ACT26ー④ ミドルフェイズ 風見鶏ふうか 『(突然)あ! あたしも生まれたよ! 信頼!』
GM:……えーと、今、『セットアップ』が終わったところだね。じゃあ、『メインプロセス』行くよ。【先制値】21の影介から。「移動」して「攻撃」とかだね。
影介:どうしようかな。僕の『PDW』は『射程:至近~近』だから。つまり、敵のマスに入って攻撃かな。
銀造:お! 敵2体に『エンゲージ』すれば、相手は移動できなくなるじゃん。ホラ、影介って肉弾的にスゴイ強いから2体くらい余裕じゃん?
影介:そっか! そうだね。じゃあ、一歩進んで、敵2体に『エンゲージ』! そして『PDW』で攻撃!
銀造:おお! 最初の登場位置を聞いた時はどうかと思ったが……結果として超ファインプレイ!
ふうか:影介、ありがとー!
GM:ちなみに『移動』には、いろいろな種類があるよ。
一同:へー。
GM:まず、『全力移動』。これは、「マスを移動」すること。でも『メインアクション』―――『攻撃』とかだけど、成功率が半分になる。
一同:えーーー!?
GM:でも、離れていたらやるしかないよね。
一同:うん。
GM:で、次に『突入』。これが「『エンゲージ』をする」ということ。
一同:?
GM:つまり、同じマスにいても『エンゲージ』していないとお互いの距離が『近』だよね。この状態から誰かと『エンゲージ』して、お互いの距離を『至近』にすること。これが『突入』。
クルミ:誰か? 1体だけしか『エンゲージ』できないってこと?
GM:うん。そのとおり。でも、最初から複数で『エンゲージ』状態になっていれば、そのグループと『エンゲージ』できる。
ふうか:そういうことか! なるほどね!
GM:で、『離脱』ってのがある。これは、「『エンゲージ』を解除すること」だね。
クルミ:ふむふむ。
銀造:1回に1つのことしかできないってこと?
GM:『移動力』の数だけできる。しかし、まあ、通常は『移動力』は1しかないからね。
銀造:つまり、さっきの話のように、1マス動いて『エンゲージ』はできないわけだ。
GM:だね。でも、『全力移動』して、成功率半分で『近』の攻撃ならできる。では、影介、どうぞ。
影介:じゃあ、敵2体のところへ『全力移動』して、『PDW』で攻撃。成功率半分だけど。
銀造:お! でも、そこに成功率が30%上がる《†クレバスキュラーレイ》とか使えばいいんじゃないか?
影介:ホントだ! じゃあ、『PDW』の弾丸を《†クレバスキュラーレイ》で光の弾に変えて……。
GM:了解。……(ルールブック確認)……あ、ダメだ。その能力は攻撃には使えないヤツだ。
銀造:あ、確かに。成功率が30%上がる能力(チカラ)は、どのタイプも攻撃に使えなくなってる。
クルミ:戦闘にも使えると便利すぎるからじゃない?
ふうか:だねー。
影介:うーん……。あ、じゃあ、《†ステルス》で[隠密状態]になって、見えなくなって攻撃するっていうのは?
GM:おお、「光使い」っぽいね、それ。それなら、相手の〈回避〉が半分になるよ。
影介:じゃあ、《†ステルス》を使おう。
GM:そうすると『フリー』で[隠密]状態になれる。でも、攻撃したり、ダメージを受けると解除されるよ。でもまあ、1回は有利に攻撃できるってことだね。
影介:じゃあ、それで。コストの「疲労:2」を支払って《†ステルス》! ……(コロコロ)……成功。で、移動して撃つ!
GM:相手はミミズだよ。
クルミ:ミミズなんだ……。
GM:正確には、「ミミズ型ネフィリムが体の中に入っている看護婦さん」だけどね。
クルミ:でも、もう人間じゃないんでしょ?
