ACT10 プリプレイ 『でもさー、結局、強いんでしょ? 〈※部位狙い〉』
【前回のあらすじ】
いろいろあったけど、プレイヤーの人たちは、ゲームマスターの人を、もう一度だけ信用してみることにしたよ!
やっぱり、『雨降って地固まる』ってヤツだね!
ちなみに、結構長いこと『あめふってちがたまる』って言ってた人がいたよ。どんな光景だよ!?
劇辛党:じゃあ、次は下げ友。早く振って(Cool!)。
下げ友:あのー。その扱い、もう少し何とかならんのか。
劇辛党:[ライフパス]。[経歴]から(Super cool!!)。
下げ友:その……単語のみを発する話し方はやめていただきたい! ほりゃッ! ……(コロコロ)……。
劇辛党:[養護]。「あなたはオーダーであるがために親に見放され、ガーデンに保護された」。
下げ友:また[養護]か。さっき出たなー、これ。時間をかける少女のPCと同じかー。なら別の方がいいんだよな?
劇辛党:何でだよ!? お前PC④をやるんだろ?
下げ友:まあ、そうだけどー。
劇辛党:だったら、時間をかける少女のやるPC①と同じ境遇の方が絡みやすいんじゃないのか?
下げ友:まあ、確かに。じゃあ、それで。
劇辛党:で、『取得技能』は「特性能力+5%」。
寝落ちリア充:うわ、おいしー。
下げ友:そういうことじゃねぇっつーの!
時間をかける少女:でもホントは嬉しいんでしょ? 「特性能力+5%」。
下げ友:まあな……って、そこは言うなよー(照)。
腹黒演劇乙女:そこで照れる理由がわかんないけど。
劇辛党:ハイ、じゃあ、次。[出自]。
下げ友:いっくぜぇぇーーー! ……(コロコロ)……。
劇辛党:[医療関係]。「親が医者だった」。「応急手当+5%」。
下げ友:ホントに説明が短いね。どーでもいいけど。一応、もう1回振らせてくれ。……(コロコロ)……。
劇辛党:[帰国子女]。「外国で生まれ育った」。「銃器+5%」。
下げ友:「ハーイ! ワタシ、キコクシジョ、ネー!」
劇辛党:「ワタシ、ハイスクールデ、ガン、ウッテキタネー!」
時間をかける少女:何か、イラッとするね。
下げ友:「ホワット!?」
腹黒乙女:そう、それ。
寝落ちリア充:発音悪いし。
下げ友:「フゥワット!?」
劇辛党:何か、君がエセ外国人やるとイラッとさせるよね。才能?
下げ友:いや、お前もやってたけどな。とは言え、『コールサイン』の『白覚はっかく』とイメージが合わない。ここは[医療関係]で。
劇辛党:なるほどね。
下げ友:次は、[経験]だな。……(コロコロ)……。
劇辛党:[趣味]。「あなたは何か習い事をしていたことがある。芸術を一つ選ぶ」。『取得特技』は「選んだ芸術+30%」。
下げ友:え? どういうこと? 例えば「書道」とか選ぶとか、そういうこと?
劇辛党:そうそう。
下げ友:すると、『GAROガロ』の『魔戒法師』ばりに筆で戦うとかできるってこと?
劇辛党:できません。
下げ友:じゃあ、どうやって使うんだよ!?
劇辛党:それは、ホラ、密室殺人とかあって、その現場にダイイングメッセージがあった時に解読するのに使ったり……。
腹黒乙女:すごい特殊な状況だね、それ。
下げ友:特殊過ぎるわ! もう1回。……(コロコロ)……。
劇辛党:[鍛錬]。「あなたは軍や警察、道場などで戦いを学んだ」。『取得特技』は〈※部位狙い〉。あ、これさっき出たね。
下げ友:お! それだ! [鍛錬]で!
時間をかける少女:がーん……。
劇辛党:時間をかける少女のPC①と被っちゃうよ?
下げ友:えー、でもさあ。俺の精神攻撃技にある〈†マインドブラスト〉とかで攻撃した時にさー。腕とかに当たったら効かないかもじゃん。だってホラ、「精神攻撃」なんだよ?
時間をかける少女:でも、ダメ! 被るから!
