ACT31 クライマックスフェイズ-③ 風見鶏ふうか 『やったーーー!! クリティカル、キター』
つーわけで、そろそろ本気の第2ラウンド!
(というか、「実質これが第1ラウンドなのでは?」という見解からは目を背けつつ)
【第2ラウンド】
GM:周りの人たちは、特に変わった様子はない。カマイタチとか電撃とか飛び交ってるというのに、ね。
影介:え? 何で?
GM:水無月詩歩の口から歌声が止まらないから、だね。周りの人は呆然と歌を聴いている感じ。
クルミ:そうなんだ……。
GM:で、向こうでは黄一郎(おにいさん)が慌ててシャッターを切っています。
影介:げ。
ふうか:逃げろ逃げろ……。
GM:黄一郎は「コレ、ナニ!?」って感じにしてますね。
ふうか:お兄ちゃんは気づいているんだ。でも、他の人たちは気づいてないんだよね?
GM:そうですね。一般の人たちは気づいていません。では『セットアップ』! 使うアクションのある人?
ふうか:あ、そうか。(銀造に)空、飛びたい?
銀造:ハイ!(挙手)
ふうか:あ、飛びたいんだ。
銀造:そりゃ飛びたいよね? だって空だよ。飛びたいよ。飛ばせてよー。
影介:飛ぶとどうなるの?
GM:[飛行]状態になると、[飛行]状態以外の敵から『エンゲージ』されても離脱が自由にできるようになる。
クルミ:いいなー。飛びた~い。
銀造:しかし、相棒(バディ)じゃないとダメだからな(ドヤァ)。
ふうか:じゃあ、飛ばせましょう。飛ばしてあげましょう。
GM:銀造(きみ)の能力は結構地味だから、「飛ぶ」なんてないからね。
銀造:「ワァーーーイ!」(喜)
クルミ:何、そのセリフ。
GM:初めて飛んだんだろ? 空。
クルミ:自分の特性能力(チカラ)で飛ぶのと、人の特性能力(チカラ)で飛ぶのは怖さが違うよね。
ふうか:確かに、誰かに飛ばされたら、めっちゃ怖いわ。
GM:運転免許を取ったばかりの人の車に乗せてもらうくらいの怖さ。
クルミ:わかるぅー。
銀造:う……「う、うぉー……!? と、飛んでる……! な、なぜ……!?」的な反応をすることに。
GM:じゃあ、他にアクションないね? じゃあ、【先制値】を。
一同:……(コロコロ)……。
というわけで第2ラウンドの【先制値】は以下のとおり。
影介 21
ふうか 16
クルミ 16
銀造 10
GM:うぉ、影介、はえー! ……では、このラウンドの開始時。「メリメリメリッッッ!」とか音がすると……。
銀造:あー……、間に合わんかったかー……。
クルミ:間に合わなかったねー……ってムリじゃん、あたし。そもそもエンゲージできないしー。
GM:……水無月詩歩の背中の部分から、見覚えのある『炎の巨人』……『スルト』が立ち上がっています。
銀造:炎の巨人? ヘビじゃなくて?
GM:うん、炎の巨人。水無月詩歩の背中から出てきた炎の巨人は、ゆっくりと立ち上がっていきますが……燃え上がる炎で包まれた体の、お腹の辺りには水無月詩歩の顔があります。
銀造:え? お腹って炎の巨人の?
GM:はい。お腹に顔があって、うつむいたような状態で、まだ歌っているんですが。
クルミ:ひぃーーー!
GM:で、巨人が起き上がるにしたがって水無月詩歩の顔も前を向くけど、歌い続けていますよ。というわけで、『炎の巨人(スルト)』の【先制値】(10面ダイスを握る)。
一同:いーち! いーち! いーち! いーち!
GM:……(コロコロ)……7。【先制値】25。
一同:ぎゃーーー!
銀造:それって、常に【先制値】が一番じゃん……!
GM:そんなことはない。だって、「1」振れば「19」でしょ?
銀造:じゃあ、1振れよ!(逆ギレ)
ふうか:そうだそうだー(笑)。
影介:あ、そう言えば、1マス離れた敵にも攻撃できるんだよね。
GM:射程があればね。ちなみにもう一度説明すると、同じマスにいて[エンゲージ]していると「至近」。同じマスにいるだけだと「近」。隣のマスにいると「遠」。
影介:《†レーザーショット》の射程が「至近~遠」だよ。だから、1マス離れてても攻撃できるんだよね?