影介:そうか、もう首とかグルグル回っちゃってるもんね。
銀造:つまり、アレか。いくら「ネフィリムだけを斬る刀」を持ってても関係ないんですねー……。
クルミ:うん、そうだね……(ショボーン)。
GM:まあまあ。では、どうぞ。
影介:うーん。〈銃器〉の成功率が半分ってことは50%かー。……(コロコロ)……53。失敗。
銀造:惜しい!
GM:では、「ババババババババ!」と撃ちまくりますが、病院の壁を穴だらけにしただけでした。
影介:残念。
銀造:ところで、『PDW』ってどんなヤツなの?
GM:マシンガンだね。
ふうか:でもさー。そんなので病院の壁とか穴だらけにしちゃって大丈夫なのかな?
GM:フッ! そこから先は市瀬さんに任せろ!
ふうか:そっか。そうだね。市瀬さん、ガンバ!
GM:おう。で次、【先制値】18のヒト。
ふうか:ハイハイハイハイ!(勢いよく挙手) ハイ、『全力移動』!
銀造:え!? 移動しちゃうの?
ふうか:え? ダメ? だって攻撃したいじゃん! 「ドカドカドカドカ!」(弓を射る仕草)って。
影介:まあ、弓じゃそんなにたくさん撃てないけどね。
クルミ:あと、移動すると攻撃の成功率が半分になるんだよ?
ふうか:そっか。……じゃあ、待つ! 下げられるよね、【先制値】。
GM:えーと、そうだね。[待機]することができるね。手番は一番最後になるけど。
ふうか:なら、ここで[待機]する。
銀造:『制服』も着ないんだ。
ふうか:そう。着ないよ。
銀造:「ハダカ待機」かー。
クルミ:何だよ、「ハダカ待機」ってー。
ふうか:そうだよ、包帯でグルグル巻きだから、裸じゃないよ!
GM:了解です。いわゆる包帯待機。略して「ホウタイキ」。
銀造:別に大して略していないし、大して上手いことも言っていないけどな。
GM:黙れ! ハイ、次は……敵か。お! (影介のコマを指して)こんなところに一人で噛まれに来たヒトがいるぞー。やったー! ガブガブ!
銀造:〈回避〉は全部にできるんだっけ?
GM:うん、できるよ。じゃあ、〈回避〉して!
影介:よし、来い!
GM:……んで、噛むかと思いきや、看護婦さんの口の中から「ゴボォ!」と……!
銀造:ゲロか、つまり。
GM:ええ、燃えてますけどね。
クルミ:やだやだーーー!
GM:正確には、口から液を吐くんですが、それが服に付くと燃え上がるという……。
ふうか:イヤだわー、それー。
GM:いくよー、1発目。……(コロコロ)……41で当たりー。
影介:かわすよー。……(コロコロ)……70。〈回避〉は成功だけど……。
GM:ダメー。それだと、攻撃は当たるね。どっちも成功だけど、その場合は、よりいい目で成功した方が優先だから。
銀造:なるほどー。それはなかなか厳しいね。
GM:というわけで行くよ、ダメージ。……(コロコロ)……「灼熱」の13。「灼熱」はいくつ?
影介:「灼熱」?
GM:うん。『防御力』のところに「切断」「銃弾」「衝撃」「灼熱」「冷却」「電撃」ってあるでしょ? そこの「灼熱」の防御力の数値のこと。
銀造:あー、「灼熱」はみんな低いんだよねー。
影介:あー、これか。『オーダージャケット』の「灼熱」は5点。
GM:では、ダメージの13点から防御力の5点を引いて、ダメージ8点。
影介:えーと、ダメージ8点って、どこに書くの?
