ACT29 ミドルフェイズ 桃山クルミ 『キターーーーーーー!!』
GM:では、次のシーン。あと、2人でクライマックスだね。やってないのはクルミと銀造。どちらからでも。
銀造:できれば、後にやりたいなぁ。俺はどこに行けばいいのかもわからないし。っていうか、どこに行けばいいのか調べるにはどうすればいいんだ?
クルミ:何を調べればいいんだろう。
銀造:水無月詩歩の居場所? スケジュールとかイベントかなー。
GM:まあ、水無月詩歩の周りにはネフィリムの影があるのはわかってますからね。
クルミ:じゃあ、私がシーンをやるよ。で、『水無月詩歩のスケジュール』を調べようっと。
GM:了解。では、〈コンピューター〉か〈調査〉で。
クルミ:うーん……。どっちも高くないよー。
銀造:何かないのか、成功率を上げる方法が。
クルミ:《†エレクトロマグネティクス》で……。
銀造:自家発電によりパソコンを起動!
影介:いや、普通に電気あるし(笑)。
クルミ:じゃあ、電気でコンピューターの性能を上げて一気に検索! とか?
ふうか:電気、便利だね!
クルミ:ホントだね。
GM:しかし、剣術家がコンピューターが得意とか、ちょっと不思議な感じ。
銀造:適当に操作してピコピコピコチーン!
クルミ:そうそう、そんな感じ。
GM:では30%あげるので、〈コンピューター〉で判定を。
クルミ:80%かぁ。じゃあ、いっくよー! ……(コロコロ)……77? あ、ギリギリ成功だ。
銀造:あっぶねー。
GM:そうすると、今週末に大イベントが! と言っても、地域の音楽ホールを借りて、そこでライブをするというだけなんですけどね。まあ、今までは小さなライブハウスとかでしたから、十分大きなイベントなんですが。
影介:でもいっぱい人は来るね。
GM:そうだね。地域とは言っても首都圏の話なので、それなりに大きいところです。もちろん、一人では歌いきれないので、ちゃんと前座を務めるグループもあります。なにせ、プロデューサーがあのカサイジョウジですからね。芸能とかに詳しければ、大きく羽ばたくための登竜門だと知っています。
クルミ:ということは、これに出れば一気に売れるチャンスなんだね!
GM:……なんですが。あなたが調べた結果、水無月詩歩個人のSNSでは、本人が「これでおしまい」的なことをコメントしているんです。
クルミ:「あれ? ここが始まりじゃないの?」と思います。
GM:ただ、「これまでの自分とはお別れ」という風にも取れる書き方をしているので、何とも言えませんが。
クルミ:「……何か、引っかかる……!」
GM:クライマックスの予感!
クルミ:「キターーーーーーー!!」あ、これなしで。
銀造:あ、そういえば、その会場に入り込むには何かを調達する必要があるのかな? 特別なチケットとか、それ以外とか。単なる観客で入るというのもどうかと。
GM:ご名答。一般客で入るのであれば、事前に取材用のパスや優待チケットなどを入手しておいた方がいいよね。そうじゃないと前列にいられないから、何かが起こった時に「みなさん、どいて! どいて下さい!」などという事態になりかねないよね。
銀造:それは舞台裏で調達するの? それともシーンに登場して手にいれるの?
GM:これは特殊なアイテムなので、シーンに登場して調達する必要があるね。
銀造:これって入手のチャンスは1回だけ?
GM:いや、別のシーンなら再度入手することは可能だよ。
銀造:そうかー。じゃあ、頑張って調達するんだ!
クルミ:えー、私、〈交渉〉53%しかないんだけど。《†エレクトロマグネティクス》使えるかなー。
GM:いや、それはムリじゃない? 電気関係ないし。
クルミ:そっかー。
影介:じゃあ、僕も登場しようかな? 登場判定に失敗した場合でも舞台裏で購入とかできるの?
GM:うん、登場してないからできるよ。
影介:なら登場しようっと。【魅力】×5だったよね。つまり50%。
GM:しかし、相棒(バディ)のシーンなので+20%ある。つまり70%。
影介:……(コロコロ)……登場できたー! 「チケット取ってよー」
銀造:なんで、人に頼んでんだよ。自分で取りに来たんだろ、チケット。
影介:確かに。……うーん、せっかく出てきたんだから、さっきの解析結果とか知っていることを話しておくよ。
ふうか:あ、私も出ないと! チケット取ってもらえない!
銀造:あ、確かに。
GM:だね。今の状態だと、ふうかはやる気になっているけど、そのことを知っているのは銀造だけで、クルミや影介はそんなこと知らないから、チケットなんか取らないよね。まあ、情報も共有しないといけないし。
銀造:だったら、相手が“ブロッケン級”とか、そういうことも伝えてくれよー。
ふうか:よーし! 出よう!