GM:うん。できる。でも成功率が半分になるんだそうだ。
影介:え? そうなの? あ、なら《†レーザーポインタ》を使えば大丈夫? 「別のエリアにいる対象へ攻撃する時の成功率にペナルティを受けない」ってあるから。ダメージもランク分上がるし。
GM:そうだね。でも、今は、射程が「近」になっているから、ダメージが上がる以外の効果はないけどね。OK?
影介:おっけー!
GM:じゃあ、いくよ? ゆっくりと炎の巨人(スルト)は……って初っ端から最強攻撃をぶち込みたいですよね?
銀造:は?
ふうか:ゼンゼン。
クルミ:誰も望んでいない。
影介:え、だって、さっきこっちは手加減したじゃん。
銀造:まあ、確かに手加減したかも。手加減ではないような気もするけど。
GM:(嬉しそうに)ナニを使えばいいんだろう? だって、ホラ、いっぱいあるんだよ?
クルミ:いいなー。やだけど。
影介:僕たちもランクが上がれば色々できるようになるのかなー?
GM:多分ねー(←うわの空)。
クルミ:[エンゲージ]しないで戦える刀が欲しいなー。射程「近」の。
銀造:便利すぎるし。
ふうか:どんだけ長い刀なんだよ(笑)。
GM:ならば、コストを払って……手に持っている巨大な炎の剣をエリア内に振りたくるよー! 『範囲攻撃』!
銀造:え? そんなの持ってんの?
GM:うん。1回で全体に攻撃するよ。
ふうか:は!? ヤダヤダ、それ、ヤダ!
クルミ:きゃーーー!
影介:! あ、『隠密』になっていれば大丈夫?
GM:『隠密』か。なっていれば、攻撃の対象にされない可能性があるかな……。
影介:ホント!? じゃあ……。
銀造:いや、待て待て。『範囲攻撃』なんだから、攻撃を喰らうべきだ。つーか、喰らえ。
ふうか:は? 関係ないんじゃない? っていうか、1人でも攻撃受けない方がいいんじゃないの?
まったくもってそのとおり。ふうかサンの言うことが正しい、と今なら素直に受け入れることができる。
しかし、この時、銀造の頭の中は「は!? ナニ言い出しちゃってんの? バカなの? 自分だけ助かろうとか、マジあり得ないんですけどー(語尾上がり)」という思いが溢れてしまっていたのだった。
しかし、銀造は成長した。
だから、敢えて言おう。
「『範囲攻撃』はみんなで仲良く喰らおうね!」
GM:えーと。[隠密状態]になっている対象は、炎の巨人(スルト)がフリーアクションで〈捜索〉に成功しないと攻撃対象にできないってことで。隠れるなら〈隠密〉判定を。
影介:〈隠密〉? あるよ、あるよ! ……あ、30%しかない。でも《†ステルス》に加えて《†クレバスキュラーレイ》で光の屈折を変えて自分を見えにくくする。両方で+30%ずつして、全部で90%!
銀造:いいなー。俺も隠れたい。
GM:(冷たく)黙れ。
クルミ:でも、影介って一番カタイんじゃないの?
ふうか:そうだそうだー。みんなを守ってくれるんじゃないの?
影介:あれ? そうだっけ? カタイっけ?(バックレ) ……(コロコロ)……86で成功。
GM:でも、結局、成功した出目が低い方が有利だから。じゃあ、こっちの〈捜索〉……(コロコロ)……ハイ、成功。はっけーん。ロック!(びし!)
影介:あっちゃー。
ふうか:バチが当たったね。
銀造:まだ当たってないけどな。
GM:はぁぁぁ! じゃあ、こっちの攻撃! 範囲斬り!!
銀造:イミ、わかんなーい。
クルミ:死んじゃうよぉ。
GM:あ、ちなみに『クリティカル』すると、防御側もクリティカル出さないと避けられないからね。
ふうか:えーー!? ヤダヤダ。クリティカル、やだー。クリティカらないでー!
GM:ちなみに防御力(アーマー)無視。
ふうか:ねえ!(怒)
攻撃が始まる前からGM(てき)に対するヘイトが限界突破な勢い。
つーか、煽りすぎでしょ(笑)。
GM:特殊能力攻撃、いくよーーー!! ……(コロコロ)……あ、普通命中。みんな、67以下で〈回避〉してー。
銀造:……(コロコロ)……37。成功!
影介:……(コロコロ)……86。判定は成功したけど、かわせない。
ふうか:……(コロコロ)……やった! 56。成功!
クルミ:……(コロコロ)……30。成功。良かったー。
GM:何だ、攻撃が当たったのって影介一人だけ?