GM:ああ、違う違う。直接ダメージを記録するんじゃないんだ。『負傷表』っていうチャートがあるから、受けたダメージをその表で確認するようになっている感じ。
影介:あー、そうなんだ。
GM:というわけで、「灼熱」のダメージ8点は……「温度上昇。熱によって、怪我だけでなく体力も奪われる。軽傷2、疲労1」。
ふうか:ちょっと!? 温度が上昇しただけだよね? それ。
クルミ:キャーーー!(←【身体】10)
銀造:ヤバイ、それ。絶対に死ぬわ、オレ(←【身体】10)。
ふうか:私も死ぬわー(←【身体】14)。
銀造:イヤ、お前は大丈夫だろ!?
ふうか:そんなことないし!
GM:じゃあ、影介は『負傷ゲージ』にチェックして。
影介:したよー。
銀造:しかし、【身体】が16もあると、余裕がありますなー。
クルミ:でも、私たちは絶対に寄っちゃダメだわ、マジで。
銀造:ヤバイよ、ヤバイ。こうなったら、なるべく遠回りをするしかない。
ふうか:遠回りとかすんな!(怒)
GM:という感じに看護婦さんは「ドバァ!」とか吹くよ。あ、もう1発ね。……(コロコロ)……当たり。78。〈回避〉して。
影介:……(コロコロ)……58。成功。かわしたー。ふぅ……。
銀造:しかし、そういう〈回避〉なのか。ヤバいなー。ただ〈回避〉に成功すればいいんじゃないんだ。
クルミ:ねー。
GM:では、反対側のミミズ! ……が入った看護婦さん2体。
銀造:ん? 射程が「近」だったら、[飛行状態]でも攻撃できるのか?
GM:できますね。
ふうか:マジかー……。
GM:じゃあ、『全力移動』! ハアッ! 『全力移動』! ハアッ!(ゾンビフィギュア2体をふうかのマスに移動)
ふうか:ヤダヤダ……!
銀造:やべー。《†サイオニックヒーリング》の射程短すぎるわー。届かねー。
GM:というわけで、看護婦さん2体が口からドボドボ吐くよー♪
ふうか:ちょ、ちょっと……!
銀造:よ~け~ろ♪ よ~け~ろ♪
ふうか:私、そんなに高くないんだけどなー(←〈回避〉65%)。
銀造:し~ら~ね~♪ し~ら~ね~♪
影介:でも、まあ、『全力移動』しているから、成功率も半分だから。
GM:オラァ! ……(コロコロ)……当たり。一応。79。
ふうか:はりゃあああ! ……(コロコロ)……71。失敗! 失敗! ヤバイ!
影介:半分でも当たるんだね。ってことは成功率が150%以上もあるってこと?
GM:うん(←聞いていない様子)。
実際、成功率150%な訳がないけど。どんなミミズか。
でもまあ、こういうことって良くあるよねー。
リプレイ書くまで影介の指摘に気づかなかったわー。
自分の生き死にに関係ないとこんなもんかも。
相棒(バディ)なのにゴメンネ?(てへぺろ)
GM:では……看護婦ドバァ! ……(コロコロ)……5。「灼熱」の『防御力』っていくつ? あ、アーマーなしか。
ふうか:え? なんで!?
銀造:いや、「0」でしょ? だって『制服(アーマー)』着てないんだから。
GM:いや~ん。
銀造:意味わからんわ。その反応。あ、でもここ病院だからすぐに治してもらえるかも!(笑)
ふうか:別におかしくないわ!
GM:えーと……「大火傷」。
ふうか:火傷してるし! もともと!
一同:(笑)。
GM:えと、スミマセン。『重傷』のところ、2つ塗ってもらえるかな?(←嬉)
ふうか:えーーー!?
クルミ:死んじゃうよー。
ふうか:ヤダ、ヤダ、死ヌ、死ヌ……。
銀造:確かにそうだが、あまりにも反応がおかしい。
GM:2つ、塗った?
ふうか:塗ったけどさぁ……。
GM:OK。じゃあ、次の看護婦さん、行くよ!
ふうか:ヤダヤダ! ちょ、ちょっと、待って! ……あ、そうだ! 『重傷』のとこ塗ったから、『軽傷』とか『疲労』って消える?
