ACT11 プリプレイ 『えー、でも、【知力】や【意志】が低いとさぁ……、悲しいじゃん!』
劇辛党:というわけで、技能を割り振ってもらおうかと思うんだけどー。
一同:イェーイ!(意味不明)
劇辛党:一人250%ずつ割り振れるよー。
時間をかける少女:おおー、何かスゴイねー。250%。
腹黒演劇乙女:で、どうやって割り振るの~?
劇辛党:みんな、キャラクターシートの『技能』のところに『(30%)』とかあるでしょ? それが基本の成功率で、そこに割り振った分を足していく感じかな。
寝落ちリア充:へー。
劇辛党:とりあえず、初期作成では、上限が100%だって。
下げ友:ん? 100%以上もあるの?
劇辛党:あるよ。〈近接武器〉や〈銃器〉とかの成功率が100%以上になると、2回攻撃できるようになるね。成功率が半分になるけど。
寝落ちリア充:すごっ!
時間をかける少女:めっちゃ強いじゃん! じゃあ、絶対100%にしないといけないね!
劇辛党:そこで、さっき決めたライフパスで取得できる『特技』とかの出番なんですよ。
腹黒演劇乙女:えー? どういうこと?
劇辛党:『特技』やライフパスの中には、成功率を上げたりする効果があったでしょ?
時間をかける少女:うん、あった。
劇辛党:攻撃の成功率を上げる『特技』とかだった場合、元の成功率が100%で、それを2回に分けて判定する時には、そのどちらにも足せるんですよ。
腹黒演劇乙女:?
劇辛党:つまり、技能が100%で、2回判定しようとすると、半分になって成功率は50%。でも、そこに《精密攻撃》という攻撃の成功率が20%上がる技能を持っていると、2回とも成功率は70%。
寝落ちリア充:やった! それ、持ってる!
下げ友:何だよ、それー。それじゃ、《芸術:書道》とかマジでダメじゃん!
劇辛党:軽々しく「ダメじゃん!」とか言うな。生かせよ、その特技を。
今になって考えても、「全国書道コンテストに出場した時に、一気に2作品を仕上げる! どっちも成功率は70%だ!」くらいしか思いつかない事実。
しかし、むしろそれなら、普通に失敗することなく、クリティカルを狙っていき、出来の良い作品で出展した方が良いのではないだろうか……。「総理大臣賞」狙い的な。
って、もともと技能に〈書道〉自体がないじゃん! 「そもそも」が間違っていた結果とは。
うーん、〈筆攻撃〉とかあれば良かったのに。
そうしたら、全国で書道人口が一気に増えて、『ガーデンオーダー』が書道協会から表彰を受ける確率が120%(特技修正含む)になると思うんだけどなー。
下げ友:あ、もしかして成功率100%超えって、他の技能でも同じことができるの?
劇辛党:どういうこと?
下げ友:つまり、〈交渉〉とか、〈応急手当て〉とか。一気に2回判定、みたいな。
劇辛党:できません。
下げ友:またかよ! じゃあ、どうすればいいんだ!(半ギレ)
寝落ちリア充:イヤ、そこはムリでしょ。普通に考えて。(cool!)
劇辛党:でも、成功率が高いとクリティカル(決定的成功)も出やすくなるよ? このゲームだと成功率の20%がクリティカルだからね。技能ごとに『C値』っていうのがあるでしょ? それがクリティカルする値。
時間をかける少女:そうなんだ! でも技能が半分になると、クリティカルしづらくなるんだよね。
劇辛党:ところが、このゲームの場合、2回攻撃をする時、判定する技能は半分になるものの、クリティカルする確率は変わらないんだよねー。
寝落ちリア充:ホント!? スゴイじゃん!(←《精密攻撃》持ち)
下げ友:これで〈筆攻撃〉があれば……(←《芸術:書道》持ち)
劇辛党:使えません(Super Cool!)。
時間をかける少女:あ! ねえねえ、〈特性能力〉はどうなの? 100%超えたら、2回攻撃できるの?