銀造:やっぱ、隠れたからじゃん? 一人だけ。
クルミ:隠れるのに必死で避けそこなったんじゃない?(笑)
GM:そうすると、隠れた人だけが斬られるとゆー不合理な結果に(笑)。では、影介。炎の剣があなたの体を焼け焦がす!
銀造:まあ、影介(アイツ)打たれ強いからな(笑)。
ふうか:だねー(笑)。
影介:ひぇーーー!
GM:では[灼熱]ダメージで……って防御力いくつ?
影介:10。
GM:了解。では……(コロコロ)……[灼熱]ダメージでチャートの22番『大火傷』! 「あなたの体に痕が残るほどの大火傷を負う」。[重傷]2つ。
影介:ぐあーーー!(悶絶)
銀造:でも、影介って打たれ強いんだよね? 実際にところ、[重傷]2つくらいなら何てことないんじゃないの?
クルミ:ホントだー。(キャラクターシートを覗いて)あたしよりゼンゼン打たれ強いじゃん。
GM:何だ、こんな攻撃じゃたいしたダメージになりませんねー。
影介:そんなことないって。
銀造:バッカ、お前、俺なんて[重傷]2つで死ぬ寸前まで行くんだけど。[重傷]のマス3つしかないし。
クルミ:あたしも! あたしも3つしかないよー。
ふうか:私も! ん? あれ? [重傷]のマスが4つある?
銀造:知ってるわ!
あなたの周りにもいませんか?
物理のテストが帰ってきたときに、
「やべー! オレ、32点しか取れてねーよ!?」
「あたしも! 36点だよー!」
「私も! 36……あれ? 83点だった!」
という感じなヒト。
つーか、どこ見てたんだよ!?
GM:ということで、炎の巨人(スルト)の攻撃は終了。2番のヒト、どうぞ。[隠密]だったヒト。
影介:[隠密]だったけど、バレてるよ(笑)。……よっしゃ!
GM:銃を直すんですね?
影介:直さないよ(笑)。いくら何でも非常識でしょ?
一同:おおー。
影介:うーん、じゃあ[隠密]になれる?
銀造:え!? また[隠密]になんの? っていうかなれるの?
GM:(ルールブック確認中)……なれるよ。[隠密]自体は判定さえ成功すれば誰でもなれる。
影介:じゃあ、なろっかなー。[隠密]。
GM:クソヤロウだよ! 隠れてばっかじゃねーか!?
銀造:きたねー! 俺もなりてー!(本音)
GM:判定どうぞー。
影介:30%しかないから、[疲労]2を消費して《†ステルス》で+30%。……(コロコロ)……。あ。
銀造:ハイハイ、失敗、失敗。93(笑)。
影介:なれなかった~。じゃあ、《†レーザーショット》! 成功率が100%あるから、2回に分けるぜ!
GM:連続攻撃だね? 来なさい!
銀造:頼むよー!? あ、そう言えば、これもあるんだよね? 『オーバーブースト』。
GM:あ、説明しなくちゃいけない。『オーバーブースト』っていうのは、必殺技だね。
クルミ:必殺技?
GM:そう。まず「ダイス目の10の位と1の位を入れ替える」ことができる。それか「ダメージを10点増やす」ことができる。
ふうか:ナニソレ!? すごいじゃん!
GM:うん。でもその代わり、というか代償として[致命傷]1つを受けなければいけない。
クルミ:えー!? [致命傷]!?
GM:まあ、それだけ強い効果だからね。
影介:でも、どっちか1回なんだよね。使えるの。
GM:いや、どちらも1回ずつ。その度に[致命傷]1つを負うけど。
ふうか:え!? どっちも使えるの? スゴイじゃん!
銀造:あぶなー……。でもそれだけのコトはあるかなー。
GM:まあ、今はそれだけ覚えといて。じゃあ、影介の判定、どうぞ。連続攻撃だから、両方とも50%ね。
影介:目からビーーーム! 1回目! ……(コロコロ)……73。外れ。あー……。2回目。……(コロコロ)……65。……両方失敗。
銀造:つかえねー!(笑) いいトコないじゃん!
クルミ:確かにー(笑)。
ふうか:っていうか、目からビームが出るんだー(感心)。
影介:ううー……。
GM:では次。ふうか。どうする?
ふうか:じゃあ、私は……《†エアカッター》!
GM:了解。来なさい! 1回攻撃でいいのかな?