GM:エ!?
銀造:何を言ってるんだ、お前は。消えるわけないだろ?
GM:消えません(笑)。じゃあ、行くよ。吐くよ? ドッバァ! ……13。当たり。
ふうか:ねぇ!(怒)
銀造:13、ってことはそれ以下じゃなきゃ回避できないのかー……。
クルミ:えーーー……!
GM:あ、クリティカルなら大丈夫だよ? 13以下の(笑)。
ふうか:(大きく息を吸って)……ふにゃあぁぁぁぁ! ……(コロコロ)……13!?
銀造:お!? ピッタリ一緒! ってことは……?
影介:防御側が優先だから……。
GM:うん、かわした!
ふうか:良かったぁーーー!(喜)
影介:ギリギリだね。
GM:しかし、あなたのベッドが燃え始めるよ。看護婦さんの「ドバァ!」で。
銀造:(ふうかを指して)何か、結構アイツ大丈夫そうだから、安心したわー。
ふうか:ちょっと!? 別に大丈夫じゃないからね!
GM:っていうか、まだ、会ってもないでしょ?(笑)
クルミ:イヤイヤイヤ、何、コレ。死んじゃうよー。ヤバイよー。
ふうか:ヤバイよー。
銀造:ホラ、霊刀“心渡り”持ってるヒト、早くやれよー。あ、“雷華”か。“雷華”。
GM:ハイ、【先制値】15のヒトー。
クルミ:はい!
銀造:俺もー。
GM:何だ、一緒か。
銀造:うん。
GM:もう敵は行動したから、好きな順でいいよ。
クルミ:わかったー。
銀造:じゃあ、俺から行くかー。フッ! 『全力移動』! (グリーンのダイスをふうかのマスに移動)
GM:移動だけ?
銀造:イヤ。……そこで驚愕するわけですよ!? 「……る、瑠璃……!?」(喜)
GM:うわ、キモ!
ふうか:顔がキモイね。今のセリフ言った時の。
銀造:まーまーまーまー。って言うか、そうしないと治せないでしょ? キ・ズ! それともアレか? 「お前、ダレなん?」みたいなことやれってことか?
クルミ:「お前、ダレなん?」って(笑)。
GM:まーね、まーね。そうですね。
銀造:よし。じゃあ、「……る、瑠璃……!?」って……アレ? そう言えば、どこで『相棒(バディ)』組むの? このままだと知らないオジサンが中学生におさわりしちゃう展開に……。
クルミ:「おさわり」とか言うの、ホントやめて。
GM:えーと……信頼が生まれたら、かな?
銀造:俺には、生まれた、信頼が! この瞬間に!
ふうか:(………いろはすサイダーを飲んでいる)。
銀造:えーと、信頼が生まれていないようなので……。
一同:(笑)。
銀造:(ボソッと)じゃあ、キズが治せねーな……。
ふうか:(突然)あ! あたしも生まれたよ! 信頼!
クルミ:ウソだーーー!(笑)
GM:完全に打算!
ふうか:ホントだよ、ホント!
銀造:さっきまでの態度は何なんだよ?(笑)
影介:確かに。
銀造:まあ、俺に向かって「兄さん!」とか言えば別だけど。
ふうか:(間髪入れず)「兄さん!」
クルミ:ためらいがないねー(笑)。
銀造:本来であれば、ここで回想シーンに入って、アニメ1話分の枠を目一杯使って放送を行う感じの演出が正しいと思うが。
クルミ:長すぎるよ!
影介:(ボソっと)長い。
ふうか:うーん……。銀造って歳いくつ?
銀造:32。
ふうか:ムリだわー……。
GM:ムリとか言われちゃったよ?(笑)
ふうか:イヤ、「小学校が同じだったよね」とか言おうと思ったけど、ムリって話。
GM:まあ、無理ですね。それは。
銀造:まあ、一応、『相棒(バディ)』になったんで。いくよー!
