ACT31 クライマックスフェイズ-② 光影介 『背中を狙って撃つ!』
というわけで最終決戦の第1ラウンドである! のである!
戦闘の舞台はコンサートステージ!
マップ的には、ステージ中央に水無月詩歩。
その前にオーダーの面々が並び立つ。
という感じに色つきクリアダイスが配置されたのであった。
【第1ラウンド】
GM:まずは『セットアップ』だね。できること、やりたいことがある人はどうぞー。
銀造:(ふうかに)何か使ってくれよ! 『バディエフェクト』! せっかく相棒(バディ)なんだからさー。《†ライドウィンド》とかさー。空、飛びてーよー。
ふうか:えー。でもあたしの[疲労]ってあと2点しかないしー。
銀造:ケチくせー(←勝手)。
ふうか:あ、『疲労回復剤』っていつでも使えるんだっけ?
GM:そう。いつでも『フリーアクション』で使えるよ。つまり同じターンに『メインアクション』もちゃんと使える。
ふうか:じゃあ、いっか。自分に《†ライドウィンド》! ……(コロコロ)……判定成功。これで、私は[飛行]状態だよー。
GM:了解。
クルミ:ハイッ! 私は《†サンダーストライク》! ……(コロコロ)……成功だよ! 私にしか見えない刀―――“雷華”に雷(いかづち)をまとわせて攻撃の属性を[切断]から[電撃]に変化させて『ダメージ+特殊能力ランク』だから……ダメージ+5! です!
GM:観客から、「な、何!? アトラクションの一部!?」「演出なの!?」という声が上がっていますね。他にやる人います?
銀造:俺は『セットアップ』にできる特性能力がないよー……。
影介:僕もないよ。
GM:了解。セットアップ終了。では【先制値】を1D10で。【行動値】から耐熱ジャケット分の修正もちゃんと引いてねー。
一同:はーい。……(コロコロ)……。
というわけで、このラウンドの【先制値】は以下のとおりに。
ふうか 19
影介 18
銀造 15
クルミ 14
ふうか:やった。一番だ!
影介:負けたー。
GM:よし、じゃあ行くよ。でもこのラウンド、水無月詩歩は行動しない。君たちが不意を打ったからね。
銀造:よっしゃ!
GM:じゃあ、メインプロセス。ふうかから。
ふうか:はい! ねえ、これってさあ、和弓とかで撃つと、めっちゃ当るよね? 特性能力の風でも同じだよね?
GM:ん? どういうこと?
ふうか:あ、だから、『炎の巨人』……『スルト』だっけ? それに攻撃しようと思っても、詩歩ちゃんを攻撃すると、詩歩ちゃんの体がボロボロになっちゃうよね?
GM:まあ、今、その詩歩の体は背中から裂けてきてますけどね。
銀造:いずれにしても、そのままバケモノに変わるよりはマシなんじゃないのか?
ふうか:……そうだね。じゃあ、あたし、《†エアカッター》やんなきゃじゃん。
クルミ:あ。私って、『至近』までいかないと“雷華”使えないじゃん!
ふうか:じゃあ、動かなきゃいけないんだね。って、あたしもか。
銀造:というか、全員移動は必須だな。
ふうか:じゃあ……、そいやぁー! 全力移動!(ピンクのダイスを詩歩のマスに移動)
GM:全力移動したってことは、攻撃の成功率が半分になるね。
ふうか:うん。そしたら、《†エアカッター》でやりまーす。あ! で、さあ、この間に『疲労回復剤』も使える?
GM:うん。フリーアクションで使える。つまり、「スプレーを取り出して、吸いながら走る!」とゆー。
ふうか:使うぜぃ!
GM:では疲労を3点回復。
ふうか:では《†エアカッター》で、なるべくヘビの部分を狙って撃つ!
GM:背中の部分ということかな?
ふうか:うん。背中。
GM:了解。〈特性能力〉の成功率は半分で50%だね。
ふうか:ハァーーー! ていやぁーーー! ……(コロコロ)……あぁーーー……ダメだ。52。
GM:外れです!(喜)
銀造:つかえねー(←偉そう)。
クルミ:ナニ、言ってんの? 惜しかったよねー。
ふうか:ねー。
GM:しかし、ふうかの放ったエアカッターは詩歩のドレスを切り裂くだけです。
銀造:まあ、十分エロいけどな。
GM:アホか!
銀造:(気にせず)さあ、次のヒトー!
影介:ハイ! 全力移動!(イエローのダイスを詩歩のマスに移動)銃で撃つよー。バババババババ!
GM:うお! 近付いてきたと思ったら、いきなり銃で女の子を撃ち始めた!
影介:背中を狙って撃つ!
クルミ:また背中(笑)。
銀造:取りあえず背中狙っとけばいい、みたいな?