GM:どうぞー。
ふうか:【魅力】は高いからね! ……(コロコロ)……25。余裕で成功!
GM:じゃあ、クルミや影介が「今回の相手は“ルシファー級”かも知れない……」とか話しているところで……。
クルミ:「今回のミッションは、私たち2人にソロの“白覚”を加えた3人で何とかするしかないのか……」
影介:「“ワーム級”なら大丈夫だけどねー。でも例え、相手が“ルシファー級”だったとしても、頑張るしかない!」
銀造:出ました! ファイター2レベル呪文『頑張る!』(笑)。
クルミ:どんな呪文なんだよー(笑)。
GM:とそんな話をしているところに……。
ふうか:「私も戦います。連れて行ってもらえませんか?」と制服姿に弓を握りしめて。
クルミ:「え? ふうかちゃん、いくら何でもそれは危ないんじゃ……」って。
ふうか:「白井さんから聞きました。相手は“ブロッケン級”という相手らしいです。3メートルくらいの炎の巨人です」
影介:「え? “ブロッケン級”!?」
ふうか:今まで“ブロッケン級”を倒したことはあるの?
GM:あります。でもそれはチームで倒しただけで、あなた方2人だけの相棒(バディ)で倒したことはないですね。
クルミ:「あちゃー」という顔をして「“ブロッケン級”かー……」って。「何で、そんなことがわかったの?」
ふうか:「私の話を聞いた白井さんが教えてくれたんです。私は、炎の巨人にみんなが……殺されるのを見ました。友達の水無月さんが炎の巨人と一緒にいました。私は水無月さんに背中を刺されて……。でも彼女はそんな子じゃないんです! だから確かめないと……!」
影介:「でも制服のままじゃねぇ……」
クルミ:え? そこ!?(笑)
GM:台無しだよ!(笑)
クルミ:じゃあ、影介の方を見て「ソコですか?」って。「確かに制服じゃアレだけど……」
GM:他の人は『オーダージャケット』だったけ?
影介:そうだよー。
クルミ:ガーデンに入ってるからー。
GM:イジメだよ、それ。
クルミ:じゃあ、ちょっと真面目な感じに戻って「そんなつらいことがあったんだね」と。そして「“ブロッケン級”のネフィリムに出会って生き残っているなんて……。前に一緒に戦った時も思ったけど、オーダーに覚醒したばかりとは思えない」
GM:出ました、ふうかサン上げ!
クルミ:「そう言えば、ふうかちゃんと水無月さんは同じクラスだったの?」
ふうか:「はい。そうです」
クルミ:「水無月さんって初めからあんなに歌、上手かったの?」
ふうか:「どうなのかな?」
影介:「この前、カサイジョウジさんの取材に行った時、以前の『歌ってみた』で歌っているところを見せてもらったけど、そのころとは全然違っているよね」
ふうか:「うん。確かに上手かったけど、そこまで上手くはなかったような……」
クルミ:「病院の看護師さんたちの体が、誰かに乗っ取られていたということを考えると、そのことときっと何か関係あるんだろうね……」
ふうか:「そう……かな。やっぱり」
クルミ:そう言えば、今回の“ブロッケン級”のネフィリムって「人間並みの知性がある」って言っていたよね。ということは人間と何か契約のようなものを交わして活動する場合もあるってこと?
GM:……そうですね。現にネフィリムと長期に渡って交渉している敵対組織もありますからね。
クルミ:マジで!?
ふうか:こわっっっ!
クルミ:そんなことする人間っているの?
GM:はい。最初にネフィリムと交渉をしたのはある宗教団体ですが、最初にやろうとしたことは「悪魔召喚」ですからね。
影介:ヤバイじゃん! マジで。
GM:で、実際に悪魔(ネフィリム)が出てきちゃったっていう……。
クルミ:えーーー!? なにそれー。
GM:偶然かもしれないですけど。でも、それ以降、「試してみた」みたいな人はいますよね。ただ、100のうち99まで呼べないし、その成功した一例も呼んだバカがその場でネフィリムに喰われるっていう結果に終わるんですけどね。
クルミ:だよねー。呼んだってねー。
GM:しかし、実際に魔術結社などがネフィリムを呼んだり契約したりするノウハウがあるということはガーデンも把握しているところではある、という。
ふうか:でも、なんでいっぱいいるの? ネフィリムが。
GM:ネフィリムは1匹見たら100匹いると思え、とゆー。
ふうか:そんなに呼んじゃってるの?
GM:いや、通常、ネフィリムがどのように増殖しているのかはわかっていないんだよ。ネフィリムの生態はわからないし、捕まえることも出来ないし。どうやって増えているのかは謎なんだよね。異世界から来ているのか、現実世界で繁殖しているのか。わかった人はノーベル賞ものですね。
ふうか:私、わかったよ!