GM:何を行くんだ?
銀造:《†サイオニックヒーリング》!
ふうか:わーい! 助けてくれる人はいい人だー!
クルミ:信頼が生まれた~!
GM:じゃあ、コスト払ってー。
銀造:了解。あ、ところで、『全力移動』したから、この成功率も半分になるの? 攻撃じゃないけど。
GM:ああ、攻撃じゃなくても半分になるね。
銀造:しかし、ここはやらねばならない。これで失敗すると何か切ないけど。
影介:わかるわかる。
銀造:(ダイスを握りしめ)……ハァァァァ! ……あ、待って? そう言えば、〈書道〉の技能ってなんか役に立つんじゃない?
GM:立たねぇよ! どうやったら役に立つんだよ!? いいから早く振れよ!
銀造:ホラ、お札とか書いてさー。……(コロコロ)……キターーー! 成功じゃ! 39!
一同:おおーーー!
銀造:ということで、5ポイント分治せます。えーと、『重傷』が1マス治すのに2ポイント。『軽傷』が1マス1ポイントだから……『重傷』が2マス、『軽傷』が1マス治りますよー。
ふうか:やったー!
銀造:しかし、まあ、触らないと治せないんで(笑)。
クルミ:何で!?(苦笑)
銀造:いやー、ホラ。『射程:至近~近』だからしょうがないんだよー。
影介:『近』なら触らなくてもいいんじゃないの?
銀造:そういうわけにはいかない(キリッ!)。
GM:では、気持ち悪いオジサンが病室に突然入って来て、「るりぃ~! るりぃ~!」とか言って、あなたをベタベタ触ります。
クルミ:ベタベタ(笑)。
ふうか:えー、ベタベタとかちょっと……。
銀造:じゃあ、治さないよ!? 治さなきゃいいんでしょ!?(半ギレ)
ふうか:あ、でも見て! (キャラクターシートを示して)いっぱい治った!
GM:我慢した!(笑)。
銀造:そう言えば、ふうかって空飛んでなかったっけ?
ふうか:飛んでる~。
銀造:じゃあ、ここは定番のセリフを……「ま、まさか……オーダー!? しかも、これほどのチカラを発現しているとは……!!」
GM:しかし、ふうかは無造作に飛んだよねー。
クルミ:確かにー(笑)。
銀造:アレだよね。全然『覚醒』するっていう雰囲気がなかったよねー。
ふうか:じゃあ……「ババババババ!」って!
影介:イヤ、そういうことじゃないんじゃないかな?
ふうか:あ、わかった! ヘビを見て、「倒さなきゃ!」って思ったら飛んだ!
銀造:何だよ、それー。治す気が起きん。
ふうか:ちょっとぉ! 私さぁ、珍しく「キモイ」って一言も言ってないのに! このシーンでは。
銀造:何だ、その恩着せがましい言い方は!? マジでムカつく。
と、ここで振り返ってみたら、確かに、銀造のかなりの発言に対しても「キモイ」発言をしていなかった。
こんなにも大人な気遣いができることが判明。
風見鶏ふうか……なかなかデキる女である。
まあ、自分の傷を治してもらうためだけど。超打算的。
銀造:じゃあ、キズは治ったよー。
ふうか:ありがとうございます~! 「えーと……誰ですか?」
銀造:じゃあ、それには答えずに「ネフィリム……! ようやく見つけた」と言ったところで行動終了で。
クルミ:じゃあ、次は私ね。えーと……(ピンクのダイスをふうかのマスに移動)『全力移動』して……「風見鶏さん……? と、もう1人オーダーが……」
銀造:アレ? オーダー同士って知り合いじゃないの?
GM:そんなことはないですよ。
銀造:俺が、全然知られてないの?
GM:はい。そうですね、この場合。マイナーとかそういう話ではなく。
銀造:つまり、市瀬さんとは別のグループってことかー。
GM:そうだね。
銀造:りょうかーい!
