母は、私が生まれた街の隣町、登別市で生まれ育ちました。

 兄と、父親違いの弟がおり、真ん中の長女でした。

 

 父親違いの弟がいる時点で、お察しかと思いますが、母の育った家庭環境はかなり複雑なもので、母は被虐待児でした。


 母と母の兄の父親は、二人が物心つく前に出ていき、その後繋がりはありません。(母が結婚する時、一度電話で話したことがあると言っていましたが、会ったことはなく、話したのもそれっきりだそうです。)

 母の弟の父親は、いわゆるアルコール中毒で、仕事も上手くいかず、度々問題行動を起こすような人物だったようで、この人も、今は繋がりはありません。


 母の母、つまり私から見て祖母は、男好きで、子どもがいる母親の立場であるにも関わらず、上記のように男の人をとっかえひっかえしていました。

 結婚や同居をしていない人も含めると、物凄い数になるんじゃないかというくらい、沢山の男性と関係を持っていたと思います。


 そんな男遊びに忙しい祖母なので、祖母は母たちを「邪魔者」と思っていました。

 我が子の世話は一切せず、家計を成り立たせる為に稼いでいるはずの給料を全て持って、男遊びに行っていたようです。

 母達の世話は、主に母の祖母、私から見て曾祖母がしており、曾祖母がいなければ死んでいたと、母は常々口にしていました。


 祖母は、孫の私からみても本当に異常な人物で、他人を思いやる気持ちなど全くなく、無知で、「すごくわがままな子ども」がそのまま大人になってしまったような、どうしたらこのような人間になるのだろうか……と思ってしまうほどの、モンスターでした。


 祖母は母に対して、ネグレクトはもちろん、身体的・心理的な暴力も行っており、母の弟に関しては、性的な虐待も行っていました。


 祖母は、本当にクズだと思います。自分と血が繋がっていると思うと、正直反吐が出そうです。

 祖母が母達に行ってきた虐待の数々は本当に酷いもので、母達に、大人になっても消えない傷を残しています。

 

 母は、決して悪人ではありません。祖母のようにモンスターではありません。

 しかし、このような複雑な家庭環境が、母を毒母にしてしまったのだと、私は思います。

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