ふうか:イヤ、2回だよ、2回。連続攻撃。
GM:みんな連続攻撃にロマンを持ってるようだけどさー。ゼンゼン当たらないとかいうコトになったらどうするんだよー?(笑)
銀造:でも1回の攻撃で「『95』で成功!」とか言っても普通にかわされちゃうからなー。
クルミ:そうなんだよねー。
ふうか:でしょ!? せいやぁーーー!! ……(コロコロ)……。おー!? 14。
銀造:14ならクリティカルじゃないの?
GM:ですね。もとの成功率が100%だから、20以下でクリティカルだね。
クルミ:やったー!
ふうか:やったーーー!! クリティカル、キターーー!!
GM:じゃあ、炎の巨人(スルト)、かわすよー?
影介:イヤ、そこは主人公を盛り上げないと?
GM:なるほど。じゃあ影介は盛り上げ役なのか?(笑) ……(コロコロ)……くっ、失敗。じゃあ、クリティカルの処理から。ダメージと種別は?
ふうか:えーと、「2D10+[ランク×3]」だから……「2D10+15」? 種別は〈切断〉って書いてある。
GM:加えて防御力(アーマー)無視だね。来なさい!
ふうか:はぁぁ! てぃやぁーーー!! ……(コロコロ)……7+8+15だから30点!
GM:……『裂傷』! 「ズバシャッ!」と音がすると、背中に残っていたヘビの残骸がボロボロと落ちます。そこからは、炎の巨人(スルト)の体の一部だったのか、大量の液体状の炎がステージの床に「びしゃあ!」と飛びます。そして、その時になって正気に返ったバックミュージシャンたちが「ひぃぃぃ!」と悲鳴を上げます。
ふうか:みんな逃げなきゃ。
GM:このままでは巻き込まれるからね。しかし、これで[重傷]3つかよ! いてぇーーー!
ふうか:「みんな! 逃げてーーー!!」
GM:とか言いながら、もう1回撃つんでしょ!?(笑)
ふうか:そうだよ。「正気を戻してぇぇぇーーー!!」……(コロコロ)……00?
銀造:ファンブルかよー!?(笑)
GM:では……。
ふうか:ファンブルでもナニも変なことは起こらないんじゃない?(汗)
GM:いや、ふうかの放ったカマイタチは炎の巨人(スルト)を外して飛んでいくんだけど、後ろにいるバックミュージシャンたちの楽器か体に当たります。幸運判定を。[魅力]×5で。
ふうか:85……。(深呼吸)……はぁーー!! ……04! クリティカル!
GM:そうすると、ドラムがひっくり返って、近くにいたバックミュージシャンが「ひぃ!」と声を上げて尻もちをつきます。
クルミ:良かったね、そのくらいで済んで。
ふうか:良かったぁー……。
影介:ファンブル、こわー……。
GM:では次。クルミ。
銀造:お前なら大丈夫だよ。だって「バケモノしか斬れない刀」なんだろ? ファンブル出しても大丈夫だって!(笑)
GM:あ、ということは『エンゲージ』るんだ。炎の巨人(コイツ)と(笑)。
クルミ:やだ、エンゲージらないぃ! エンゲージったら、あたし燃えちゃうんじゃないの? やだよぉーーー……。
銀造:じゃあ、「ネフィリムしか斬れない」っていう設定はどうなるんだよ? せっかく考えたんだろ?(笑)
クルミ:ヤダよ、わかんないよー。次回に使えばいいんじゃないの? それじゃダメ?
GM:あははははーーーー!
まあ、こんなコトもあります。
せっかく設定を考えたけど、設定のおかげで不利な状況に(あるいは恐ろしい状況に)巻き込まれてしまうというコトが。
シカタナイヨネー(棒)。
銀造:あ、わかった。最後にやればいい、最後に。トドメの一撃になりそうな時だけ使えば大丈夫。
クルミ:そ、そうだね!
GM:えー? エンゲージしないの?
クルミ:だって、絶対燃えちゃうもん。わかるもん。
GM:何でだよー。
クルミ:えっと、じゃあ、普通に《†ライトニングボルト》でぇー。連続攻撃。
GM:つまり50%で2回。来なさい。ってみんな連続攻撃、普通に撃ってくんなー。
クルミ:それそれそれそれ、はぁーーー……(コロコロ)……90。しっぱーい。2回目……ってみんな静かにならないで!
ふうか:がーんばれ! がーんばれ!
クルミ:「ライトニングボルトォォォ!!」……(コロコロ)……31! 当たった!
GM:ぬ。〈回避〉行きます。……(コロコロ)……29。
クルミ:あれ?