下げ友:そりゃ、被るかもしれないけどさー。でもさー、結局、強いんでしょ? 〈※部位狙い〉。あ、ゴメン。言っちゃった。
腹黒乙女:言っちゃったねー(笑)。
下げ友:っていうか、そもそも〈※部位狙い〉って精神攻撃に関係あるの?
劇辛党:まあ、関係はあるよ。ダメージレートを上げられるからね。
下げ友:まあ、俺にはあんまり攻撃は関係なさそうだからなー。《精神投影イメージリアライズ》ってあんまり攻撃向きじゃないし。じゃあ、使いどころがよくわからない[趣味]にしとくかー。
劇辛党:得意な芸術の分野を選んでよ。
下げ友:んーーー……。じゃあ、「書道」で。『とめはねっ!』っていいよね。
寝落ちリア充:ああ、下げ友、この前、読んでたもんね。それ。
劇辛党:では、「芸術:書道+30%」で。書道に関係する判定にボーナス。
下げ友:それって、マジで使えないわー。書道に関係する判定が思いつかん(笑)。やっぱり[鍛錬]にしとくわ。強いから。
時間をかける少女:(溜息)はぁーーー……。マジで信じらんない……。強いから[鍛錬]選ぶとかって……。
下げ友:いや、君の方こそ、強いからって理由で[鍛錬]選んでたよね?
時間をかける少女:は!? そんなこと覚えてないし。
寝落ちリア充:あ! 言ってた!
時間をかける少女:あれは、たまたまダイスを振ったら出たから……!
賢明な読者の方々は覚えているだろうか。
時間をかける少女のキャラの[経験]を決める際に、確かにそのような言動があったことを。
しかし、この場は言った者勝ち、忘れた者勝ちである。
つまり、泣く子と時間をかける少女には勝てないと踏んだ……違った、ジェントルな下げ友は一歩退いた上に、時間をかける少女に2本目の『いろはすサイダー』を渡して、こう宣言したのだった。
下げ友:じゃあ、アレで。「書道」の方で。しかし、これはどうやって使うのか……。
劇辛党:それは、ホラ、何か判定する時に、「これって書道関係ありますよね~?」「ねえよ!」みたいな?
時間をかける少女:それ、使えてないじゃん。
腹黒乙女:ホントだ(笑)。
下げ友:「ホントだ(笑)」じゃねーよ。まあ、いっか。書道で。『とめはねっ!』だし。
劇辛党:じゃあ、[境遇]を。
下げ友:はりゃぁーーー! ……(コロコロ)……。
劇辛党:[ニュース]。「あなたはテレビ、雑誌、新聞などで報道されたことがある」。
下げ友:あーーー。アレか。書道の全国大会で優勝して……。
腹黒乙女:いきなり書道を織り交ぜてくるねー。
下げ友:つーか、それ以外に考えつかない。というわけでもう1回。……(コロコロ)……。
劇辛党:[殺傷]。「あなたに悪意はなかったが、あなたは人を殺した」。これで良くない?
下げ友:えー!? 何かイメージわるーい。それに何かマイナスなことが起こりそう。
劇辛党:そんなことありませんよ? ルール的には、ホラ、何のデメリットもないし(神妙な顔)。
改めて書くまでもないが、劇辛党が神妙な顔をして、こういうことを言い出した時は、要注意である。
明らかに悪いことを考えている兆候である。というか、悪いことしか考えていない。ロクでもない目に遭わせるつもりであることが明白である。コワイ!
ちなみに、みんなが気になる劇辛党の「神妙な顔」は、「鼻の下が伸びている状態」である。モットコワイ!
しかし、私こと下げ友は、敢えて敵の誘いに乗ることにした。
―――なぜなら。
だってゲーマーだもの。 byさげを。
下げ友:すると、過去にイジメとかに遭っていて、「アイツ、死ねばいいのに!」とか強く願っていたら、突然、ソイツが学校の屋上から飛び降りて死んじゃって……。で、それが《精神投影イメージリアライズ》が発現した最初の時だった……という感じかなー。
劇辛党:おおー。なるほどー。
下げ友:じゃあ、それでいいや。[殺傷]で。
劇辛党:じゃあ、これで全員の[ライフパス]が決まったね。
一同:はーーーい!
劇辛党:じゃあ、みんな技能を割り振ってもらうよー。
一同:りょうかーい!
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