第12話 イベント
人がやっている技で自分にはできる訳ないと思っていた技が出来るようになり、みんな喜んでいたが、その代償として意外と力が必要で筋肉痛になる者もいた。ミライはバドミントンで鍛えていたが、あまり使わなかった左腕の筋肉を使うため、筋肉痛になることもあった。練習後のミーティングでアカリは、
「どう、みんな。だんだんできるようになって楽しくなったでしょ。みんなの前で披露すると自信もついてもっと楽しいよ。今度みんなで老人ホームのイベントに出場してみない?」
と提案した。
「老人ホームかぁ。ちょっとなぁ」
先輩はあまり乗り気ではなかったが、シホが新入生だけでしてみたらと進めてくれた。
「ジャグリングは人を笑顔にするものよ。年齢は関係ないわ」
アカリは自信満々だった。イベントは一か月後。ジャグリング人生初舞台だ。ユウキたち新入生は不安もあり、喜びもあり複雑な気持ちだった。
それから、初舞台に向けた練習が始まった。新入生は初心者四人、経験者三人。まずはユウキのディアボロ、そして、初心者のハルト、ミライ、ユナ、コハルがボール、最後は経験者のソラとアカリのクラブに決まった。そして司会はシホが担当することになった。
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