クルミ:じゃあ、ミミズに向かって《†ライトニングボルト》! 「状況はわからないけど、とにかくネフィリムを倒さなくては……!」と思う! えーと「疲労1」。行くよー!
GM:どうぞー。
クルミ:ハァァァーーー! ……(コロコロ)……52。失敗ですぅ……。
銀造:『チョロイン』だ。残念すぎる。
GM:では、「バリバリバリ!」と電撃が飛んで、ネフィリムの周りの器具が壊れるんですね。衝撃でナースコールが鳴ったり。
クルミ:「ビービービービー!」
GM:じゃあ、最後。ふうか。
ふうか:おー! じゃあ、周りにいるネフィリム(ひと)たちに……《†トルネード》! 範囲攻撃だし。
銀造:ん? それって俺たちまで……!?
GM:えーと……(ルールブック確認中)……あ、《†トルネード》は、対象を選択できるね。この場合、敵2体が対象になる。
ふうか:そっか! ハイ、じゃあ、《†トルネード》!
GM:ちょっと! 適応能力高すぎだろ!?(笑)
クルミ:夢見てたんでしょ? だったら、夢の中だと思ってるんじゃないの?
GM:血だらけの看護婦さんとか。
クルミ:「早く夢から覚めて~!」みたいな。
銀造/ふうか:「誰かアタシのほっぺたをつねって~!」
一同:(笑)。
ふうか:じゃあ、夢だから、看護婦さんを吹っ飛ばすよ!
GM:では、戦闘終了まで夢の中……って感じで。
ふうか:あ、これって〈特性能力〉で判定するんだよね。1回で判定するの?
GM:ああ、範囲攻撃でも1回で判定だね。
銀造:まあ、100%超えてるから2回に分けて攻撃することも出来るけど……。
GM:普通はしないかな。この場合。
ふうか:じゃあ、しません。 なるべく20以下出ろ! とぉりゃあーーー! ……(コロコロ)……ありゃ88。
GM:1体目……(コロコロ)……回避! 2体目……(コロコロ)……回避!
影介:弱ッッ!
ふうか:「弱い」とか言うなよ~(泣)。
GM:では、嵐が吹き荒れるが、看護婦さんはいったん伏せて、再び「ムクッ」とか起き上がって向かってくるよ。「キャシャキャシャキシャ!」
ふうか:もうヤダ~。ケシャケシャが~。
クルミ:「キャシャキャシャ」だよ。
影介:どうでもいいけどね(笑)。
GM:じゃあ、このラウンドはこれで終了?
銀造:そうだね。
クルミ:何か、弱ってきてる~。私たちの方が。
影介:確かに。
クルミ:それなのに、コイツら、ちっとも弱らない。
GM:ハ! 何てこった!(笑)
クルミ:私たちさぁ、やればやるほど弱っちゃうんだけど(笑)。納得いかな~い。このシステム。
ふうか:せっかく100%にしたのに、相手が低い数出すと、相手が勝つんだけど~。
クルミ:これ、成功率ってあんまり関係ないじゃん。何でわざわざ100%にしたと思ってんの?
ふうか:そうだよ、そうだよー。100%関係ないじゃーん。
銀造:あ、だから2回に分けて判定できるようになってるのか。60以上とかだと普通にかわされちゃうから。
ふうか:あー(ぽむ)。
激動?の1ラウンドが終了して、不満が爆発する女性陣。
自分のダイス目が悪いのをシステムのせいにする。
ビギナーにはありがちな対応である。
まあ、気持ちはわからないではない。
しかし、銀造は「そんなの頑張って低い目を出したらいいんじゃない?」と大人な感想を抱くのであった(←成功したから)。
いやー、こうして見ると、銀造ってすごく大人な対応してるなー。
特に「女子高校生に直に触れたい」という気持ちの強さが、大人力に滲み出ているところが異常。アレ?
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