GM:あ、ちょっと待ってね? (データ確認)……〈回避〉失敗です。
銀造:お!? ということは?
影介:〈回避〉、高くないんだね。普通に1回で攻撃してもいいかもねー。
GM:はい、ダメージは?
クルミ:行きまーす。「2D10+15」の〈電撃〉だよー。
銀造:あれ? 「2D10+20」じゃないの?
クルミ:それは“雷華(らいか)”だったらのダメージ。
銀造:せっかく武器(らいか)を強くしたのに、使ってないってどういうコトー?(笑)
クルミ:いいの! 黙っててよー!(笑)……(コロコロ)……9? だから……24点。
GM:〈雷撃〉の24。……結構強いんです。「パチパチパチ……」表面を焦がす。「電熱傷」だね。[疲労]1、[軽傷]1。
影介:よっわ!
銀造:えー? マジで弱いんですけど!?
クルミ:ちょ、ちょっと待って? 強いって、敵(スルト)の防御力のコトなの? ダメージチャートだといくつなの?
GM:はい。ダメージレート表の9番です。
クルミ:え? 24点もダメージがあったのに、9点になっちゃうの? すっごい減らされてるんだけどー!?(笑)
GM:防御力が高いんですね。では次のヒトー。
銀造:おし。では……「C4」……爆破ァァァーーー!!! 〈銃器〉判定。
GM:ちょっと待ってね。……(ルールブック確認中)……ところで、キミ、正気なの?
銀造:はい?
GM:「エリア内のすべてのキャラクターを対象とする」ってあるけど。
銀造:いや、任意のキャラでしょ? 確か、『範囲攻撃』のところに書いてあったと思うけど?
GM:「C4」の説明、読んでみ?
銀造:(ルールブック確認)……なん……だと……!
ふうか:ちょっとちょっと、みんないるところで爆発とかさせないでよね。
クルミ:あぶなーい!
な、なんということでしょう!
我らが銀造サンの有り余る[魅力]をつぎ込み、(ちょっとだけ法を犯して)購入した『C4』!
銀造はまったく知らなかったが、このプラスチック爆弾は爆発すると、周囲の人を無差別に巻き込んでしまうらしいのだ!(当たり前)
これでは正義が執行できない!
銀造のアイデンティティ崩壊の瞬間である。
頑張れ銀造。負けるな銀造。
なんとしても正義(しーふぉー)を執行(ばくは)するのだ!
GM:まあ、みんなが移動してから使うのが普通じゃない?
銀造:うぅ……。あれ? もしかして自分もダメージを受けるってこと?
GM:だね。まあ、離れたところから撃てばいいんじゃない?
銀造:そっかー……。じゃあ、誰か、傷、治して欲しい人いるー?
ふうか:あ、私、[疲労]が溜まってるよ?
銀造:[疲労]なんか知らんわ! じゃあ、《†マインドブラスト》で攻撃しようかな。あれ? 使うのに[軽傷]1かー。しかもダメージが「1D10+10」点かー。よわっ!
GM:確かに、攻撃するには弱いんだよなー。《精神投影(イメージリアライズ)》は。
銀造:じゃあ、普通に〈銃器〉で攻撃した方が強いかもー。あ、でも《†マインドブラスト》のダメージは防御力(アーマー)無視なんだ。最初から。
GM:あー。それなら弱くはないねー。どっちにする? まあ、クリティカルが出れば〈銃器〉でも変わらないけどね。
銀造:じゃあ、せっかくだし、《†マインドブラスト》使ってみようかなー。いや、でも「C4」も使いたい……。離れようかなー。離れれば使えるからなー。C4。「ここから離れろォォォ!!!」
一同:えーーー!?
銀造:あ、でも巨人(スルト)が追いかけてくることも考えられるなー……。
GM:じゃあ、誰かが『エンゲージ』して食い止めて……。
クルミ:えーーー!? あたし、ヤダよー!? そんなのー。
銀造:うー、使えないなー……。じゃあ、せっかくだからもう1個設置しようかな。どこで役に立つかわからないし。「みんな、避けろォォォ!」と言って舞台の手前の方に移動して、そこに「C4」を設置。「どうした? 怖いのか?」と挑発……あ、それはまだ危ない。なしなし。挑発はまだキケン。
影介:アブナイ先生だなー。
GM:「最終的には勝てない」と踏んだ瞬間に、みんなを巻き添えにして使うつもりだな。これは。
クルミ:やだー。
銀造:というわけで、もう1個、設置しました。
GM:了解。では、これで2ラウンド目の行動、全員終了だね。
一同:はーい。
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