銀造:早いなー!
ふうか:クローンを作って分裂してボボボボ!って増えてるんだよ、きっと。
銀造:アタマ、悪そうなコメントだなー(笑)。
クルミ:まあ、それはそれとして。「わかったわ!」って。アレ? 何か、私がリーダーみたいになってる(笑)。大丈夫?
銀造:大丈夫、大丈夫(笑)。
クルミ:じゃあ、「ふうっ」と溜息をついて、「チケット……」
銀造:お、チケット手に入ったの!?
クルミ:まだだよー(笑)。
GM:みんなで集まってチケットを取ろうかってとこ。
クルミ:「じゃあ、チケットを3枚から4枚に変更か」と言って……。
GM:了解。では〈交渉〉を振って下さい。〈威圧〉でもいいよ。
クルミ:えーと、みんなでダイスを振って、誰か1人成功したらチケット4枚取れるっていうことでいいですか?
GM:うん。それで構わないよ。
クルミ:《†エレクトロマグネティクス》、使ってもいいですか?
銀造:ああ、電波で回線に無理矢理割り込ませてとか?
クルミ:そうそう。そんな感じで。だって優待チケットを取る必要があるんだよ?
GM:なるほどー。いいでしょう。30%。ただし、それなら〈コンピューター〉でいいですかね。ハッキングだから。
銀造:全員取れちゃって、12枚になったらどうするんだ?
ふうか:売るー(笑)。
GM:転売かよ!?(笑)
銀造:腐りすぎだろ!? 大企業の娘としてどうなんだ、それは(笑)。
影介:みんなに配ってあげればいいじゃん。
銀造:危険なライブだと知りながら?
影介:そうだった。じゃあ、余った分は破り捨てなきゃ。
ふうか:そうだよ! 犠牲者が1人でも減るようにチケットを取るの!
銀造:あー、では転売はしないってことだよね。
ふうか:もちろんだよ! 転売なんかするわけないじゃん。そんなコト言ってないよ。
GM:聞いたような気がするけど……。じゃあ、振ってー。
クルミ:〈コンピューター〉で《†エレクトロマグネティクス》込みで成功率80%。
ふうか:私は〈交渉〉で86%。
影介:僕は〈威圧〉で39%。
ダイスロールの結果、クルミが03でクリティカル! ふうかも18で成功。影介も26で成功。
よくわからんが、12枚の優待チケットを入手したのであった。
GM:まあ、全員無事にチケットを取れたよ。
クルミ:いっぱい取れたよー。
ふうか:買い占めたよー。
影介:やったね!
GM:とはいえ、チケット代は払わなければいけないんですけど……。
影介:え? あ、じゃあ、ふうかの口座から引き落としで!
クルミ:せこっっっ! でも私もそれで! お金ないから。
ふうか:わかったー!
GM:では、全員が無事にチケットを手に入れた、と。
一同:やったーーー!
GM:あ。スミマセン、ふうかサン。【魅力】×5ロールを。
ふうか:ん? ……(コロコロ)……11。クリティカルだ!
GM:取りあえず、あなたのクレジットカードは止められていないようだよ。まあ、近々止まると思うけど。どんどん買い物しちゃえー!
ふうか:だねー。取りあえず、それで払っとこうっと。まあ、クリティカルだから、しばらくは止められないってことでいいよね?
GM:ま、まあそうだね。では、そんな感じで準備が整って、イベント会場に乗り込むよってところだね。
一同:うん!
GM:ちなみにみんな装備ってどんなもの持ってたっけ?
銀造:あれ、シーンってあと1つあるよね? 俺の分。
GM:あるよ。
銀造:良かったー。忘れられたかと。では、舞台裏の買い物ができるのは登場していない俺だけか。
GM:だね。
銀造:どうしようかなー。『C4』ももう1個欲しいけどなー。〈交渉〉で購入判定が-40%だけど。
GM:爆弾マニアか。まあ、予備はもう1個欲しいかもしれないけどね。
銀造:よし『C4』にしよう! ……(コロコロ)……02! クリティカル!
GM:あっという間に宅急便で着くよ。
クルミ:あり得ないんだけどー(笑)。
銀造:フッ! しかし、これで『C4』が2個になった。いけそうな気がする!
GM:じゃあ、次のシーンに行くよー。
こうして銀造はさらなる『C4(チカラ)』を手に入れた。
今、こうしてリプレイを書いてみると、単なるテロリストのような気がしないわけでもない。
が、この時、銀造は、「強大なネフィリムを倒すためには多少の犠牲を払うこともやむなし」と崇高な使命感に燃えていたので、仕方がないかと。
まあ、まだ予備の段階だし(処罰されるけど)。
組織(ガーデン)が守ってくれることに期待しつつ、次のシーンへGO!
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