ふうか:そうだよ、背中の飛び出している部分を狙うんだよ!
影介:半分の50%か。いくよーーー! ……(コロ)……0……?
一同:おお!?
影介:……(コロ)……0。
一同:あああーーー!
銀造:何だよ、ファンブルじゃねーか!(笑)
ふうか:ねえ、攻撃のファンブルってどうなるの?
GM:えーと……。「大きなトラブルが発生する。運転中の車は壊れるし……」ということは「銃がジャムる」!
ふうか:じゃむる?
GM:攻撃しようとしたら、外した上に、銃に空の薬莢が挟まって取れなくなる。直すためには……〈銃器〉判定に成功しないとダメ。もしくは予備の武器を使うこと。
影介:わかったー……。ところで〈銃器〉判定ってメインアクション?
GM:そう、メイン。
影介:そっかー。じゃあ、攻撃が1回できなくなるってことかー。
銀造:みんなどうしたんだ、一体!? やる気があるのか、ないのか!? どっちなんだぁ!?(笑)
GM:影介は、ほかにフリーもできるけど、どうする?
影介:えーと、《†ステルス》で[隠密]状態になることができるけど。
銀造:え!? [隠密]になることができるの? つまり隠れて、自分だけは攻撃を受けない的な? そういうコト? ねえ、そういうコトなの?
GM:ああ、「銃の修理をしている間は、隠れてないと!」みたいな。
ふうか:でもさぁ、銃が壊れても〈特性能力〉で攻撃すればいいんじゃないの?
GM:まあ、そのとおりなんだけどね。
ふうか:私もさぁ、弓、使ってないし。
影介:まあ、でも取りあえず[隠密]になろうかなー。修理しようかなー。
銀造:マジで修理とかすんの? 大して成功しないんじゃないの!? そんなことより攻撃して!
影介:うーん……(←生返事)。
GM:じゃあ、〈特性能力〉で判定して。
影介:……(コロコロ)……69。成功。[隠密]になったよ。
GM:じゃあ、次は銀造。
銀造:じゃあ、詩歩のところに「ダーッ」と走って行って(グリーンのダイスを詩歩のマスに移動)、そこでお待ちかねの『C4』入りのトランクをメインアクションで設置! あ、これは判定いらないから! 自動的!(ドヤ顔)
GM:来たか……。
ふうか:(不安げな顔で)ねえ、そう言えば『C4(コレ)』って私たちもダメージ受けるの?
銀造:は? 受けるわけないじゃん!
ふうか:そっか。詩歩ちゃんの背中にだけダメージが行くんだね!
銀造:そうそう(←根拠なし)。
クルミ:え? 背中とかに設置できるの?
GM:ん? どこに設置したの?
銀造:床の上。詩歩の近くの。
GM:了解。C4設置! 「チッチッチッチッ……!」 あ、他にやることはないね? では最後。クルミ。
クルミ:はーい! えーと、 全力移動して(ブルーのダイスを詩歩のマスに移動)攻撃します。
GM:ネフィリムしか斬れない剣!
クルミ:いや、えっと……。“雷華(らいか)”だと攻撃出来ないよ。『至近』でしか斬れないから。届かないの。
銀造:ああ、さらに『エンゲージ』しないとダメなんだ。
クルミ:そうなんだよー。だから、特性能力で! 《†ライトニングボルト》!
銀造:結局(笑)。
GM:来なさい! 成功率半分の〈特性能力〉。50%。
クルミ:“雷華(らいか)”の剣先から詩歩に向かって雷が迸(ほとばし)るッ! ……ちっちゃいの、ちっちゃいの……。たぁッッッ! ……(コロコロ)……あぁ~失敗です。82。
ふうか:あー……。
クルミ:全然ダメなんだけどー!
GM:電撃が全然当らない! どーしたみんな!?(笑) いきなりファンブルして銃を壊したり、電撃があさっての方に飛んでいったり。
影介:演出だよ、演出。
銀造:ファンブルした割には余裕だな。でもまあ、外れたのはしょうがないんじゃないですか? 成功率が半分なんだから。
クルミ:そっかー。
GM:これで第1ラウンド終了。じゃあ、次のラウンド行くよ。
せっかく不意打ちに成功したにも関わらず、ここは敢えてダメージを与えないフェアプレイ精神が炸裂。
まあ、プロレスでも最初は小手調べ的な感じで、大技を出したりしないしね。
でも、張り手くらいは当ててもいいんじゃないだろうか、と考える銀造であった。
まあ、次のラウンドから本気出すってことで。
俺たちは……! 私たちは……! まだ、本気出してないだけだから……ッッッ!!
次回から、影介のダイス目が(いろんな意味で)炸裂ッッッ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます