ACT26-② ミドルフェイズ 桃山クルミ 『“雷華”、お願い!』

 というわけで、全員で宅配ピザを食べつつ、シーン進行中! なのである。





銀造:(ガツガツ)で、名前、決まった?


クルミ:(もぐもぐ)決まんないよー。そんな簡単にー。


GM:(ムグムグ)決まらないんだ、名前。


影介:(はむはむ)まだー?


ふうか:(パクパク)もう1個食べていい?


銀造:(ガツガツ)食べろよ、好きにさぁー。


クルミ:(もぐもぐ)でも、どんな名前にすればいいかわかんないよー。


ふうか:(パクパク)じゃ、そう思い続けて20年なんじゃないの?


影介:(はむはむ)そうすると、2歳で刀を打ったことになるけどね。


GM:(ムグムグ)ははは!(笑)


銀造:(ガツガツ)でもさー。やっぱり、雷に打たれたから、雷にちなんだ名前の方がいいんじゃないの?


ふうか:(パクパク)じゃあ、『雷神丸(らいじんまる)』ーーー!


クルミ:(もぐもぐ)ソレだ! 『雷神丸』で!


銀造:(ガツガツ)何だよ、安い名前だなー!


クルミ:(もぐもぐ)えーーー!? なんでーーー!?


銀造:(ガツガツ)だったら、『ピカ五郎』とかの方が、よっぽどマシだよ!


ふうか:(パクパク)『ピカ五郎』、ヤダーーー!


クルミ:(もぐもぐ)ヤダよ、そんなのーーー!





 と、ここまで、食べる音を入れてきたが、結構面倒くさいので、省略することにした。

 しかし、各人物の食べる音は、実際に食べているイメージに即した表記にしてあるので、想像していただくとよろしいかと。





ふうか:じゃあ、『龍神丸(りゅうじんまる)』にするか!


銀造:もうカミナリ関係なくなってるよ! 飛びすぎだよ!


クルミ:確かに、それはちょっとー……。


ふうか:『雲々丸(うんうんまる)』は!?


銀造:雷が全然関係なさすぎる!


GM:そうすると、『秘剣ゴロゴロ』とか?


銀造:まあ、そっちの方がまだ近いかも。雷に。


クルミ:ヤダよ、そんなのー。


GM:でも雷(いかずち)なら、“居合”ですよね? やっぱり。


銀造:じゃあ、『雷華(らいか)』は?


クルミ:あ、それいいね。それにする! 『雷華』で!


GM:はい。じゃあ、クルミの刀は名刀“雷華”ということで。


クルミ:うん!


ふうか:自分で勝手に『名刀』って呼ぶんだね!





 リプレイ化した結果、ふうかのセリフには、結構な毒があることが判明。





GM:では、「我が名刀“雷華”!」とか叫びながら、バイクに跨がって病院に入ってくるんですね?


クルミ:うん。


GM:じゃあ、フラフラと近づいてくる人に向かってヤルんですね? バッサリと。


クルミ:うん。「“雷華”、お願い!」とか言って。


GM:おおーーー! カッコイイ! では〈近接武器〉を。


クルミ:〈近接武器〉? あれ? 私って〈近接武器〉大丈夫だっけ?


GM:ねえ! いくら何でも大丈夫でしょ? 剣術道場の娘なんだし!


クルミ:(シート確認)あー、大丈夫だった、大丈夫だった!


銀造:まあ、そりゃそうだよ。だって、そうやって作ってたじゃん。


クルミ:えへへー。よーし!(ダイスを握りしめる)


銀造:いやいや、そこに足すんでしょ? 電気の能力(チカラ)。


GM:「さんだぁーぶれいど!」みたいなヤツね。


ふうか:ナニ、その言い方?


GM:何か、古流剣術っぽいかなーって。


影介:英語じゃん、それ。


GM:で、足すの? 能力(チカラ)。


クルミ:足していない。これさ、近接武器だと攻撃力下がっちゃうの?


GM:どういうこと?


クルミ:えーと、だから、この刀のダメージは「1D+13」ってなってるんだけど。《†ライトニングボルト》だと「2D10+(ランク×3)」ってなってるの。


GM:ランクは「5」だよね。つまり、《†ライトニングボルト》は「2D10+15」。


クルミ:じゃあ、ナニ!? 刀より全然強いじゃん!(怒)


銀造:いや、それはコストが「疲労:1」かかるし、そもそも体内のミミズだけ倒すことができないから、名刀“雷華”だっけ? それで倒そうとしてるんでしょ?


クルミ:あーーー! そうだった!


銀造:自分で設定を増やしておいて、その忘れっぷりは如何なものかと。


クルミ:そっか、そっか。よーし、行くよーーー! 「ゆけぇ! 雷華ぁ! とぉ!」……(コロコロ)……76? 成功?


GM:あれ?


銀造:普通だー。普通すぎる成功だ。


GM:かわすよ? ……(コロコロ)……19。かわしたよー(笑)。


クルミ:ねぇえぇぇぇーーー!(怒)


銀造:体内で動いたんじゃないの? 「ぴゅる」って。


クルミ:もー。で、どうすればいいの?


GM:あなたが、“雷華”で斬りかかると……。


銀造:せっかく設定作ったのに、結局避けられちゃってるし(笑)。


GM:そうそう。


クルミ:ナニ、避けてんの~? この空気読まないヤツ~。あーもう。


GM:看護婦の中のネフィリムが体を制御して、首が「コキャッ!」とか動いて……。


クルミ:えー、おかしくない?


銀造:つーか、死んでんじゃねーか、それ! 助けられねー!(笑)


ふうか:ホントだね(笑)。


影介:あひゃひゃひゃ……(笑)。


GM:「ダメ! これじゃ“雷華”で斬っても……助からない……!」と。


クルミ:「チッッッ!」


ふうか:でも戦場ヶ原さんなら、首、いっぱい曲げても大丈夫だね。きっと。


GM:いや、まあ、ガハラさんはねー……。


銀造:おい! 軽々しく“ガハラさん”とかゆーな!


GM:エ? カワイイヨネ、ガハラサン。人間じゃないから。


銀造:キ、キサマ……! そのピザから手を離せぇぇぇ!





 確かに……『化物語(ばけものがたり)』のメインヒロイン、“ガハラさん”こと“戦場ヶ原ひたぎ”さんの首の曲げ方は尋常ではありませんが。

 普通の人間は、絶命するレベル。


 かくいう銀造(のプレイヤー)も絶命した。萌(も)え死(じ)に。違った、蕩(と)れ死(じ)に。





クルミ:ねえねえ、ちょっと! ナニ、戦場ヶ原さんの話題で盛り上がってるの!?


GM:あーゴメン、ゴメン。じゃあ、かわしてね? こっちも殴るよ。


クルミ:えー!? ウニョウニョが?


GM:ええ。看護婦に巣くったネフィリムが、(首をあらぬ方向に曲げつつ)首を「ゴキャッ!」とかやりながら、あなたに近づいてきて殴りかかってくるよ。


クルミ:「チィッッッ!」


GM:行くよ! ……(コロコロ)……99。


一同:はい、ファーンブル♪ ファーンブル♪ ファーンブル♪


GM:クッ……! そうすると、無理して攻撃しようとして、病院の床に頭を打ち付けて、それっきり動かなくなりますけど……。


クルミ:なんなんだよー! この……締まらない感じの、最初の戦闘ぉぉぉーーー!(絶叫)


一同:(笑)。


クルミ:バカにしてんの、これ~!(笑)


GM:でもでも、ルールがそう言ってるから~(笑)。


クルミ:これから避けようと思っとったんじゃあ!


銀造:まあまあ。そうは言ってもクルミが99を振って、頭打ちつけて気絶するよりは良かったんじゃねーか?(笑)


クルミ:む゛ーーー……。そっか! 良かったー!


GM:いや、看護婦さん、良くないよね? 首がこうなって(あらぬ方向に曲げ)元に戻らないんだから。


クルミ:えー!? もうしょうがないよねー。それ。


GM:しょうがないとか言うなよー。


クルミ:こういう人、いっぱい見てきたから!


GM:さっきと言ってることが全然違ってるよね? “雷華”はどこ行ったんだよ!?(笑)


クルミ:もー、“雷華”悲しいわ! 名前まで叫んでやったのに! バイクで走り込んで来たのに! 何で19とか振るんだよー! 意味わかんない!


GM:で、どうする? 帰る?


クルミ:帰らないわー! って、ナニ並べてんのよー!(怒)


GM:え? 何のコトですか?





 わざとらしくシラを切りながら、卓上にゾンビフィギュアを並べ始めたGM。

 その数4体。


 急激に焦りの色を見せる、古流剣術の達人“桃山クルミ”(笑)。


 やはり、フィギュアが机の上に並び始めると、視覚的にも危機感を煽られるのは否めない。



 しかし、このガーデンオーダーにおける初戦闘(予想)を前にして、一人の男が寝かかっていた。


 ―――そう。


 クルミの相棒(バディ)“暁”こと光影介(のプレイヤー)である。

 “寝落ちリア充”というプレイヤー名にふさわしい寝落ちっぷりである。


 「ピザ食べて腹一杯」→「とりあえず寝落ち」という図式の見本とでも言うべきか。



 つまり、クルミが見せる焦りの色は、単に敵が出てきたというシチュエーションが影響しているだけではなかったのだ!


 つーか、クルミの相棒(バディ)選択ミス。残念!





クルミ:ねえねえ、ちょっと!? おーーーい! 影介サン? 出てこないの? シーンに! ネフィリム、出てきたよー?


影介:うーん、ムニャムニャ……もう食べられないよー。


ふうか:寝言かよ!?


銀造:寝たフリとも取れる寝言だな……。


クルミ:ちょっとぉ!! バカにしてんの!? ねぇいいの? このままだと、やられちゃう……っていうか、戦闘に参加する前に、敵がみんな床に頭を打ち付けて気絶しちゃうよ!?


GM:うるせぇよ!!


クルミ:ねえ! 誰も出て来てくれないの!?


銀造:まあ、出ようとは思うんだけどさー。そうは言っても、ふうかがいる場面じゃないと、「何で出てきたの? コイツって一体なんなの!?」って感じになっちゃうからさー。


GM:確かにー。


銀造:えーーーい! 起きろぉぉぉ!!(ぐりぐり)


影介:(むくり)あ、ピザがない……。


銀造:知らんわ! まだ1枚あるから勝手に食え!


クルミ:ねえ、ちょっと! 早く出て来てよー! さっき、市瀬(いちのせ)さんから連絡があったんだよ? (ふうかを指して)「オーダーがいるから病院に行け」って。


銀造:そうそうノセから。


GM:ノセとか言うな(笑)。


クルミ:多分、影介のところにも連絡があったんじゃないかなー?


GM:うん、多分。


影介:!! 急げぇぇぇ!(ピザを一気に食べる)


銀造:目覚めてからの反応が早いなー。寝坊か。つまり。


ふうか:ピザ食べただけだけどね。


GM:移動手段は?


影介:(キメ顔で)……光の様に走るだけだ!


一同:(笑)。


クルミ:走るだけじゃなくて電車にも乗っていいから早く来てよー。


影介:わかった! 電車の中でも走るよ! 光の様に!


ふうか:イヤ、それって意味ないから!(笑)


GM:一方そのころ、相棒(バディ)のクルミは病院で戦っている、と。


クルミ:戦っています!


影介:ふうかと。


ふうか:私じゃないし! ネフィリムだし!





 影介(のプレイヤー)がいつから寝落ちしていたのか不明だったので、ふうか(のプレイヤー)からザックリとした説明がなされる。

 どんぐらいザックリかと言うと、


「病院で、ネフィリムの入った看護師さんが燃えちゃってて、倒そうとしたら、相手がファンブって、床に頭を打ち付けて死んじゃった」


って感じ。


 ほぼ一行で説明できる展開だったことも判明した。





クルミ:「とりあえず、風見鶏さんと合流しよう」と思って、受付のところにガッて入って……。


GM:了解。そうすると、向こうから首がコキャってなった看護婦さんがウロウロ歩いて来ます。


クルミ:え? いっぱい?


GM:そう。わらわら。


クルミ:ゾンビみたいに?


GM:そう。


ふうか:絶対、ゾンビ映画狙ってるよね!?


GM:そんなことないよー、ゾンビ嫌いだし(ニヤニヤ)。


ふうか:ゾンビ大好きなくせにーーー!(笑)


クルミ:それは……どうすればいいの? ドンドン倒していくべきなの?


GM:うん。


クルミ:えーとさぁ……。首がコキャってなっちゃった人はさぁ。“雷華”で斬らなくてイイよね?


GM:ああ、なるほど。もう「人じゃない」ってコトですね?


クルミ:人じゃないよね、もう。


GM:容赦ねぇなー。


銀造:ん? そう言えばPC①のふうかは登場できるの? できれば、俺も登場できるかも。


GM:いや、展開上、PC①は登場できないシーンだね。待つんだ。


クルミ:ところで、影介は、もう登場できるの?


GM:いや、今、移動中。


クルミ:えーーー!? どのくらいの距離なの? ゾンビたちと。


GM:ん? どういうこと?


クルミ:能力(チカラ)を使う時に射程があるから。


GM:ああ、なるほど。「射程:近」とかなら大丈夫ですよ。


クルミ:わかったー! じゃあ、《†ライトニングボルト》を撃つよ!


GM:了解。では〈特性能力〉の判定を。


クルミ:じゃあ、刀の先に帯電させて……放電! ピカピカピカ! バリバリバリ! ピカーッッッ!


銀造:え? 居合じゃないの?


クルミ:だって、もう抜いちゃったから! また納めるのかよー!?


銀造:え? 居合ってそういうもんじゃないの?


クルミ:え、それってホント!? ホントなの!?


銀造:まあ、“サムライスピリッツ”とかの格ゲーではそうだった! ような……。





 ここで、銀造(のプレイヤー)による“サムライスピリッツ”の居合の達人“橘右京(たちばなうきょう)”の模範演技が披露された。





クルミ:動き、オカシイよ! そんな小刻みに動いてるの!?


ふうか:何か、キモッ!


GM:何だよ、その動き! 胡散臭さすぎるだろ!? 格闘に詳しい人が見たら怒るよ!?


影介:あひゃひゃひゃ……!(笑)


クルミ:じゃあ、刀は納めないで、帯電させて放電する。


銀造:お前にだけ見える刀でな。


クルミ:そうそう、私にだけ見える刀で……って悲しいわ!


銀造:結局、そういうことになっちゃったの!?(笑)


クルミ:ちゃんと鞘は見えるの! だからいいの!


銀造:バカには見えない妄想の刀。


クルミ:あ、だから、バカ扱いされてるんじゃない!?


ふうか:そうするとさぁ。12歳くらいのころから、何もないところで、こうやって(両手を振り回す)よくやってたんだね。


影介:オカシイ人だね。


クルミ:違うよー! こう、「ピカゴロゴロ!」ってなったら、それで、刀の部分の実体がなくなっちゃったんだよ!


GM:まあまあ(笑)。では、取りあえず振って下さい。


クルミ:“雷華”行きます! ……(コロコロ)……あ、ビックリした! 96。いちおう、成功。


銀造:一応すぎる!


影介:ファンブル直前だね。


GM:それって余裕でかわせるんじゃない? ……(コロコロ)……96!


一同:(笑)。


GM:じゃあ、クルミは一応だけど「成功」で、相手は「失敗」なので、「アッバァーーー! バリバリバリ!」とか言って、看護婦さんは“ワーム”型のネフィリムもろとも燃えちゃいますけど。


クルミ:当たったけど、ダメージ出してないけどいい?


銀造:何で、そんな余計なこと言うんだー!


GM:確かに。ではダメージ出して下さい。


銀造:だって、GMがせっかくそう言っているのに、お前、アレだよ。ダメージ出したら、「あれぇ? まだ生きてるけど」とかってなったら面倒だろ!?


クルミ:あ……! では、死んだというコトで。


GM:いや、ダメージ出して下さい。「2D10+15」で。


銀造:ほらー。


クルミ:じゃあ、ダメージ行くよー。……(コロコロ)……29。ダメージの種別は〈雷撃〉!


GM:(ダメージチャート確認)……えーと、「モブ」だから動かなくなります。


クルミ:やったー! (キメ顔で)「チィッ! キリがないッ!」……あ、まだ1体しかやってなかったー。


GM:いや、数人いますよ。「モブ」はグループという扱いですから。だから、今の攻撃で何人もの看護婦さんの腕が落ちますよ。


クルミ:「エイッ! ……風見鶏さんはどこに!?」病棟の階数とか病室の号数とか調べて合流しよう!


GM:了解。では〈コンピューター〉を。


クルミ:あ、それもやるんだ。


GM:うん。カタカタカタ(キーボードを叩く仕草)。


クルミ:50%しかないよ。じゃあ、ここは《†エレクトロマグネティクス》を使うよ。電気でビリビリ~! って。


GM:おお! コンピューターハッキングはお手のものってヤツですね。コストの「疲労:1」を忘れずに。+30%どうぞ。


クルミ:行くよー。……(コロコロ)……41。成功。


GM:ICUのあの場所に……! という感じに部屋の場所がわかります。最近、意識が戻ったらしいですよ。相手は女子高生。


クルミ:「……この娘(こ)だ!」そこに向かって走ります。


GM:了解。


銀造:あれ? これって、シーンがずっと継続で行く感じ?


GM:ええ。


ふうか:え!? 私の「軽傷」は? 治らないの? 前のシーンの。


銀造:心配はそこかよ!?


GM:えーと……「軽傷」は治らない。舞台裏がないからね。


ふうか:そっかー……。


クルミ:え、えーと。じゃあ、受付のカウンターのところに、(右手を机につく)こう手をついて、(少し体を浮かせる)こういうジャンプとか、しながら……。


銀造:えーと? ソレってどういうジャンプ? 口だけじゃよくわからないから(笑)。


ふうか:あ! 私、出来るよ! (机の上に両手をつき伸び上がって)「ほぉうわぁあーーー!」


影介:やれてねえ!(笑)


銀造:やめろ! ドスンドスンするな!


クルミ:ホラ、映画とかによくあるじゃん。カウンターに片手ついて、ヒラリってジャンプするヤツ。


GM:ああ、そういうのね。俺も前にやって腰、痛めた。


ふうか:やったの!?(笑)鼻水出ちゃった。可笑しくて。


GM:ナニィ!? で、どういう感じなんだっけ?


クルミ:(机に片手をつき)「も、桃山クルミ、参る!」


一同:えーーー!?(笑)


銀造:そういうのは、ボスの時にやろうよ。っていうか、クルミってどんなヤツなんだよ? 煮え切らない感じの人?


クルミ:煮え切らない感じじゃない! ハッキリしてる!


銀造/クルミ:「ここはダメ! 勝てないから帰る!」


クルミ:帰らないから! そういうハッキリじゃないから!


ふうか/クルミ:「時には諦めることも大切だ!」


GM:諦めちゃダメだよね!? まあ、というわけでクルミは風見鶏さんがいるICUの方に行くんだね? エスカレーター? 階段?


クルミ:階段。階段を上って行く! あ、エスカレーターとかの方が、わかりやすい場所にあるのかな? 普通は。でもこんな状況じゃ動いてないか。


GM:何言ってるんですか? エスカレーターを動かすなんてお手のものでしょう?


クルミ:う、うん。


銀造:電気、便利だなー。


クルミ:じゃあ、エスカレーターを走って上っていくよ。


GM:了解。じゃ、いいすか!?


クルミ:ねえ、影介は来ないの!?


影介:そう言えば、僕はいつになったら着くの?


GM:フフフ……。ついにお待ちかねの戦闘ですよ?


クルミ:えーーー!? 私、一人しかいないんだけどー!





 ―――風見鶏ふうかが入院中の病院。

 そこは、ネフィリムの巣窟になっていた!


 ついに始まるオーダー対ネフィリムの戦闘。

 バカには見えない名刀“雷華”を引っさげ、ネフィリムの群れに斬り込むのは、古流剣術の達人にして《電磁操作(エレクトロニックダンス)》のオーダー“白血のエレクトロン”こと桃山クルミ、ただ一人!


 目覚めしオーダー“ブルーストーム”こと風見鶏ふうかと合流することができるのか!?



 ついでにクルミの相棒(バディ)の“暁”こと光影介は、無事に電車の乗り継ぎが出来るのか!?


 あと心配なのは、“白覚”こと白井銀造の出番はあるのか!?


 以下、次号!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る