ヤバイ、外した! 2回目! ほりゃあーーー! ……(コロコロ)……86!? ヤバイ、2回とも外したーーー! あ、[マヒ]解除で。


GM:了解。しかし……。


銀造:何やってんの、みんな!?





 しかし、こうしてリプレイを書き起こしてみたら、実際には、銀造が「2回にしたら?」と誘導していた事実が判明。

 ……まあ、過ぎたことをグチグチ言っても仕方ない。切り替えていかないとね!(てへぺろ)





銀造:最後は俺かー。……そう言えば、巨人(スルト)って[致命傷]がどーとかこーとか言ってたよね?


影介:もうちょっとで殺(や)れるんじゃない?


銀造:いっとくか……。ここでトドメを刺すのは俺の役目な気がする。妹の件もあるし。


GM/銀造:「瑠璃のカタキ!」


銀造:「よくも……よくも……瑠璃をぉぉぉぉ!」……ここは《†マインドブラスト》を50%の2回攻撃で!


GM:勝負に出たな!


銀造:1回目! はぁーーー! ……(コロコロ)……76。失敗。2回目! 今度こそ! ……(コロコロ)……30。あ! ではここで[致命傷]1を使って入れ替えます。『オーバーブースト』!


GM:ああ、そういうことか。了解。ではクリティカル。〈回避〉は……ダメ。90。ではダメージを。


銀造:「これが……これが俺の能力(チカラ)だぁぁぁ!」


一同:おおーーー!


銀造:そして、さらに『オーバーブースト』! 「ダメージ+10」もつけます!


GM:それも来たか! じゃあ[致命傷]2個。ちょっとシート見せて? どこまで埋まった?


銀造:もともと[致命傷]は2つしかない。


影介:後は[死亡]だけだね!


銀造:「お前だけは……! お前だけは……! 絶対に許さないッッッッッ!!!」


GM:オイシイところを持って行くのか!? ダメージ来い!


銀造:血の涙を流しながらッッッ……! ハァァァーーー!! ……(コロコロ)……27点! のクリティカル!


GM:でも、もともと防御力(アーマー)無視だったよね。〈衝撃〉の……そうすると……何と! 炎の巨人(スルト)が膝をつくぞ! そして詩歩の顔がステージに「ガコン」と。


銀造:「思い出せぇぇぇ!」と精神的な揺さぶりを。


ふうか:詩歩ちゃんって、まだ歌ってるんだ……。


GM:「大転倒」! でも意外とダメージは少ない。[重傷]1と[マヒ]と[スタン]。あ、移動できなくなった。


影介:すったんころりん♪ ころりんこ♪


ふうか:でも[重傷]1は[致命傷]に置き換わるんでしょ? まだ死なないの?


GM:うん。まだ[致命傷]は埋まってない。で、これでこのラウンドは終了だね。さあ、次のラウンド!





 ついに出た! 命を削る『オーバーブースト』!

 さすがの巨人(スルト)も膝をついた!

 いける……! これはいけるのかッッッ……!



 激闘必死!

 次回、決着!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る