劇辛党:……(ルールブック確認中)……〈特性能力〉なら2回使えるようになるよ。
時間をかける少女:あ、私のライフパスの『養護』で「特性能力+5%」は? 最後に足せるの?
劇辛党:はい、もし判定が2回になれば、どちらにも足せます。
時間をかける少女:やったー!
下げ友:お、それなら、俺もある!
劇辛党:はいはい、そんな感じで技能を割り振ってー。
一同:はーい!
劇辛党:そうそう。技能の中には「能力値×3」とか「能力値×5」が基本成功率になるヤツもあるから、能力値をどう割り振るかも考えながらやるといいよ。
腹黒演劇乙女:能力値ってどんな感じに割り振るんだっけ?
劇辛党:能力値の方は、「15」「14」「13」「12」「10」を【身体】【感覚】【知力】【意志】【魅力】に自由に割り振ってから、ボーナスポイントを3点。ボーナスポイントは1カ所にでも、1点ずつでもいいよ。
腹黒演劇乙女:そっか、わかったー。
下げ友:あ、そう言えば、武器とか防具とかは能力値に関係なく持つことができるの?
劇辛党:できるね。
時間をかける少女:じゃあ、自由に割り振って大丈夫なんだね。やっぱりカワイイ方がいいけど、体力もあった方がいいし。感覚も鋭い方がいいよねー。
劇辛党:じゃあ、そういう優先順位とどの技能を使いたいかとかで割り振ればいいよ。
時間をかける少女:えー、でも、【知力】や【意志】が低いとさぁ……、悲しいじゃん!
劇辛党:さっきも言ったけど、それじゃあ、弱点なさ過ぎだって! 面白くないよ。
下げ友:まあ、俺はわかるけどなー。その気持ち。
時間をかける少女:マンチだからね。
下げ友:何でマンチな発言をしたお前を庇ったのに、お前から俺がマンチ扱いされなきゃいけないのか、意味がわからないよ!
時間をかける少女:ハイハイ。
寝落ちリア充:えー、僕はさぁ、こういうゲームだど、【魅力】とかいらないと思うけどなー。使わないじゃん、戦闘に。
時間をかける少女:いるよ! めっちゃいる!
腹黒演劇乙女:ねー。
劇辛党:はいはい。じゃあ、ちょっと考えることあるんで、『能力値』と『技能』、割り振っててね。
一同:はーい!
下げ友:……ん? そう言えば、「何か考えなきゃいけないこと」って何?
劇辛党:……シ・ナ・リ・オ!
下げ友:あーーー(ぽむ)。
劇辛党:「あーーー(ぽむ)」じゃねぇ! こっちはどんな思いでやってると思ってんだ、お前は!
腹黒演劇乙女:劇辛党、スゴイよー。あっという間にシナリオを考えるなんて!
時間をかける少女:スゴイよねー……(感嘆)。
劇辛党:……ま、まあ、そんな感じで、取りあえず、『能力値』と『技能』を割り振っておいてねー。
一同:りょうかーい!
そんな感じで、いよいよ本格的に『能力値』と『技能』を割り振り始めたグリップダイスの面々。
とは言っても能力値は、もともと決められた数値を並び替え、それにボーナスポイントを加えるだけ。超簡単!……のはずなのに、能力値の配分にも個性が出るというか。
実際、戦闘技能や〈特性能力〉に100%を割り振ると、ほかに割り振る場所はない。何だ、やっぱり超簡単じゃん!
というか、あんまり細かく配分すると、成功率が全体的に低くなるうえ、面倒くさいと思います! 主に計算が! 特に、腹黒演劇乙女さんの場合。
しかし、こういう場合、やはり他人のキャラクターの能力値や技能の割り振りは気になるのがゲーマーの性。
まあ、みんなが同じような能力値の割り振りもアレな感じだし、同じ技能を取っても仕方ない。かといって、「この能力値は高くしておきたいよ」とか「この技能は取りたいよ!」ということもある。
ホラ、『相棒バディアクションTRPG』なんだから、キャラ作成の時から、そういう部分を強く出していこう! みたいな?
……ところで『性』ってルビ振らないと、文字自体がR15になるとマズいと思いました!(←考えすぎ)
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